『炎群――障害者殺しの思想』
横田 弘 19740115 しののめ発行所,しののめ叢書13,177p.
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■しかく横田 弘 19740115 『炎群――障害者殺しの思想』しののめ発行所,しののめ叢書13,177p.
※(注記)r:
[椎木章氏蔵書]
■しかく目次
序文
障害者殺しの思想 5
「優生保護法」とは何か 33
障害者はどのように生きたか 45
われらかく行動する 87
再び「優生保護法」について 109
「障害者」にとって「優生」とは何か 115
重度者殺しの始終 121
73年元旦 9月6日 145
資料
■しかく引用
「何故、脳性マヒ者は殺されるのだろう。
なぜ、殺されなくてはならないのだろう。
そして、多くの人々は「惨めな状態で生き続けるより、殺された方がむしろ幸せ」と考えるのだろう。
「植物人間は、人格のある人間だとは思ってません。無用の者は社会から消えるべきなんだ。社会の幸福、文明の進歩のために努力している人と、発展に寄与できる能力を持った人だけが優先性を持っているのであって、重症障害者やコウコツの老人から「われわれを大事にしろ」などといわれては、たまったものではない。」
これは、週刊朝日七二年一〇月二七日号「安楽死させられる側の声にならない声」という」気しにある元国会議員で、「日本安楽死協会」なる物を作ろうとしている
太田典礼の言葉だ。私たち重度脳性マヒ者にとって絶対許せない。又、絶対に許してはならないこの言葉こそ、実は脳性マヒ者(以下CP者と云う)殺し、経済審議会が二月八日に答申した新経済五カ年計画のなかでうたっている重度心身障害者全員の隔離収容、そして胎児チェックを一つの柱とする優生保護法改定案を始めとするすべての障害者問題に対する基本的な姿勢であり、偽りのない感情である事を私はまず一点押えて置かなければならない。」(p.6)
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対・安楽死・尊厳死
*作成:
堀 智久・立岩 真也