<今後の展開>
アレルギー疾患を代表する花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎の罹患率は、それぞれ20%、、10%、5〜10%と、近年増加の一途を辿っています。世界的にもおよそ25%のヒトがアレルギー疾患に罹患しているとされ、その克服は人類の健康・福祉にとってはもちろんのこと、社会的にも重要な課題です。アレルギー疾患の発症は、遺伝的素因や環境要因など、さまざまな複合的な因子により発症することが知られています。
その中には、腸内細菌のバランスの乱れによるカビの増殖に起因するものが含まれている可能性が考えられます。これらの患者さんの場合、上記の抗真菌剤、プロスタグランジンE2産生阻害剤、あるいはM2型マクロファージ活性化阻害剤などが効果を示すと考えられます。今回のこの研究はマウスを使って腸内の悪玉菌と喘息悪化の関係を証明したものですが、いずれアトピー性皮膚炎でも同じように腸内細菌との関係が詳しく解明されていくことが期待されます。今後は、花粉症、喘息、アトピー性皮膚炎の治療としてプロスタグランジンE2阻害剤やM2型マクロファージ活性化阻害剤などの新しい有用な治療法が開発されていくことを期待したいものです。
ここから、リンゴ規定食療法の実際の方法について述べていきます。
まず、1日目の夜に大さじ1杯のオリーブオイルを飲みます。これにより、腸壁から毒素がはがれやすくなり、消化管をきれいにしてくれます。
2日目の朝からリンゴ規定食療法に入ります。3日間、生のリンゴだけを食べて過ごします。おなかがすいたら、リンゴを食べたいだけ食べましょう。
水分は十分に摂って下さい。お湯、お茶を好きなときに好きなだけ飲んで下さい。
水分をたっぷり摂ったほうが細胞の新陳代謝も進み、細胞に残っていた毒素もどんどん流れ出ていきます。
リンゴ規定食療法を実施しているあいだは適度に体を動かしましょう。
サウナや入浴などで汗もどんどんかいて、皮膚からの排泄も同時に進めて下さい。
3日間リンゴを食べ続けたら、その日の夜に再びオリーブ油を大さじ1杯飲んで下さい。それにより、腸が再び活性化され、消化管をきれいにしてくれます。
そして、翌日から食事を再開します。消化の良いものから食べはじめ、徐々に普段通りの食事に戻していきましょう。
リンゴ規定食療法を行う期間は基本的に3日以内とします。それ以上続けてはいけません。
もし、3日間がつらい場合、あるいは仕事などの関係で不可能な場合は、1日でも2日でもかまいません。
過度な断食を自己流に始める場合は危険な場合もありますが、このリンゴ規定食療法を3日実施することに危険性はありません。
体内毒素が減るにしたがって、体調もよくなり、肌の改善も実感出来ます。
アトピー性皮膚炎に対して、今までいろんな方法をしてきてもなかなか満足出来る改善が得られなかった方は、まず1度はこのリンゴ規定食療法をお試し下さい。
「Read less Read more 」 → 「少なく読んで、多く読む。」という意味です。
簡単に言うと、1冊の本の中から1つのビッグアイディアを探す。そして、そのビッグアイディアを見つけたら、それだけをきっちり理解して、それを実際に使ってみる。
他の部分は捨てて構わないということです。
ここから、マイケル・マスターソンの本の中に書いてある具体的な方法を書いていきます。
本には1冊の中に大量の情報が入っている場合もあるし、1つのコンセプトをいろんなパターンやアングルで説明している場合もあります。とにかく、世の中にはいろいろな本がありますが、その本から100個の事を学ぶことは出来ません。実際問題、1週間もたったらほとんど忘れているのが一般人レベルです。それなら、最初から狙いを定めて、1個、あるいは2,3個のアイディアだけを拾いにいく。
小説などをゆっくり味わいながら読む場合は別ですが、ビジネス書においてはこの読書法はとても有効だと思います。
この読書法は忙しいビジネスマンが大量の新刊書に目を通さねばならないときに、とても効果的な方法ですから、ぜひお試し下さい。
今年の全国高校野球選手権は大阪桐蔭高校の2年ぶり4回目の優勝で幕を閉じました。
スポーツ新聞を読んでいる方なら、今回の大阪桐蔭チームが昨年秋の近畿大会で履正社(今年の春の準優勝高)に5回コールド負けをしているという記事を読まれて既に知っている話しかもしれません。
