2025/02/09

第2回 ウィーン講演会(Zoom)開催♪ R6.12.9. 19:00〜

「ウィーンの公共住宅施策の伝統と今」
〜カールマルクスホフ・フンデルトヴァッサーハウス他〜


Zoomで、ウィーンと高崎を繋いだ講演会を行いました。
講師は第1回(R4.10.6.)と同じく、ウィーン在住34年の建築家、筒井ナイルツ美矢子氏です。

↓講演会フライヤー
第2回ウィーン講演会4


年末のお忙しい時期で参加人数は少なく、他団体様にも声掛けしての開催でしたが、内容の濃いものでした。

ウィーン市では公営の賃貸住宅に70パーセントの人々が住んでいるそうです。安価で良質な公営住宅の施策が、ウィーンの歴史上、いかにして出来上がったのか?クリスマスで賑わう街や歴史的建築の様子をご紹介いただきながら、ご講義頂きました。

第2回ウィーン講演会1
Photo: Miyako Nairz Architects
カールマルクスホフは約100年前に建設。設計はカール・エーン(オットーワーグナーの弟子)。
Well-beingな公営住宅としてのウィーン市の一大ミッション。
内部にはオフィス、プール、歯医者、洗濯場、幼稚園なども入っている。

歴史的な街並みの中、人々は新しいデザインも斬新な建物を受け入れ、街に融合し進化し続けていくウィーン市。
ウィーンは「歴史と共に暮らしていく街」と、美矢子氏は表現します。
また、「世界一住みやすい街」と評されるウィーン。そう呼ばれる理由はどこにあるのでしょうか?

第2回ウィーン講演会2
Photo: Miyako Nairz Architects
観光名所でもあるフンデルトヴァッサーハウス。フンデルトヴァッサーは建築家ではなく画家である。
戦後復興で工業規格が広まった。この建築はそれに対してのプロテスト(異議)である。「人間は直線でできていないのだから街や建築も曲線で構成されるべきである」と、建物の中に森を作り、木々の間を縫うように曲線で構成された動線を歩くとまるで街路を散策しているかのような錯覚を覚える。また、独特のカラーリングも愛着を沸かせる要因である。

ウィーンだけでなくヨーロッパには世界遺産に認定されている集合住宅が多数あります。
それに比して、日本で同年代に建てられた同潤会アパート(1923)などは、当時の最先端の技術をして造られたRC造であり斬新な間取りであったにも関わらず、取り壊されました。
今、建築費が高騰化し、地球環境も危ぶまれる中、ヨーロッパの建物が時代を超えて残され続けた理由を私たちはもっと知り、学ぶ必要があると思っています。

美矢子氏は、「ウィーンの人々は、自分の暮らしの空間、街に対しての意識が高い。」「自分が住んでいる地域に対しての誇りがあり愛している。」「愛着心や興味が高く、自分で自分の居心地よい空間を作っている。」と言います。

そこに、サイクルの短い「木の文化」で育った私たち日本人が、「石の文化」のヨーロッパのように建築物や街を愛着をもって長期に使い続けていくためのヒントがあるのではないでしょうか?

この時代に必要な、多くの事を考えさせられ、会員一人一人の胸に深く刻まれた講演会でした。

第2回ウィーン講演会3

美矢子氏、参加者の皆さま、ありがとうございました。(右上がウィーンの美矢子氏)

(by AK)


category - 高崎支部
2025/02/08

「石川雲蝶作品鑑賞ツアー」参加見学会♪ R6.10.6.

越後のミケランジェロと称えられる石川雲蝶の作品を巡るバスツアーに参加しました。

石川雲蝶1高崎
越後魚沼観光ガイドで南魚沼雲蝶会会長の中島すい子氏による、名ガイド。
とても楽しく、ここでしか聞けない裏話などもお聴きできて、とても勉強になりました。

針倉山 永林寺。約500年前に創建。
雲蝶は欄間をはじめとする彫工や絵画など100点を超える作品を手掛けました。
中でも欄間に施された天女の透かし彫りは珠玉の作品。
内部は撮影禁止なので、各自しっかりと目に焼き付けてきました。
石川雲蝶2高崎

石川雲蝶3高崎
雲蝶の手は女性の手より小さいほど。奥の奥まで透かし彫りを可能にしたしなやかで小さい手の手形。

石川雲蝶4高崎
外部も雲蝶の透かし彫り。(外部は撮影可能でした)

