育てる会会報 132号

sorry,Japanese only

平成21年4月30日

第132号

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

132号 目次

ハナミズキの花の下で

育てる会21年度総会 報告

第1回 支援者養成セミナー 報告

赤磐ぐんぐん見学会のご案内

「18歳の春を目指す親子療育クラブ」
「母の想いを語る会」
「クローバーの会」 報告とお知らせ

教師・保育士対象 即実践講座 ご案内

サッカークラブ・水泳教室のお知らせ

私のお薦め本コーナー
「発達障害の子どもたち」

近隣の講演会のご案内

お母さんコラム
「ほうれん草の収穫から」

事務局&ぐんぐんだより

新緑の鮮やかな季節になりましたが、いかがお過ごしでしょうか?
桜の花も終わり、庭にはハナミズキの花が咲いています。木の下に立つと日の光を通して花も葉っぱもキラキラ光って見えます。この木は、子どもたちが家の庭を走り回っていた頃に植えたものです。いつのまにか3メートルの高さに育っています。小椋佳のハナミズキの歌が好きです。
「その花の下を来る人の〜、明るい顔の不思議さに〜、くぐり抜けてみるハナミズキ〜、
なぜか君の事を〜、なぜか君の事を〜考えてます〜♪」
ハナミズキの花が咲く度に、心がほんのりと温かになります。
さて、4月も後半を過ぎ家庭訪問も終わったころでしょうか?新しいクラス新しい先生に慣れたころでしょうか?
どんな担任の先生に決まりましたか?
先月号で、私は小学一年の時の担任の先生とうまくいかなかった話を書きました。
「大変でしたね」「鳥羽さんも苦労されたんですね」主にお母さん達からの反応は、同情的です。けれど、反面、先生方はどう思われているでしょう。
例えば、「鳥羽さんのように難しそうなお母さんの担任になるのは、大変だろうなぁ〜」と思われていないでしょうか? 過去担任してくださった先生方は「うるさいお母さんで苦労した・・・」なんて思われてるのかなぁ〜と、一人ひとりの先生方を思い出しながら、苦笑いしています。
私が、一年生の時の反省を生かして、先生との付き合い方を変えたと先月号で書きました。
どんな風に気をつけたかというと、先生の立場で考えるようにしたという事です。
私たちは、大抵の場合、自分の立場でしかものを考えられないのですが、少し相手の立場にたって考えてみませんか?
親から見て100%理想的な先生は、おられません。先生も人間ですから・・。それは子どもから見て、もちろん先生から見ても,、私たちが100%理想的な親には、到底なれないのと同じです。
親が思うように先生が動いてくださるなんて、それはどだい無理な話です。
私は、そんな時こんな風に考えるようになりました。
「今、先生はどんなお気持ちだろう」
私だって、何年一緒に暮らしても、障害のある子の子育てに、苦労しているのです。
はじめは、子どもの行動が理解できなくて戸惑ったし、悲しかった。訳がわからなくって、腹も立ちました。先生方も同じではないかしら?
普通学級で、素直でおとなしい子の担任になる筈が、どうしてこんなに言う事聞かない、何を言っても聞いてもくれない、ちょっと自分の思い通りにならないと、パニックになって・・・本当に訳がわからん。なんて今年は運が悪いのだろう・・・。そんな風に、困っておられるに違いありません。そんな時に親が「やいのやいの」というと、かえって混乱していかれるに違いない。相手の立場で考えること。そして、自分だったらどんな風にしてもらったら助かるかを考えました。
私は褒められる事が好きです。褒められるとつい調子に乗って、いつもよりも力が発揮できるようです。先生を褒めるというのは、ちょっと失礼なので、まず心がけた事は、言いたいことがあっても、グッと我慢して、先生の頑張っていらっしゃるところを感謝しようと思いました。先生は、一生懸命頑張ってくださいます。担任になられたばかりのときは、うまくいかないです。けれどどんなところも頑張ってくださっているなと思えるところは、お便りに思いを込めてそれを書きます。
さて、どのように先生とお話するかという事ですが、具体的な我が子の支援法を先生にお伝えしていくというのはどうでしょう。
声かけばかりが多くて、哲平に伝わらないと感じる時も、具体的な伝え方を伝えました。それは家でどのようにしているかを伝えていきました。
「絵カードを使ってください」
「見通しを持たせてください」
「スケジュールが有効です」
「急な変更は苦手ですから」
などと、自分がうまくやれていない事を先生に求めていないでしょうか?(重松先生の講演会でもお話がありましたよね)
家でやっていますか?家でやってもいないことを、先生に求めるような事をしていませんか?
家でやっている事を実際に先生に見ていただいて、それが有効であることを知ってもらう、そこが大切です。家庭訪問の時などを利用すると、お家でどんな取り組みをされているかが、きっとわかっていただけるのではないでしょうか?
そして普通校では、たった一年で先生とお別れの場合も多いのではないでしょうか?
お別れする時、もっとこの子の担任でいたかったと思ってもらえるような別れがしたいものですね。もっとこの子の担任がしたかったと思っていただけるような先生との別れなら、次の担任へはしっかり引継ぎがしていただけるに違いありません。
さて、一方で先生の方にも言わせていただくとしたら、先生は、もっと専門職として勉強をしていただかなければなりません。自閉症の子は100人に一人いるといわれています。子どもの障害の中で一番多い障害です。昔のようにめったに出会えないという珍しい障害ではありません。自閉症を知らずに、教師をするわけにはいかない時代です。
親の方が良く勉強している、なんてことがあると、先生として少し恥ずかしいのではありませんか。先生こそ、親に的確なアドバイスをしていただかなければなりません。親は、子どもを一面的にしか見られないという弱点を持っています。先生からの客観的な立場での意見や指導は、子育てにとってとても重要です。
特別支援教育が実施されて丸2年です。このまま「自閉症は、よく解らない」でいいのでしょうか?
自閉症への支援は、今は、こうやればうまくいくという方法が見つかっています。しかしそれは勉強した人だけが、知ることが出来る方法です。
それを学ぶ場の一つが、自閉症児を育てる会のセミナーや、教師の為の即実践講座であると自負しています。
特に即実践講座は、保護者は参加できない決まりですので、先生方だけが、学べる場です。もしお忙しくて欠席された回があったとしても、録画したDVDをお貸しいたします。一ヶ月後に返してくださればOKですから、しっかり今年度参加された県下のみなさんと歩調を合わせて勉強が出来ます。申し込みの期日は過ぎましたが、若干名なら申し込みを受け付けますので、どうぞ、事務局(086-955-6758)までお申し込みください。

