『ウィトゲンシュタインと奥雅博の三十五年』
奥雅博 20010510 勁草書房 , 219p.
■しかく奥雅博 20010510『ウィトゲンシュタインと奥雅博の三十五年』 勁草書房 , 219p, 2940円 ISBN-10: 4326153539 ISBN-13: 978-4326153534
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■しかく目次
第一章 この本の生まれるまで――「私の履歴書」風前書き
第二章 ウィトゲンシュタインは何故難解か
1 ウィトゲンシュタインの死と知的遺産
2 『哲学探究』を巡って
第三章 ウィトゲンシュタイン哲学が遺したもの
1 ウィトゲンシュタイン哲学の今日的意義
2 「心の哲学」がウィトゲンシュタインから受け継げるもの
3 「意志」「意図」について
4 ウィトゲンシュタインの美学、精神分析、そして「哲学の終わり」
補章 ウィトゲンシュタインと科学のバランスシート
■しかく引用
検討の結果は「書く」という動詞を単純に「物的」な動詞に分類するわけにはいかない、ということである。しかしここからも種々の哲学的誤謬が生じてくる。典型的な誤謬の一つは、「書く」ことがプリンタのプリントアウトに尽きるものではないとすれば、両者の差は何か、「書いているのか」それとも「単なるプリントアウトか」の識別はその瞬間何が生じているかを観察すればするほど信頼できる答えが得られるだろう、と考えることである。 (p.149)
*作成者:
篠木 涼