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『火焔樹の花――ベトナム・ストリート・チルドレン物語』

小山 道夫 19990720 小学館,254p.

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last update: 20191223

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しかく小山 道夫 19990720 『火焔樹の花――ベトナム・ストリート・チルドレン物語』,小学館,254p.ISBN-10: 4093872910 ISBN-13: 978-4093872911 欠品 [amazon]/[kinokuniya] (注記)

しかく内容

amazonより

三月二十四日朝から、ベトナムの「子どもの家」を支える会代表の上田さんの家では、電話の対応に忙しく嬉しい悲鳴を上げていました。この日朝日新聞の連載コラム〃いのちまんだら〃で、灰谷健次郎先生が、〃ミンという子〃として、『火焔樹の花 ベトナム・ストリート・チルドレン物語』を紹介してくださったため、問い合わせが殺到したのです。『火焔樹の花 ベトナム・ストリート・チルドレン物語』は、このように出版される前にすでに世に出ていたのです。これは、小山道夫氏がベトナム・フエ市で、ストリート・チルドレンの支援活動をとおして六年間の体験を綴った実話です。夏休みに行ったベトナムで、物乞いするストリート・チルドレンと出会ったことが、彼の人生を一八しろまる度変えさせました。〃私は物乞いの子どもを直視することができなかった。何か後ろめたさを感じた。そして、物乞いの子どもたちよりも、自分自身のあり方を問われているように思えてならなかった〃と、彼はプロローグで書いています。 長年の教師生活に終止符を打ち、単身ベトナムへに赴かせたものはなんだったのか。人の生き方を考えさせられる一冊です。

【出版社からのコメント】

家庭の崩壊により家族の保護が得られず、路上で日雇い・物売り・物乞いなどで暮らす子どもたち...ストリート・チルドレン。著者はベトナム・フエに子どもの家を作り、必死に生きた6年間を綴る。国境を越えた愛と感動の物語です。

「BOOK」データベースより

ストリート・チルドレンと共に必死に生きた6年間。国境を越えた愛と感動の人間ドラマ。

「MARC」データベースより

ストリート・チルドレンの支援活動を続ける日本人元教師が、子どもたちと共に必死に生きた6年間を綴る、愛と感動の人間ドラマ。社会の最底辺にある彼らの生活を通して、ベトナム社会の現実を描く。


しかく目次

1 俺は天下のストリート・チルドレン
2 新しい人生の始まり
3 ミンの悩み
4 ベトナム社会に翻弄されて
5 決意を新たに
6 ミンの成長
7 またまた闘い
8 アジア・ベトナム、そしてミンの未来、大きな夢


しかく著者略歴

著者略歴:奥付より

小山 道夫(こやま みちお)
1947年 東京都文京区で生まれる。
1967年 東京学芸大学で学び、ベトナム人民支援運動に参加。
1971年 東京都北区立滝野川第7小学校教諭。
1988年 東京都板橋区立舟渡小学校教諭
1992年 ベトナム・ホーチミン市訪問。ストリート・チルドレンと出会う。
1993年 東京都の小学校教諭を退職。ベトナム・フエ市に渡り、大学で日本語を教えながら、ストリート・チルドレンの支援活動を開始。
1995年 大学を解雇される。ベトナムの「子どもの家」を支える会ベトナム事務所長として、ストリート・チルドレン支援活動、ほか障害者の支援活動などを続け、今日にいたる。


しかく引用

本書:251〜252ページより

ベトナムに滞在して六年。あっという間でした。しかし、この六年間は、私にとって生涯忘れることのできないものとなりました。
ホーチミン市でのストリート・チルドレンとの出会い、退職、ベトナム渡航、日本語教師、"子どもの家"設立、ベトナム社会に翻弄 ほんろうされた、私の人生の大きな転換点ともなった六年間でした。
私は、何度も理不尽なベトナム社会の現実に怒り、(もうこれ以上、ベトナムにはいられない、日本へ帰ろう)と思いました。しかし、そのたびに、"子どもの家"の子どもたちに励まされてきました。子どもたちにあらためて感謝いたします。
さて、私はこの本で、ベトナム社会の最底辺でうごめいているストリート・チルドレンの生活とその目を通して、ベトナム社会を下から見上げるという"大それた試み"に兆戦してみました。 しろさんかく251
私の尊敬している友人で、ハノイ滞在二〇年の近藤コーポレーション社長近藤紘一氏によれば"ベトナム社会認識三段階の法則"というものがあるそうです。
第一段階は、短期間のベトナム滞在です。ベトナム人の目は澄んでいた、ベトナム人は親切だったという類の認識で、"ベトナム好き時代"です。第二段階は、さらに認識が深まり、ベトナム人のずるさや非常識さが目につき、"ベトナム大きらい"の段階です。そして、最終段階は、ベトナムの良いところも悪いところも大体知ったうえで、客観的にベトナムをみつつ、"ベトナム好き"となる段階です。私は、第三段階に到達したのではないかと自負しているところです。
ベトナム社会を知るということは、なかなか苦労のいるものです。ベトナムに長く住んでいるからベトナム社会がわかるというものでもないようです。私の場合、幸いにも六年間トラブル続きでした。一つひとつのトラブルを通して、初めて隠れていたベトナム社会が見えてきたような気がします
私の力量不足で、十分ベトナム社会が描けたかどうかは、はなはだ疑問ではありますが、読者のみなさまがたのご批判を仰ぎたいを思います。


しかく書評・紹介



しかく言及





*作成:岩?ア 弘泰
UP: 20191223 REV:
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