『分裂病は人間的過程である』
Sullivan, Harry Stack. 1962 Schizophrenia as a Human Process,Norton,363p.
=19981105 中井 久夫・岩井 圭司・加藤 しをり・安 克昌・片岡 昌哉 訳,みすず書房,500p.
last update:20151210
■しかくSullivan, Harry Stack. 1962
Schizophrenia as a Human Process,Norton,363p.
=19981105
中井 久夫・岩井 圭司・加藤 しをり・
安 克昌・片岡 昌哉 訳 『分裂病は人間的過程である』,みすず書房,500p. ISBN-10:4622040972 ISBN-13:978-4622040972 欠品
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■しかく内容
本書は、病者への思いや治療のありかた、家族や社会、文化との関係についての基本的考えを、臨場感をもって伝えている。行き詰まった人生の解決策として発病する分裂病者の破壊的過程だけではなく、トータルな人格再編成の機会でもある好転への萌芽をいかに発見するか、「奇妙」にみえるその思考もつぶさに観察することで、患者とのコミュニケーションがどれほど可能になるか。社会復帰や看護士への配慮、各文化における相違の問題など、貴重な提言に満ちた書である。
■しかく目次
1 分裂病――その保存的な面と悪性の面
2 分裂病における思考の奇妙性
3 分裂病の始まり
4 臨床精神医学と研究との共通分野
5 分裂病における悪性度の規準試案
6 分裂病研究
7 大時代ものの性文化と分裂病
8 分裂病の個体は人格比較研究の資料となりうる
9 分裂病における発病と転帰の関係
10A 環境要因は分裂病の病因を治療下における経過とにどのように関与しているのか
10B 社会‐精神医学的研究――分裂病問題と精神保健におけるその意義
11 分裂病の修正精神分析治療
12 精神障害
13 精神医学の訓練は精神分析臨床の前提条件の一つである
14 文化的ストレスと青春期危機
■しかく引用
■しかく書評・紹介
■しかく言及
*作成:
安田 智博