実は、大阪桐蔭には、秋の近畿大会でコールド負けをしながら、翌年夏の甲子園で全国優勝したことが過去にも1回あるのです。
それは今から6年前の平成20年の夏のことです。
この時のチームはいま日ハムで4番を打っている中田翔選手が9月に抜けたあとで、新チームとしての体制が十分に出来上がっていなかったときなのですが、PL学園相手に9対0でコールド負けしています。
大阪桐蔭では、全国優勝まではいかなくても、秋にコールド負けをすると、意外に夏は盛り返すというパターンがそれまでにもあったのです。
皆さんが知っている阪神タイガースの西岡選手が主力となった平成13年は、それまでの主力選手である西武の中村剛也(おかわり君)、阪神の岩田投手が抜けてチーム力が格段に落ち、秋の大阪大会の4回戦で大阪産業大付属高校に8対1でコールド負けをしました。
しかし、翌年は全く同じメンバーながら夏の大阪大会を勝ち抜き11年ぶりの甲子園出場を果たしています。
次は、巨人に大物左腕として入団しながら昨年故障のため引退した辻内投手やいま中日の主力打者の平田選手が在籍したチームも、秋の大阪大会では上宮太子に9対0でコールド負けをしました。
翌年は、夏の甲子園出場を果たし、優勝した駒大苫小牧に惜敗したものの、ベスト4進出を果たすことが出来ました。
こんなことから、昨年の秋にコールド負けを喫した時も、チームナインやOBたちは、意気消沈することなく、「今回もジンクス通り、翌夏には大輪の花を咲かせてやろう。」と猛練習を始めました。
そして、結果は2度目の「秋のコールド負けから、翌夏の全国優勝!」という見事な成果を成し遂げました。
実は、インターネット2013年10月4日のという書き込みの中で、「大阪桐蔭、秋のコールド負けは夏の吉兆!!」という題名で今回の大阪桐蔭の優勝を予感させるような文章が書かれているのです。
書いた方は、多分、大阪桐蔭の熱烈なファンか関係者でしょうが、今になって自分の書いた文章にびっくりしているのではないでしょうか?
半分は、チームへの激励と期待をこめて書いたのでしょうが、この記事を昨年10月に書いていたというのは、大阪桐蔭とは第3者の小生にとっても「お見事でした。」と驚かざるを得ません。
今回のことで学べることは、「1度完敗したからって、それが一生の負けに繋がるわけではない。」ということ。
「都合のいいジンクスをうまく利用すれば、結果が期待通りになっていくこともある。」ということ。
皆さんも今回の実話から、自分が真似出来る点があったら、ぜひとも取り入れてみて下さい。
PS.
もう30年以上も昔のことなので、40歳以下の方では全く知らない話ですが、PL学園もかつて同じような結果を出したことがあります。
昭和50年代はPL学園が最強の時代で、昭和56年、57年と2年連続して春の甲子園大会を制していました。
そして、翌年の3連覇のためには57年秋の大阪大会で上位になることが必須だったのですが、残念ながら早期に敗退して58年春の甲子園は出場が出来ませんでした。
ところが、その敗戦をバネにしたのか、そのチームは夏の全国大会で優勝してしまいました。
1年先輩、2年先輩は春に全国優勝していても、夏は甲子園に出ていません。
結局、其の代の選手たちは、先輩たち以上の立派な結果を残したのです。
とにかく、高校野球に限らず、勝負は1回だけではなく、その時に完敗しても頑張れば、その後、逆転出来ることもあるということを、大阪桐蔭やPL学園の快挙から学んで下さい。
英語でテストステロンと呼ばれる男性ホルモンは、一般的な男の生理だけでなく、男としての全体的な各種生理機能をコントロールしています。いわば「男」という交響楽団の指揮者のような役割を果たしており、車でいえばエンジン・オイル的な意義を持っています。
そのため、テストステロンが、ストレスや加齢で低下してくると、色々な男性健康医学上の問題が発症します。
例えば、更年期によく知られている男性更年期症状やうつ症状は、男性ホルモンが低下することにより起こされます。
さらに熟年期になると内臓脂肪肥満が起こり、動脈硬化・心筋梗塞・脳梗塞が起きたり、またインスリン抵抗性が高まり、メタボリック症候群や2型糖尿病が発症したりします。
