「あれ?ほんとう?そうなんだ!」
先日、ガールスカウトの「ジェンダー」 に関する女子高校生調査報告書2020〜声をつなぐ〜を読んだ。
ガールスカウト運動は152か国と地域に広がる、世界最大の女性のための社会教育団体だそうです。 ジェンダーに関する女子を対象とした調査は、女子高校生のジェンダー観や現状がわかるデータを収集することで、現状をとらえ、適切な対策に役立てるために実施された。
今回は原子力学会の会員に〜声をつなぐ〜ために、紹介したい。
「女の子だから」という理由で何らかの制限をうけたことのある女子高校生は47%に上る。 職業選び、理系の大学を選ぶこと、工業系の学校へいくこと、格闘技は男っぽいからやめろ、女子は男子より頭が悪いとほのめかされるなどなど。 驚いたのは、この比率、女子大学生の66%が制限を受けていと感じている。
この調査では、女の子の中にある無意識の偏見にも言及している。 「男子は女子よりも理数系の能力が高い」が48%と大人の調査では27%という結果があるが、どうも女子高校生までの段階で無意識に偏見をもっているらしい。 男子の方が理数系ができるということは世界共通ではない。 ジェンダーギャップ指数が上位の国(男女格差が比較的少ない国)は特に科学において、女子の点数の方が高い傾向という傾向があるそうです。 どの国でも理数系に女子を増やすことは課題ですが、欧米では女性の理科離れの研究が進んでいるらしい。
日本はどうなのか、私の知る限り、文科省がたしかリケジョ応援をしていたようだが・・・・。
たしかに、理工系の女性は少ない。原子力分野はもっと少ない! 原子力は広い技術分野から成り立ち、理工系を学び、面白さの糸をたどって職業として選んでくれると良いのだが、 それより前に、興味をそらされたり、制限を設けられては、せっかくの力が埋もれてしまう。
何とかならないものか!