新年度が始まりました。岡山県自閉症児を育てる会の新年度最初の行事は、総会&重松先生の講演会でした。
4月25日、くらしき健康福祉プラザにて、総会を行いました。今年も一年間どうぞ、よろしくお願いいたします。正会員の方へは、総会資料を同時に送らせていただきますのでご覧ください。
育てる会総会に続いて、重松孝治先生の講演会がありました。
報告が、以下のページにありますのでご覧ください。
先生には、超初心者の人でも分かる講演会を・・・とお願いしておりました。分かりやすい、心に染み入るような、暖かい講演会をしていただきました。年度の初めでお忙しい中、保護者、学校の先生方に加え、今年は保育園や幼稚園の保育士の先生方たちが、たくさん来てくださいました。それだけ、大勢の子どもたちが、入園してこられたのでしょうね。先生方も大変だろうけれど、今回のお話を参考に、頑張っていただきたいなと思います。
続いて、6月27日には、岡山ふれあいセンターで、愛媛県今治市から藤岡宏先生をお迎えして、もう一度特性理解と支援と題する講演会を行います。自閉症支援の基本は、自閉症の特性理解です。
現場の支援者の方たちからは、「特性理解は解ったから、次の具体的な支援を教えてほしい」とよく言われます。
・・・でも、ちょっと待ってください。本当に特性の理解は出来ているのでしょうか?
特性の理解がしっかりできているのであれば、自然に具体的な支援は見えてくるものです。
自閉症の子どもは、一人ひとり違います。いろいろな具体的な支援策を聞いたとしても、それは、その先生が療育現場で行った、ある一人の子に有効だった方策に過ぎません。もちろん参考にはなるかもしれませんが、実際その通りやったとしても、使える支援にはならないかもしれません。支援がうまくいかないときは、自閉症の「その子」の特性理解に立ち返り、考えていくということを、常に常に繰り返し考えていかなければなりません。
そんな風に考えて、今年度2回目の育てる会講演会は、再び「特性理解」です。
藤岡先生の近著に「自閉症の特性理解と支援」という本があります。
自閉症の本をはじめて読む方には、一番解りやすい本かなと思い、皆さんにお勧めしております。セミナーの詳しいことは、案内チラシを同封しておりますので、ご覧ください。

