「ダイバーシティ推進委員会の委員長を経験して」
ダイバーシティ推進委員会の委員長をお引き受けした時のこと。
会長に「ちょっと、ちょっと」と、にこやかな顔で呼び止められ、「いい話ではないだろうなぁ」と警戒しながら話を聞くと
「ダイバーシティ推進委員会の委員長やってくれないか」と。その時「学会のダイバーシティって何?」と思ったことが印象に残っている。
(こんな人間が委員長を引き受けてしまったわけで、委員会の皆様にはご苦労を掛けてきたことと思う。改めて、お詫び申し上げます。)
引き受けた後になって「どうしようか」と思い、ダイバーシティを調べたりすると「日本の社会で・・少子高齢化の中で・・」などなど書いてあったが、
難しいことが苦手な自分は、「ダイバーシティ=多様性」であるので、「老若男女問わず、みんなが和気あいあい活躍していること」
じゃないのと単純に考えることとした。また、当時の委員会は少数の女性委員が苦労し頑張っていただいており、「多様性」とは程遠い状況に思えた。
そこで色々な組織の理事に、若手や女性の委員勧誘をお願いし(「老」は自分を含め理事がいるので・・)、
また「イベントや種々活動は苦労もあるけど、それなりにやりがいもあるし楽しいかな」など思いつつ活動を始めることとした。
ただ、多くの負荷を抱えるのは「和気あいあい」ではないだろうなど思い、イベントごとに担当分けしようかなと、素人的な発想での委員長開始だったと思う。
こんな委員長であったが、本当に皆様のご協力のおかげで、年度当初に多くの委員が参加した会合を開催でき、
その後、大会での企画(ポスターセッション)開催、「女子中高生・夏の学校」や男女参画学協会連絡会シンポジウムへの参画、
ホームページでの情報発信など、少しずつではあるが活発な委員会になってきたと思う。
退任後に、秋の大会の企画(ポスターセッション)を傍聴させていただいたところ、多くの方々が参加し、 様々な視点での意見交換・有意義な議論が行われ、ますます委員会が活発に活動されていることを実感した。 拙い委員長が抜け、もっともっと良い委員会になっていくだろうと本当に嬉しく思えた。この委員会で老若男女の皆さんが楽しく活動している姿が、 原子力に関わる様々な方が学会活動へ参加しやすくさせ、きっと「多様性」につながっていくと信じている。