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『正義と嫉妬の経済学』

竹内 靖雄 19920903 講談社,363p.

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last update: 20191223

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しかく竹内 靖雄 19920903 『正義と嫉妬の経済学』,講談社,363p.ISBN-10: 4062051303 ISBN-13: 978-4062051309 1800+ [amazon]/[kinokuniya] (注記)

しかく内容

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嫉妬はしばしば正義の仮面をかぶって現れる。
経済行為があるかぎり、人は私利を追い求める。しかし市場経済は人類が作り出した他のどんな仕組みよりもわれわれに富と繁栄を与えてくれた。資本主義の誕生以来続く経済と倫理の対立を市場原理によって解決する画期的大著。
成熟した市場社会では、適切なルールを設定した上で市場に任せれば、大概のことは自由な競争を通じて解決されていくことが期待できる。その過程では多くの愚行や失敗があり、反則も出てくるであろうが、それらは結局排除され、淘汰されていく性質のものであるから、この小さな「悪」を一掃することを大義名分に掲げて、政治と行政が市場に介入し、市場の働きを歪めるというより大きな「悪」をつくりだすようなことはやめた方がよい。また、政治と行政が「弱者」の保護を仕事とし、そこから自らも利益を得ながらゲームを歪めていることも大きな問題であって、どのような歪め方をするのが正しいか、という方向で議論してもダメなのである。国家はそろそろ自らの「無能レベル」を認識すべきであろう。市場のゲームを管理する試みは、長い目で見れば成功したためしがない。――本文より

「BOOK」データベースより

市場社会は交換の関係を基本にして動いている。そして人は市場を舞台にして自分の利益を追求するが、ここでは何よりも「交換の正義」が守られる必要がある。それと同時に、ゲームの結果が不平等である限り、人は他人の様子を見て不満を抱き、嫉妬に動かされて「分配の正義」を問題にする。本書はこの「正義と嫉妬」の世界、とりわけ日本社会を観察して、その成功や愚行の秘密を分析しようとする経済学であり、また倫理学である。

「MARC」データベースより

他人への嫉妬はしばしば、「分配の正義」の仮面をかぶって現れる。稀少なものの配分をめぐるという共通の性質を持った経済学と倫理学の対立(損得と平等の対立)を、市場原理によって解決する画期的大著。


しかく目次

第1章 日本型資本主義の経済倫理学
第2章 税金の経済倫理学
第3章 バブルの経済倫理学
第4章 日本的勤勉の経済倫理学
第5章 日本型民主主義の経済倫理学
第6章 教育の経済倫理学
第7章 階級の経済倫理学
第8章 男女関係の経済倫理学
第9章 子供と家族の経済倫理学
第10章 贈与の経済倫理学
第11章 消費の経済倫理学
第12章 模倣の経済倫理学
第13章 アメリカ資本主義のビジネス・カルチャー
第14章 国際摩擦の経済倫理学
第15章 地球環境と人口の経済倫理学
第16章 資本主義の経済倫理学


しかく引用



しかく書評・紹介



しかく言及





*作成:岩?ア 弘泰
UP: 20191223 REV:
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