さて次は、お待ちかねの(?)我が家の哲平君のお話です。
一つ目のお話は、先日の事です。
哲平が居間に飾っている写真を見せながら私に聞きました。
「哲平、何歳の時」(「これは哲平が何歳の時ですか?」)
見ると、哲平が5歳の時の七五三の写真です。家族5人がそろって写真館で撮った写真です。
「哲平、5歳です」
と答えると、しばらく考えていた哲平が、
「鳥羽俊郎、41歳」(「この時、お父さんは41歳ですね」)
と言うのです。
「えー、そうかなぁ〜」と半信半疑の私です。よーく考えてみました。確か哲平が生まれたのは、お父さんが36歳の時だから、哲平が5歳という事は、36+5=41です。確かに、鳥羽俊郎さんは、41歳です。
すばらしい、正解です。どんな計算をしたのでしょう。哲平が、私と同じ計算をしたとは思えません。だって、自分が生まれたのは、お父さんが36歳の時だとは、知りませんからね。
「鳥羽美千子40歳」と続けて言われました。兄の歳も姉の歳も当たっています。
彼の不思議な計算能力は、それだけではありません。
日にちと曜日を聞くと、しばらく考えて教えてくれます。不思議ですが、たいてい合っております。
先日、面白がって「2020年1月1日は何曜日ですか?」
と聞くと、しばらく考えていましたが、答えてくれました。でも、答えは珍しく違っていました。哲平が計算でしているのか、それともカレンダーを見ておぼえているのか解りません。2020年のカレンダーは、見ていない事だけは確かなので、もしかすると計算しているのではなく、見て暗記しているのかもしれませんね。
哲平が、不思議な能力を持っていることは確かです。
ただそれを生かす道があるかというと、私には思いつきません。
哲平の特殊能力で思い出すのは、ジグソーパズルを作るのが、上手だったことです。
私たちはパズルをやる時は、形ももちろん見ますが、まずは、見本の絵を見てそれとピースの色や絵の部分がどこら辺に当たるかを見てはめていきます。
ところが小さい頃の哲平は、見本は見ないで、突然まんなか辺りのピース同士を合わせていくというような形で、はめていきました。
パズルを全部裏返してはめることも出来ました。絵を見てやるのではなく、形を見てやるから出来ることでした。これは幼児期だけの特殊能力でした。
その頃は何度でも作ったりバラバラにしてたりして楽しんでいましたので、1片でもパズルのピースが見つからないと、もう大変な騒ぎようです。
見つかるまで、パニックが収まりませんでした。困り果てて(どうしても見つからないこともありましたので)、しばらくパズルはお蔵入りにしました。
それから4〜5年ぶりでやったところ、そういう特殊能力はなぜか失われておりました。前とは違い、今は見本の絵を見ながら楽しんでいるようです。
今は、1000ピースを、4〜5日で仕上げます。自分のお小遣いで買って、額に大切に入れて飾ります。哲平の部屋には、壁中パズルが飾ってあります。
それを時々自分で入れ替えて模様替えして、楽しんでいます。
他にも本棚をに映画のDVDやフィルムコミックスや漫画本をとっかえひっかえ並べ替えては、模様替えを楽しんでいるようです。
お父さんが、もう壁面がいっぱいになった哲平の部屋を見て、廊下の壁も哲平のために開放してはどうか―というのですが、それをやると、家中が哲平の部屋のようなパズルだらけになりそうで、私としては、お断りしたいところです。
哲平にとって、自分の部屋だけと言うように、ある程度のルールがあったほうが、いいように私は思います。どうでしょう。
話の二つ目は、マスク着用についてです。
インフルエンザがはやっているとかで、この冬にはマスクをつけるように言いました。
すると、律儀に毎日キッチリつけていた哲平です。電車の中でつけるのは良いのですが、自転車に乗る時もつけたままで苦しいのでは・・・と思うのですが、色々言うと混乱しそうなので、まぁいいかという感じでした。とにかくつける時はいつもつける、つけない時は全くつけない、白黒ハッキリが哲平の世界です。
さて、春になって暖かくなって、そろそろ「もういいよ」と言おうと思っていました。ところが、豚インフルエンザという新種のインフルエンザが流行りそうです。それで、これからもしばらくはマスク着用を続けていこうと思っています。
その哲平、今年は一度も風邪を引きませんでした。元気な理由は、毎日のマラソンと、規則正しい生活、それとマスクのおかげでしょうか。早起きしてご飯をしっかり食べて、早く寝る。規則正しい生活を親が何も言わなくても行っている哲平です。会社に行く日には目覚まし時計を5時半にセットして、10時にはベッドに入り、きっちり自分で起きてくる毎日です。家族の中で、一番健康的な生活をおくっていますね。
三つ目のお話です。
先日、哲平とふたりでジョイフルで今年初めてのかき氷を食べました。
冷たくっておいしくて・・・、でも私は早く食べられません。
なぜなら、おでこの奥の脳が、キーンと痛くなるからです。ちなみに、主人はこめかみが痛くなるそうです。
ゆっくりゆっくり頭の痛みと相談しながら、食べるのですが、哲平はまったくその痛みを感じないようなんです。
一体どうしてなんでしょう?痛みの感じ方が、一般の人と違うと自閉症の感じ方と言うところで学びましたが、こういうところも違うのでしょうか?皆さんのお子さんはどうですか?
冷たいものを食べると、その刺激が、頭痛が起こるところと同じ神経に伝わり、それを脳が痛みと錯覚するのです。
だから、頭痛が頻繁に起こる方や頭痛に敏感な方が早く症状が現れると思います。
平気で食べられる人は少なく、続けているとほとんどの人が痛くなるはずです。
どうしてカキ氷を食べると頭が痛くなるかを、インターネットで調べると上のような答えが書いてありました。哲平は、"ほとんどの人"とは違うということなのでしょうね。
哲平の痛みに対する感覚は、どんな風になっているのでしょうか、つくづく不思議です。
そんな哲平君のお話は、ここでおしまい。まだまだたくさん書きたいエピソードはあるのですけれど、会報を独占してもいけません、これくらいで遠慮しときましょうね。

さて、話は変わって、5月17日、NPO法人岡山県自閉症協会の総会後の記念講演会でお話をさせてもらう事になりました。
まな星クリニックの中島洋子先生の基調講演の後、自閉症協会理事長の伊丹英徳さんの家と、鳥羽家の実践報告会という形でお話をする事になりました。
伊丹さんのお子さんは高機能自閉症です。哲平は、重度の知的障害を伴う自閉症です。共に社会人として、就職しているふたりです。今と比べると社会の理解も制度もあまり整っていなかった時代の子育てでした。どんな風にそれぞれが子育てをしてきたのかを、聞いていただけたらと思います。でも21年間の子育てを、40分で話す事は難しいです。
せめて3時間の時間がほしい・・・なんて言っても無理ですね。頑張って話題を絞ってお話したいと思います。講演のはじめに哲平と伊丹君の挨拶も予定されていますので、興味のある方は、ぜひおいでください。詳しくは、案内チラシを入れておきますので、ご覧ください。
さぁ〜季節は一年中で一番過ごしやすい時期です。元気を出して家中のお掃除でもしてみましょうか???
重松先生が講演会で言われました。「自閉症の子への一番の支援は、家の中が片付いている事です。整理整頓の出来ない人は、自閉症の支援者としては失格です」
私の苦手は、整理整頓です。実は、片付けられない女なんです、私。
それにしても、この片付かない我が家で育ったにしては、いい子に育ったと思える哲平君です。「哲平、偉い!」
では、皆さんお元気で、また来月の会報でお会いいたしましょう。
鳥羽 美千子

育てる会 21年度総会 報告

先日4月25日(土)、育てる会21年度総会を開催しました。
皆さまのご協力のもと、すべての議案が承認されたことを報告いたします。
今回欠席された正会員の皆様へは、総会資料を同封しておりますのでご覧ください。