石川雲蝶(天地修正)5高崎
蛇身鳥物語/天井画が軒下に描かれています。
源頼政が蛇身鳥を成仏させるシーン。

石川雲蝶6高崎
魚沼の眺望と石碑。秋のすがすがしい空気。

石川雲蝶7高崎
お食事は道の駅 深雪の里でいただきました。

石川雲蝶8高崎
西福寺 開山堂 幕末1857年建立。
雲蝶終生の大作といわれる開山堂の作品群は「越後日光開山堂」の異名を持つ新潟県指定有形文化財。
中でも堂内の天井一面に施された「道元禅師猛虎調伏の図」は息をのむ迫力。
(撮影不可で写真はありません)

石川雲蝶9高崎


石川雲蝶10高崎

石川雲蝶11高崎

石川雲蝶12高崎

石川雲蝶13高崎
こんな感じで掘っていました。

石川雲蝶14高崎
穴地十二大明神 こちらも素晴らしい創り。

石川雲蝶15高崎
最後に外山康雄 野の花館に立ち寄りました。
野の花と水彩画が一緒に飾ってあるのが特徴のギャラリー&カフェ。野の花に向けた愛が感じられてとても癒されました。

日本のミケランジェロと言われている石川雲蝶の作品の数々をこの目で堪能し、専門的なガイドのおかげでとても深く知ることができました。
またこのようなバスツアーがあれば、参加したいと思います。

(by AK)

category - 高崎支部
2025/02/07

清水寺(高崎石原)見学会と第2回定例会♪ R6.6.23.

(注記)大変お待たせしました!
高崎支部女性部、令和6年度活動をまとめて上げていきます!
よろしくお願いいたします!!!↓↓↓


高崎の紫陽花寺と呼ばれたこともある、清水寺(高崎石原)を、見学しました。
あいにくの雨の中(しっかりとした雨(T_T))でしたが、会員Yさん、Sさんによる説明の元、由緒ある寺院建築を堪能しました。
下調べ&説明、ありがとうございます!!!

清水寺(高崎石原)1
記念撮影。
本堂は天正11年(1583)と寛文11年(1671)の再建棟札があったそうです。
正面3間、側面3間、屋根瓦入母屋造。

清水寺(高崎石原)2

清水寺(高崎石原)3

清水寺(高崎石原)4

清水寺(高崎石原)8
本堂背面では愛染明王に参拝できるようになっています。
愛染明王(あいぜんみょうおう)は、愛欲などの煩悩を悟りに昇華させる仏で、夫婦和合や恋愛成就、息災・増益などのご利益があるとされています。

清水寺(高崎石原)5

清水寺(高崎石原)6


その後、場所を移し、「烏川カフェ」にて美味しいスイーツを食べながら、定例会を行いました。

清水寺(高崎石原)7
烏川だけにカラスが!!!

近隣の由緒ある寺院建築をじっくりと、勉強させていただきました。
会員の親睦にもなり、有意義な梅雨のひとときを過ごさせていただきました。。。

(by AK)

category - 高崎支部
2024/12/25

「第三回 建築写真の撮り方」研修会

 前橋支部女性部の活動報告です。
令和6年(2024)11月9日(土)、「第三回 建築写真の撮り方」研修会を行いました。
講師は、建築写真家の吉田 敬子氏。参加者は、14名。
場所は、前橋市にある臨江閣(重要文化財)です。

はじめに建築写真について吉田先生に講義を受けたあと、おのおの臨江閣の館内や庭園におもむき自分の思う建築写真を撮影しました。天気の良い暖かい日だったこともあり、たっぷりと時間をかけて楽しく過ごすことができました。
撮影を終え、吉田先生が参加者の建築写真をひとつひとつ丁寧に講評くださいました。その講評に加え、撮影者それぞれの視線や考え方・思いなども伺い、より多くのことを学ぶことができた有意義な研修会でした。

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しろさんかく 講師 吉田敬子氏 しろさんかく 参加者撮影の建築写真を講評
category - 前橋支部
2024/12/25

「松本の建築」視察研修会

前橋支部女性部の活動報告です。
令和6年(2024)9月28日(土)、「松本の建築」視察研修会を行いました。
参加者は、19名。
国宝 松本城見学のあと、 昼食(草庵中町井say )をとり、中町通りを各々にて散策しました。
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しろさんかく 松本城前 集合写真 しろさんかく 松本城からの眺め         
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しろさんかく 中通りの風景 しろさんかく 昼食

午後は、国宝 旧開智学校(見学時改修工事中)と近隣の高橋家住宅 、歴史の里 旧松本区裁判所(魅力ある和の空間ガイドブック掲載)などを見学。予定にはなかったので希望者だけですが、歴史の里の隣にある日本浮世絵博物館にもお邪魔しました。
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しろさんかく 旧開智学校 集合写真 しろさんかく 歴史の里 旧松本区裁判所庁舎(重文)
category - 前橋支部
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