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『理解できない他者と理解されない自己――寛容の社会理論』

数土 直紀 20010315 勁草書房,296p.

last update:20101104

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しかく数土 直紀 20010315 『理解できない他者と理解されない自己――寛容の社会理論』,勁草書房,296p. ISBN-10:4326652500 ISBN-13:978-4326652501 3045円 [amazon]/[kinokuniya] (注記)

しかく内容


内容(「BOOK」データベースより)
「私はあなたと共に生きていく」と言おう。言葉を信じ、伝えようとする努力が私たちの"社会"を創る。あるべき社会秩序とは何か―社会的選択理論、進化ゲーム理論、現代正義論の成果をふまえ、掘り下げて考察する。

内容(「MARC」データベースより)
「社会」が可能になっているのはなぜか。社会的選択理論や進化ゲーム理論、現代正義論などを踏まえ、社会学の根本問題を論じる。現代社会にとって「寛容」がもつ意味とは何かを問う。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
数土 直紀
1965年メキシコに生まれ、神奈川県で育つ。’94年東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、学習院大学法学部助教授、博士(社会学)。著書に「自由の社会理論」(2000年)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

しかく目次


はしがき

序章 相互理解という幻想
1 相互理解に支えられる日常
2 相互理解という幻想

第一章 決定することの困難
1 社会的決定ルールの必要性
2 民主的な社会的決定ルールであるための必要条件――アロウの一般不可能性定理(1)
3 民主的であることの挫折――アロウの一般不可能性定理(2)
4 自由主義的であることの挫折――センのリベラル・パラドックス(1)
5 自由主義のジレンマ――センのリベラル・パラドックス(2)
6 問題としての他者
7 「自由である」ことの自己否定性
8 決定不可能性を受け容れること

第二章 理解できない他者と理解されない自己
1 社会秩序問題
2 二重の不確定性
3 囚人のジレンマ
4 信頼と協力
5 理解できない他者と理解されない自己

第三章 「理解できない/理解されていない」ことの受容
1 有限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
2 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲーム
3 無限繰り返し「囚人のジレンマ」ゲームが意味すること
4 信頼のパラドックス
5 「理解できない/理解されていない」ことの受容

第四章 非合意の合意
1 進化という考え方
2 アクセルロッドの「囚人のジレンマ」選手権
3 しっぺ返し戦略の特徴
4 非合意の合意
5 社会的知性はなぜ必要か

終章 他者と生きるために
1 他者を積極的に受容することの意義
2 他者と共に生きる意味と、他者と共に生きる戦略
3 相互理解という暴力の排除
4 残された問題


あとがき
参考文献
索引

しかく引用

しかく書評・紹介

しかく言及



*作成:樋口 也寸志
UP:20101104 REV:20160629
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