以下は、総会での代表挨拶です。今年度の所信表明を会員の皆様へ送ります。


「障害のある人は、私たちの心に、優しさや思いやりの心を呼び起こしてくれる。
その為に、障害のある人は、生まれて来るんだよ」
今日の講演会にも、大勢の人が来られますが、そんな皆さんに、優しさと思いやりを私たちの心に呼び起こさせる あの子たちとの付き合い方を学んで帰っていただけるといいなあ〜と思っています。
さて、今年の育てる会は、彼らの幸せのために、私たちには何が出来るだろうか・・というところに絞って活動を考えていきたいと思っております。
育てる会の活動へのご要望を年度末には、お聞きする為にアンケートをとらせていただきました。
そこでいただいた意見や日頃お母さん達から寄せられる相談の中で、出来そうなものを少しずつ、取り入れながら、活動を考えております。
何しろ「ないものを作っていこう」というのが、設立当初からの育てる会の方針です。
そうやって出来てきたのが、水泳教室・サッカークラブ・キッズルーム・AAO活動・木工教室・クローバーの会・のびのびキャンプ・18歳の春親子療育クラブ・母の想いを語る会、そして赤磐ぐんぐんの児童デイサービスです。
また、講演会を年に5回ないし6回行って、岡山の皆さんに自閉症の理解啓発に努めてきました。学校の先生の為の即実践講座と題して夜の連続講座を企画して今年は6年目です。
今年は、これに加えて、大きいお子さんの為のわくわくクラブという月に一回程度の例会を考えています。希望者が多くない月は開催を見送る事もあるかもしれませんが、基本は月に一回を目標に取り組みたいと考えております。
今考えているのは、料理・山登り・備前焼教室・パソコン教室・カラオケ・木工教室・フラワーアレンジメント・皆で行くバスツアーなどです。
一緒に企画から参加してくださる方がいらっしゃるでしょうか?
私一人では、実現が難しいので、ご協力よろしくお願いいたします。体制が整い次第はじめたいと思います。
次に、考えているのは、高機能自閉症やアスペルガー症候群のお子さんのお母さんのための座談会です。臨床心理士でスクールカウンセラーもされていたTさんに、アドバイザーとして参加していただく予定です。会の名前はこれから考えます。
5月末の会報ぐらいで、お知らせが出せたらと思っております。
また、アンケートで、休日には子どもを見てくれる人がいないため、平日に講演会をして欲しいという内容がありました。
講演会は、より大勢の方に来ていただきたいので、残念ながら、平日というのは難しい現状です。
そこで、平日の保護者向けの連続講座を10月以降行うことになりました。香川大学の坂井聡先生が来てくださいます。
詳しいことは、改めてお知らせしますので、楽しみにお待ちください。
このように、育てる会は常に皆さんのご要望を聞きながら、ないものは作っていこうとする会です。今後も皆さんのご意見に寄り添いながら、出来るかぎり、良い活動を行っていきたいと思っております。
私の子どもが小さかった頃と比べると、岡山はだいぶ変わってきたように思います。佐々木正美先生や重松孝治先生のご努力が、少しずつ実ってきているのを感じます。また、一人ひとりの親が頑張って我子の為の支援をお願いし続けてきた事が、学校や社会を変えてきたのかもしれません。
また、この育てる会が、講演会や夜間講座などを行っている事も、いくらかの貢献をしていると思うのですが、どうでしょう。
養護学校を見学すると、衝立がたくさん見受けられるようになりました。スケジュールも取り入れるのが常識という感じではあります。
けれど、一人ひとりに合った形かというと、どうもそこまでは、なかなか行かないようです。また、勉強を良くされる先生と、そうでない先生との格差がどんどん広がっているようです。この勉強しようとされない先生が、知らない事を恥ずかしいと思えるようにならないと、本当に岡山が変わったとはいえないでしょうね。
学校だけでなく、世の中の人たちが、自閉症の子どもたちを温かい目で見てくださるようになるそんな日を目指して、頑張っていきたいと思います。
これからの自閉症の子どもが大きくなって、自閉症の大人になったとき、私たちは、どんな支援を作っていかなければならないでしょう。
将来を考え、コツコツ努力を続けていきたいものです。
「ないものを作ろう!」が、育てる会の方針です。
岡山には、今のところないものが多いので、これからの育てる会も、やる事には事欠かないことでしょう。
「岡山県自閉症児を育てる会は、不滅です」ね。
新しい理事さんたちを迎え、皆で力を合わせて、頑張ってまいりたいと思っておりますので、皆さんご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
育てる会代表 鳥羽美千子

支援者養成セミナー報告

先日の4月25日(土)、くらしき健康福祉プラザ・プラザホールにて、川崎医療福祉大学TEACCH部の重松孝治先生による「第1回 自閉症児の自立を果たすための支援者養成セミナー」が開催されました。
当日の感想が参加された保護者から寄せられましたのでご紹介します。