そして長寿期になると認知症・アルツハイマー病にもつながるし、ロコモティブ症候群も起こってきます。
まさにテストステロンというホルモンは、多種多様な中高男性に見られる臨床的問題を引き起こしているのです。
医学界の中において男性ホルモン学や男性医学の発展は女性医学に比してかなり遅れていたため、上記の各種症状発症の裏に、実はこのテストステロン低下があることが、今まではあまり気付かれませんでした。しかし、今後は女性の綜合医療のみでなく、男性の綜合医療も必須な時代になって来ているのです。
21世紀に入り、中高年男性の医学に光明が差しこまれ、この新しい医学分野に関心が持たれるようになってきました。
このことが、最近弱くなってきたと言われる中高年男性方を元気にする福音となりえることは間違いありません。
これら臨床症状の改善には、男性ホルモン補充(テストステロンの注射があります。)がかなり有効で、その臨床治験が国際的に多数始まっています。
女性ホルモンは内的生理のホルモン、男性ホルモンは外的生理のホルモンです。
そのため、男女ともに、その両者を持って成人期の活力を維持しています。
ただ、その体内での両者の割合(Estrogen対Androgen比)に、男女の大きな性差があり、それが男女の生理の違いを創り出しています。
女性も元気の源としては男性ホルモンの存在が重要であると良く知られています。
社会的に活発に活躍している女性はテストステロンが高値であることは今までも知られていました。
また、母体の羊水の中で生活している胎児期に、女児でもある程度の男性ホルモンのシャワーを浴びていますが、その量の多い女性の手の"人指し指/薬指の比"は小さく、元気・活発であると言う知見も既に知られています。
さらに、更年期後の女性は、女性ホルモンが急激に減少しますが、男性ホルモンは若い年代に近いレベルで維持されているので、Estrogen対Androgen比が変化した結果として、かなり気が強くなる訳です。
ただ、中には男性ホルモンも同時に低下する卵巣機能低下を起こす症例もかなりあり、それで虚弱症候群になっている方には、男性ホルモンが補充されると顕著に症状が改善されるということが明らかになっています。
いわゆるHRT(女性ホルモン補充療法)における女性ホルモンは、血液凝固作用などの副作用が問題視されている現在、更年期後の女性方へも男性ホルモン補充(プリモジアンデポーetc)が薦められてきており、その結果として本人自身が驚くほど元気になっています。
いったん投与を開始すると、患者が投与を止めたがらないので、多くの産婦人科医の間では"麻薬みたいですね"などとひそかに語られています。
社会的に中高年女性が活躍すべき新しい21世紀医学としては、女性でも男性ホルモンの測定をして低値が証明された場合(最後に参考値あり)は男性ホルモン補充療法を検討すべきではないかと考えます。
【参考値】
・更年期女性のテストステロンの目標値→30~100ng/dl
・更年期男性のテストステロンの目標値→225~1030ng/dl
・更年期男性の遊離テストステロンの目標値→8~16pg/ml
・更年期女性のDHEA-Sの目標値→150〜250 μg/dl
・更年期男性のDHEA-Sの目標値→150〜250 μg/dl
睡眠不足をすると、肥満になりやすいという事実をご存じでしょうか?
夕食から時間が空いて空腹感が高まることや、睡眠が足りないストレスを食べることで解消しがちになること、それからと呼ばれる脂肪を合成するたんぱく質が夜になると活発になること、このような要因が重なって睡眠不足をすると太りやすくなってしまうのです。
それでは、「美容と健康のためにはすぐに寝ましょう!」と言いたいところなのですが、睡眠不足の原因は夜更かしだけではありません。
厚生労働省の調査では、25〜34歳の女性の睡眠不足の原因のトップは「育児のため」でした。 他にも仕事や悩みで眠れないというケースも多いのです。
どうしても長く眠れないのなら、せめて睡眠の質を高めることで足りない時間をカバーしたいものです。
そのためには、という神経を落ち着かせてくれる神経伝達物質を増やすことが大事なのですが、セロトニンの量は食生活によって大きく変わってしまいます。
では、いったいどのような食べ物を取ればいいのでしょうか?