4月25日にくらしき健康福祉プラザにて開催された川崎医療福祉大学TEACCH部の重松孝治先生のセミナーに参加させていただきました。
第一部は「まずは知ろうよ、自閉症」と題し、自閉症について初歩的なお話を丁寧にしていただきました。
「初心者でも分かりやすいようなるべく専門用語を使わず簡単な言葉で」との育てる会からの要望に、普段はある程度の知識がある方への講義が中心の重松先生は、最初プレッシャーを感じておられるようでした。でも、そこはさすが重松先生。今までに関わってきた自閉症の子どもたちに関する事例を交えつつ、時にはステージ上で先生自ら子どもに成りきって再現してくださったり、時には会場の方に「しろまるしろさんかくしろいしかく?」と訳の分からない言葉で話しかけてみせ、自閉症の子どもが声かけだけではいかに理解しづらいかを再現してくだったり。自閉症児者の他者とのコミュニケーションの困難さを分かりやすく説明してくださいました。
自閉症の特性理解は、何度聞いても気づかされるものがあり、わが子の顔を頭で思い浮かべながら「あの時、これで困っていたのかな?」と反省することがたくさんあります。
私たちは自閉症をよく知ること、一人ひとりの特性をよく知ること、そして周りの人たちに子どもたちの代弁者となって伝えていくことが大きな役割になってくると思いました。
第二部は「みんなで育てる自閉症の子どもたち」と題して、家族と支援者(園や学校の先生など)との関わりについてのお話でした。
私たち家族にとっては、タイトルからしてとても気になる内容です。
親として、子どもが園や学校へ就学・進学するとき、いつも不安が付きまといます。
「うちの子、ちゃんとやれるかな?」「先生はうちの子のこと分かってくれるかな?」といった感じです。しかし重松先生は「家族は『先生はうちの子を分かっていない』と言うのは禁句です」とおっしゃいました。
家族は産まれたときからずっと側でわが子のことを見ているので、子どものことが「分かるのは当たり前」。でも、支援者(先生)側は就学・進級などに伴い、急にポンとその子の担任になるのだから「分からないのは当たり前」なのです。ならば、家族は支援者に「子どもの情報」をどんどん伝え、支援者は多くの様々な年代の子どもたちと関わってきた経験から「その子ができること」は何か、真の子どもの姿を親に伝えることが大切であること。お互いの専門性を尊重しあい、認め合う関係を築くことが必要であると教えていただきました。
重松先生のどの言葉にもウンウンと大きく頷かずにはいられませんでした。私たち親からしてみれば、子どもが「あー」と言えば「あ、あれね」なんて簡単に分かってしまうことも、学校での一面しか知らない先生方からしてみれば、まるで未知の生物のように感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。そのためにトラブルが起きることもあるかもしれないのです。
そうならないためにも、親は情報を提供し、少しでも先生がその子を理解した上で支援ができるようお手伝いしなければいけないし、先生からも学校での様子を知らせていただくことで、子どもを両者の目から見て把握することが大切だと強く感じました。ついつい対立してしまいがちですが、お互いの立場を認識した上で、両者が子どもの方を向いて目標を持って支援する。そして精神的にも支えあえる関係作りを私たち親も心がけなければならないと思いました。
会場にはたくさんの園や学校の先生が来てくださっているようでした。こうやって自閉症を理解して支援しようとしてくださる方がたくさんおられたことを、親として本当に嬉しく頼もしく感じました。
今回のセミナーを通じて少しでも多くの先生方が、私たち保護者と子育ての良きパートナーとなっていただけることを願ってやみません。
初めは穏やかに始まったセミナーも、時間が経つにつれ、白熱してくる重松先生の様子に自閉症支援に対する熱い思いが伝わってきました。分かりやすく参加して本当によかったです。ありがとうございました。そして、今回参加してくださった先生方。ぜひ「先生のための即実践講座」にも参加していただき、より具体的な支援方法も習得していただけたら...と親としての「邪まな心?」を抱きつつ、セミナーの報告とさせていただきます。
(Yママ)

【保護者からのアンケート】

・ 難しい用語を使わず、簡単な言葉でお話してくださったのがとても分かりやすかった。頭にスイスイ入ってきました。
・ 実例を多く取り上げてくださったので分かりやすかったです。先生とどう関わっていけばよいかは一番知りたいテーマでした。家に帰って今回の内容を参考に先生とよりよい関係を築いていきたいです。
・ 話が分かりやすくなるほどと頷けることがいっぱいあって実行してみようと思うことがいっぱいありました。
・ 学校の先生に対する見方を変えなければならないと反省しました。少々耳に痛い話でしたが、聞けてよかったです。
・ 分かりやすく色々な例えで話してくださったのでとても理解しやすかったです。テンポ・間がよく、とても聞きやすかったです。自分が求めていた情報を得られた気がします。家での支援に役立てたいです。
・ 分かりやすく、「そうそう、そうなんです」と思いながら聞けてよかった。保育園の先生や小学校の先生にぜひ聞いてもらいたいと思いました。
・ スケジュール提示で悩んでいたことがありました。先生のお話を聞いて、その悩んでいた原因が分かった気がします。次の手立てを考えることができそうです。
・ 自閉症についての基礎をまた聞けて、色々と会話のできるようになってきた息子についつい言ってしまった・してしまっていた伝え方がやはり分かりにくく追い詰めていたのだと気がつくことができ、初心に帰ることができました。とても分かりやすく良かったです。事例を交えてのお話で分かりやすかったです。子どもたちのこと・保護者の気持ち・支援者側の立場、それぞれのことをよく理解されていて、後半のお話は心が洗われるような気持ちになりました。お互いを尊重すること、忘れずにやっていこうと思います。
・ なかなか伝えたいことが子どもに伝わらなくてイラつくことも多いのですが、その子が理解できる方法を工夫していない自分たちに大きな問題があると痛感しました。何とか成功経験を積み重ねて豊かな人生を送れるように努力したいです。日ごろの勉強を猛反省しました。とても勉強になりました。
・ できないことの羅列ではなく、できることも情報として伝えていく大切さを知り、サポートブックの反省をしました。保育園のお話が多く、現状に合っていたのでずいぶん参考になりました。ありがとうございました。
・ 子どもの人生で避けては通れない就園・就学。やはり家族と先生とが密に連絡を取り合って子どもの細かな情報を共有することでお互いが子どもの方を向いて同じ目標を持って支援することが大切だと感じました。先生方と信頼関係が築けるよう、お互いの立場を踏まえて協力しあうことをしていかなければいけないと思いました。対立するのではなく支えあえるような関係作りを心がけたいです。

【教育関係者からのアンケート】

・ 分かりやすく、楽しく聞かせていただきました。一人一人違う特性で、一つ一つの事例をお話していただけたのが良かったです。理解の少ない先生にどう伝えるかに悩みますが・・・。ありがとうございました。
・ 家族と支援者の立場でどう関わったらよいのか、自分の立ち位置の確認ができたこと。大事にしたいことが整理できたこと。
・ 自閉症についていくらかは本を読んだことがありましたが、分かりやすい言葉で分かりやすい話をしてくださり、とてもよくわかったのが良かったです。
・ 自分が今まで思ってやってきたことよりもっともっと具体的に個々に合ったコミュニケーションなどをしていかなければならないことに気づかされました。
・ 分かりやすく丁寧にお話をしていただけたので、今までの整理ができました。「できないこと」に目がいっていたなぁと気づかされました。
・ 自閉症の基本が再確認できてよかった。会場がよくて落ち着いて参加できました。ユーモアいっぱいの先生で、本当に楽しく学ぶことができました。分かりやすくお話していただけたと思います。何度同じ話を聞いても再確認と日々の反省、次への意欲が出てきます。
・ 初心者のために分かりやすくとはじめに言われましたが、大変奥の深いお話で、全部良かったです。現在うまくいっていない子どもがいるので、今のやり方について考えなおさなければならないと思わされ、早速月曜からやってみようと思います。ありがとうございました。
・ 今まで育てる会の講演会に5回ほど来させていただきましたが、いつもいい講師の方で、今は周りの方にも紹介させていただいています。ありがとうございます。
・ 自閉症の子どもの気持ちがよく分かりました。具体的な例が多くてよかったです。
・ 自閉症と診断された我が子の存在がまるで悪い者のように感じている保護者がいます。また我が子が自閉症だと診断されることを恐れ、誰にも相談できない保護者もいます。とても心が痛みます。自閉症の人を自然に受け入れられる社会の風潮が出来上がれば、親も子も苦しみが和らぐのだと思います。啓発活動がもっと盛んになっていくといいですね。私たち教師も全力投球でがんばっていきます。
・ 自閉症児だけでなく、全ての幼児に共通するような支援の方法を教えていただけてよかったです。
・ 本当に即実践できるお話ばかりで、とてもためになりました。
・ 「365日親である。親であることをやめられない」という言葉に改めて「そうだよなぁ」と思いました。わざわざ足を運んだ甲斐がありました。とても分かりやすかったです。
・ 今担任をしている学級の子どもたちにこうしてみようと思えることが多くあり、良かったです。分かりやすく具体的にお話してくださったので良かったです。自分の考え方や自閉症の捉え方と合致する考え方は自分の自信になりました。また改めて「ああそうだなぁ」と考えさせられたところも勉強になり、充実した午後の時間でした。ありがとうございました。今後の教育活動に生かしていきます。

【その他様々な立場の方からのアンケート】

・ 何度か講演会に来させていただきましたが、今回の重松先生のお話はとても具体的で分かりやすく、また面白かったです。
・ 具体的に説明してくださるので、自分の事業所を利用している子どもたちにスムーズに結びついた。
・ 分かりやすい言葉でお話してくださり、またゆっくりペースだったので、自分の経験を思い出しながら聞くことができた。

赤磐ぐんぐん見学会

新規利用者対象に赤磐ぐんぐん見学会を開催します。
赤磐ぐんぐんは、自閉症や発達障害をお持ちの幼児さんを対象に週1回の療育を介護給付費(保護者1割・国県市町村から9割補助)で行っている児童デイサービスです。
日 時 平成21年5月22日(金)11:00〜12:00
場 所 児童デイサービスセンター赤磐ぐんぐん(赤磐市和田194-1)
対 象 就学前(幼児)のお子さんをお持ちの保護者
(見学会はお子さんを連れての参加はできません。ご了承ください)
申込先 育てる会事務局(086-955-6758)
ぜひお友達・お知り合いにお声かけお願いします。
なお、今後も開催しますので、興味のある方はご連絡ください。

「18歳の春を目指す親子療育クラブ」

平成21年度・第一回目の18歳の春を目指す親子療育クラブを開催いたします。
本年度も共に頑張って行きましょう。
日 時 平成21年5月22日(金)10:00〜13:00
場 所 きらめきプラザ2階 研修室
(岡山市南方2丁目13-1 岡山県総合福祉・ボランティア・NPO会館)
対 象 平成21年度18歳の春に参加申し込みされた方
持参物 年会費5000円
内 容 班に分かれて活動内容の計画を立てる
(スケジュール班・サポートブック班・ソーシャルストーリー班)
茶話会
★申し込みは随時受け付けております。育てる会事務局へお申し込みください★

「母の想いを語る会」

なかなか他の人に話せない子育ての不安や悩み。母親としての想いを同じ立場の人同士で語りあって、明日からまた頑張っていく活力を得るための会です。辛い話を吐き出してもよし、嬉しかった話を聞いてもらうもよし。泣いたり笑ったり勉強になったり。お母さんたちだけで思いっきり話せる場です。
日 時 平成21年5月18日(月)9:30〜12:00
場 所 育てる会事務局
参加費 300円(当日集金します)
締切り 5月13日(水)までに育てる会事務局へお申し込みください。
13日までに参加者がいない場合、開催されない場合もあります。

「クローバーの会」

発足から8回目のクローバーの会では、3月22日、3家族でTOHOシネマズ岡南へ「プリキュアオールスターズDXみんなともだち 奇跡の全員大集合」を見に行きました。
TOHOシネマズ岡南では、以前「ウォーリー」を見に来ているので、皆場所もよく分かっていて、あまり親には頼らず動いていました。やはり、一回でも来たことがあるところでは動きが違います。全く不安ではないようです。最後は母親たちがお喋りしている間に、子どもたちだけでお店を見に行ったりもしました。することも、前回は「映画を見る→食事→お買い物」としていたので、今回もちゃっかり「当然買い物できるだろう」と思っている子どもたち。決められた予算内で皆上手に買うことができました。
映画を見るときに、やはり考えるのは「何を見たいか」。
好みも年齢も多少違うので、どうしても皆が皆そろってこれを見たいというものがありません。でも「皆が見たいというのならそれでいいよ」と他の人のことを考えて、自然に合わせてもいい気持ちになったりしているようで、あまりトラブルことなく、見る映画が決まりました。
子どもたちの成長を感じたりします。
また、今回は小学校を卒業したばかりのMちゃんに、子どもたちがそれぞれカードを用意してきました。それぞれの子どものよさが出ている心のこもった素敵なカードでした。Mちゃんも「ありがとう」ととても嬉しそうでした。
クローバーの会が最初からこんな良い感じでやれていた訳ではないのですが、やはりお互い無理のない程度に回数を重ねていったことに、今の子どもたちの良さが出てきているのかなぁと思っている母でした。
(Nママ)

〜クローバーの会のご案内〜

育てる会21年度に向けてのアンケート結果を受けて、参加したいとかもっと詳しく知りたいという方がおられましたので、今活動している4人の母親と一緒に集まってお話する会を下記のように計画いたしました。
クローバーの会はどんな思いで発足したか。今までどんな活動をしてきたのか。活動してきてどんな良いことがあったのか。どんな問題点があったのか。会報に載せている報告だけでは分からないことについて、活動中のメンバーから話を聞いたり、参加したいと思っているけれどこんなことを不安に思っている、などお互いに雑談をしあいませんか?クローバーの会に興味をお持ちの保護者の方のご参加をお待ちしています。
ちなみに今現在活動しているのは、小3・4・5・中1の高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子たち4人です。
日 時 平成21年6月4日(木)10:00〜12:00
場 所 きらめきプラザ2階 小会議室
対 象 クローバーの会に参加したい、または詳しい話を聞いて見て考えてみようと
思われる、高機能自閉症・アスペルガー症候群の女の子の保護者
申込先 育てる会事務局

教師・保育士対象 即実践講座

4月の支援者養成セミナーで分かりやすく自閉症支援のお話をしてくださった重松先生による連続講座を21年度5月からスタートします。
すでに100名を越す方が参加申し込みしておられます。途中からの参加の場合もDVDで貸し出しができますので、ぜひともお申し込みお待ちしております。
☆第一回☆ 平成21年5月22日(金)19:00〜20:45
岡山ふれあいセンター 2階 研修室
(注記)最初の案内と日程・会場が変わっています!!ご注意ください!
☆第二回☆ 平成21年6月12日(金)19:00〜20:45
岡山県生涯学習センター 大研修室
☆第三回☆ 平成21年7月10日(金)19:00〜20:45
同上
対 象 : 教職員・保育士やそれを志す人対象。ただし施設・福祉関係職員も可。
(申し訳ありませんが、保護者対象ではありません)
参加費 : 全10回分 賛助会員17,000円 ・ 一般20,000円
申込先 : 育てる会事務局(086-955-6758)

サッカークラブのお知らせ

日 時:平成21年5月31日(日)10:00〜12:00(9:45集合)
場 所:旧岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
持ち物:マイボール、ゼッケン(ボラさんの分も)、ハチマキと名札、
お茶(ボラさんの分も)、個人ノート、出席カード
親リーダーはグループノート、スーパーの袋(ゴミ拾い用)
年会費(一人につき5,500円)
* 雨天時または前日に雨が降った場合は、体育館シューズを持ってきてください。保護者の方も忘れずにおもちください。

★グラウンド草抜き・清掃のお知らせ★
(注記)旧岡山中央南小学校を使用している団体が集まって行う一斉作業です。
日 時:平成21年5月31日(日)7:00〜10:00
場 所:旧岡山中央南小学校グラウンド(岡山市中山下)
持ち物:タオル・防虫薬(お茶・ゴミ袋・軍手は用意してくださるそうです)
*雨天の場合は中止です。
*今回はサッカークラブと同じ日です。子どもを連れての参加が難しいようであれば、保護者の方どちらかお一人でも構いません。ご協力よろしくお願いいたします。

☆メンバー募集中☆

サッカークラブでは、引き続きメンバーを募集しています。サッカーというと難しく思われるかもしれませんが、ランニングやリレー、ダッシュなどの基本的な運動や、ボールのパスやドリブル、シュートの練習などを個々のペースに合わせて無理なく楽しく行っています。また学生ボランティアの方が子どもに付き添って一緒に活動してくださるので、和気あいあいとした雰囲気で活動しています。
興味のある方はぜひ見学・体験にいらしてくださいね。
見学・体験希望の方は担当まで。
(サッカークラブ担当:M.T)

水泳教室のお知らせ

日 時: 平成21年5月17日(日) 15:30〜17:30
場 所: 岡山OSKプール(貸切プールで行います)
連絡先: 育てる会事務局
★新たに参加されたい方、体験されたい方は事務局までお問い合わせください。
★欠席される方、ボランティアさんが必要な方は必ず5月11日(月)までに事務局に連絡してください。
★当日の急なキャンセルなどは水泳教室担当者に直接ご連絡ください。
★今年度の活動予定日(毎月の会報で確認してください)
5/17 6/21 7/19 9/20 10/18
11/15 12/20 1/17 2/21 3/21
(水泳担当:M & I)

お母さんコラム

毎回原稿をくださっているIママさんから、今回もコラムのための原稿をいただきました。
いつもありがとうございます。他にも会員の保護者の方や先生たちからの、日々の想いをつづった原稿もお待ちしておりますので、どうぞ育てる会事務局へお気軽にお送りください。


「ほうれん草の収穫から
2009年5月6日

一人暮らしをしながら働いている長男がフラリと帰ってきて、私の母につぶやいたという一言。「ぼくって、お母ちゃんのDNAを受け継いでいるんだよな。」ムムム・・・
『なーんか。悪い性格のことだろうなぁ』と予想した通り、「だって、ぼくなぁ。いつも職場で『もっと丁寧にやれよ。』と、言われるんで」と言ったとのこと。
つまり、彼は私に似て「おおざっぱ」いうことを嘆いているらしい・・・『そんなこと言われても、私のせいにするなよなぁ』と言う感じですか。ひどくこたえたりしない。「本当におおざっぱな母」ですので(笑)
しかし、普段できない畑を手伝っていてこの息子の言葉を痛感したことでした。それは「ほうれん草の収穫」の時です。いわゆる間引きというやつです。
これをやっていると、終いにはイライラしてくるのです。『なんで、これしきでイライラしてくるのか?』と考えていたら、先の長男の一言を思い出し、『ハッ。そうか、そういうことか』と、納得した次第です。
ほうれん草の間引きなんて、私の性に合わないのです。「まるで、まずい子育てしとるみたい」なイヤーな感覚に陥るのです。だって、そもそも「間引き」という言葉は、「優秀な子を残して、ひ弱な育ちの悪い子は殺す」という悲しくも恐ろしい古い習慣からきているのでしょう?だとすれば、この場合人間の勝手で、ほうれん草を「見た目で優秀そうな株」だけ残して他を収穫していくのですから『ちょっとイヤだなぁ』と思うわけです。
その上「どっちが大きいかなぁ?どっちがよく育ちそうかなぁ?」と隣のほうれん草と見比べながら抜く方を決めないといけないし、しかも間隔が非常に密接に生えているので、ソォーッと根元からつままないと葉っぱしか採れないことになるため、「おおざっぱ」な私は非常にイライラさせられるのです。「まずい子育てに気づかずに、必死でやりながら、始末に負えない結果を子どもが背負わされているみたい」と、ちょっとゾォーとしてきます。
せっかく、心を鬼にして、ほうれん草を収穫しても、もしかして私は間違った方を抜いてしまっているのかもしれませんし・・・そんなこと考えながらも勝手でおおざっぱな私は、愛しい若いほうれん草の命をおいしくいただいています。たくさんの命をいただいているのですから、なおさらのこと『「健康に、より正しく子育てをしていく方法」を考えたり教えてもらったり、実行していく日常を大事にさせてもらわなければなぁ』と、そのように思うのでした。
こうして、ゴールデンウィークののどかなひと時に、土や作物に触れながら、『今年も忙しくなるけど、私は岡山の育てる会という基地に足を運びつつ、子育ての勉強を続けよう』と決心を新たにした次第です。
さて、小4になった我が家の三男くん。
日々エネルギーを増してたくましくなる彼に喜びを感じさせてもらっています。
新学期担任も交流学級の先生も介助の先生も校長先生も替わり、『新学期、難関だぁ』と心配していたのに、案外スムーズにスタートできました。
4月のある日、特別支援学級でこんなことがあったと新担任のB先生から聞きました。
「Aくん、先日体操服に着替える時にすごく時間がかかっていたので、『そろそろ先生怒ろうかなぁ』と言ったところ、なんとAくんが、『先生ダーイスキ??』と言ってきたんですよ」・・・!!!B先生はおっとりした中にもどちらかと言えば頼りがいを感じさせる女の先生なのですが(B先生ゴメンナサイ)、B先生にそんな手を使うとは、『ムムムおぬしなかなかやるなぁー!』
と大笑いするやらAに愛しさを感じるやら。
なんて、ウチの息子ってかわいいの!!
こんな、「おおざっぱな」母ですけど、これからも「良い芽を摘まないように育てる方法」を考えるから、どうぞすくすく育ってください。
そして、岡山育てる会のみなさま、騒がしい私たち親子と今年もよろしくお付き合いください。
(Iママ)

事務局&ぐんぐんだより

新年度が始まり、1か月が経ちました。皆さまいかがお過ごしでしょうか?
育てる会も、4月から 新年度・新体制でのスタートとなりました。
事務局も少し模様替え。何せ多いときには5人以上の人が事務局のお手伝いをしてくださいます。皆が使いやすいように、そして会員の皆さまが立ち寄りやすい事務局を目指して日々改善中です。完成は・・・夏ぐらいまでには!?笑
赤磐ぐんぐんも4月から新しい子どもたち・新しいスタッフでのスタートとなりました。
最初の検査の頃はお母さんと離れられなくて泣いちゃっていた子も、随分慣れた様子で先生と遊んだり勉強したりができるようになりました。
療育に携わっていると、いかに「再構造化」が大切かを痛感します。
お母さんからいただいたプロフィールを元に私たちが立てた日課を、子どもに実施してみたとき、うまくいかないケースがあります。スケジュールの提示の仕方や学習するスペースの設置、本人の気の散りやすいものへの配慮など、子どもたちが安心して分かりやすく過ごせるようにと設定はしていくのですが、何せ10人いれば100通りの支援を考える必要があるのが自閉症の子どもたち。「こうすればOK★」な支援はありません。子どもたちが安心して分かりやすくするための支援を、スタッフ同士で相談したり、お母さんに聞きとったり、そうして試行錯誤して作ったものがピッタリハマった時のあの感動。
自閉症の子どもへの支援がやめられないのはこういう「これかー!!!」というスイッチが見つかる喜びがあるからなのかもしれませんね。
赤磐ぐんぐんの良さは、スタッフ皆が「自閉症の子どもが好き」なこと。そして、スタッフ皆が「子どものために出来ることを一生懸命していきたい」という思いを持っていることだと思います。
赤磐ぐんぐんが出来たきっかけの一つに「子育ての苦しみや悩みを、誰かに支えてもらいたかった」というお母さんたちからの声がありました。
通ってくださっている保護者の方からこんな言葉をいただきました。「赤磐ぐんぐんの先生に『一緒にしろまるしろまるくんのことを考えていきましょう』と言ってもらえたことが、すごく嬉しかったです」と。お仕着せではなく、歴代のスタッフ皆が大切にしてきたそういう気持ちがきちんと新しいスタッフにもつながっている、そんな赤磐ぐんぐんを作って、今まで頑張って続けてきて本当によかったと心から思います。これからもどうぞよろしくお願いします。
(育てる会:松田紗代)
以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。

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