ここから、4つの重要な食べ物を順に紹介していきます。
よく「寝る前に牛乳を飲むとよく眠れる」と言われますが、これは牛乳にトリプトファンが多く含まれているためです。
食事に上記の食品を加えたり、おやつにナッツやきな粉、牛乳を使ったお菓子を食べるのもオススメです。
ビタミンB6が欠乏すると、皮膚炎や貧血、脂肪肝になることが知られています。
他にもお茶やコーヒー、ココアにも多く含まれていますので、仕事しながらや、ひと休みの時に飲むといいでしょう。
以上、トリプトファン、ビタミンB6、ナイアシン、マグネシウムの4つを摂ることで、セロトニンを体内で合成し、グッスリ眠れるようになります。
また、セロトニンは鎮静作用だけでなくさらに満腹中枢を刺激して食欲を抑えます。
そのため衝動的にドカ喰いするというのがなくなり、肥満を防ぐというメリットもあります。
日常生活にこれらの食材を取り入れた食事や夜食をとりいれて、少なくても満足度の高い睡眠が取れるようにしたいものです。
しかしながら、忙しい現代人には食事から取るのは難しいという方もかなりいらっしゃいます。
そのような方々のために当院では各種サプリメントを用意してあります。
まず、セロトニンを増加させるものとしては、ラフマエキス、セロトニックディアールがあります。ラフマエキスは30個入りで3,150円、セロトニックディアールは30袋入りで13,125円です。
ラフマエキスは1日に2〜3個、セロトニックディアールは1日にI袋飲みます。
トリプトファンのサプリメントとしては、 Pure社の5-HTP(5-ヒドロキシトリプトファンのこと)というものがあります。5-HTPはセロトニンに転換される一つ前のトリプトファンから天然合成で出来ている中間体です。当院ではうつ症状の方や不眠症の方に使っています。 1ケースは180個入り18300円です。 1日3個の摂取が必要なので60日分です。 1個単価は101.6円となります。
ビタミンB6のサプリエントとしては、 Pure社のB-コンプレックスプラスというものがあります。Bコンプレックスプラスは、ビタミンB1、B2、B3、B5、B6、B12、ビオチン、そして葉酸を含むビタミンBの複合体です。これら総ての成分は最も生理学的に利用可能で機能的な形態になっています。1ケースは120個入り4780円です。 1日3個の摂取が必要なので40日分です。 1個単価は39.8円となります。
ナイアシンのサプリメントとしては、Pure社のナイアシトールというものがあります。
ナイアシン(ビタミンB3) は、エネルギー代謝、代謝機能、関節機能などに良い報告があり、当院では統合失調症、うつ病、自律神経失調etcの方に使用しています。
1ケースは180個入り10500円です。 1日4個の摂取が必要なので45日分です。
1個単価は58.3円となります。
マグネシウムのサプリとしては、ナチュメディカのマグネシウムを使っています。
マグネシウムには神経や筋肉をリラックスさせる働き、血管を広げ、血圧を下げる作用があります。当院のマグネシウムは、60カプセル入りで1680円とかなり安価になっています。
食事を工夫出来る方は食べ物から4つの栄養素を取ることで十分かも知れませんが、独身の方や帰宅が遅く食事の準備にあまり時間をかけられない方は上記のサプリメントを利用してご自身の睡眠の質を高めるよう努力して下さい。
本年3月、アトピー患者さんたちに乳酸菌生産物質ビオネ21を無料提供して下さった株式会社ビオネの井草克一代表が、今度は海草物語というミネラルサプリメントを提供してくれました。
よって、5月のマンスリートークではミネラルの一般的基礎知識の解説と海草物語とはどのようなものかという紹介を致します。
まずは、ミネラルの一般論です。
以上の12種類がミネラルの代表的なものです。
さて、ここからは、ビオネ株式会社の井草克一代表が「アトピーでお困りの方に差し上げて下さい。」と当院に提供してくれた海草物語の紹介記事です。
野菜や海草類の粉末はミネラルのサプリメントとして実に自然な食材です。
石器時代より人間は食物からミネラルを摂取してきました。ヒジキをそのまま食べても繊維が吸収を阻害しますが、ヒジキ、乾燥野菜をミルで粉砕して、みそ汁やスープに入れると吸収力は10倍以上にアップします。ミネラルには海のミネラル(海草)と山のミネラル(野菜、根菜類)があります。日本人は海のミネラル70%、山のミネラル30%の摂取が理想です。(東洋人の腸内細菌は海苔の繊維を分解する酵素を作れるが、欧米人には不可)
不足がちな鉄はヘモグロビン、ミオグロビン、ニューログロビン、セロトニン、ドーパミンの原料となります。
海草物語の主原料の配合(海の物70%、山の物30%)全ての微量ミネラルを含む
アッケシ草(サンゴ草) 50%
ヒジキ、青のり、昆布、めかぶ、ワカメ、20%
アルファルファ新芽(緑黄色野菜) 20%
レンコン、生姜 10%
クエン酸、フラクトオリゴ糖はミネラル吸収を促進するので、米酢、フラクトオリゴ糖も配合
「アッケシ草」は鉄分、ミネラルの宝庫です。(塩田の周囲に群生)
鉄分1日の必要量である鉄7.5mgは海草物語15粒で摂取できる
日本人は縄文時代から海藻を食べてきました。日本人の腸内細菌は欧米人と違い、海藻の繊維を分解する酵素を造る様になりました。日本人は海苔などの海藻を消化吸収し、海藻を栄養にする事が出来ますが、欧米人は消化吸収出来ません。最近の日本人は海藻の摂取量が低下しています。海藻には素晴らしい栄養素が沢山含まれています。ですから、ミネラル補給のために海草を食べましょう。
海藻の栄養
海藻にはカロチン、ビタミンB12、アミノ酸、アルギン酸ナトリウム・アルギン酸カリウム・アルギン酸カルシウムなどの食物繊維や、多糖類のフコイダン、アミノペプチドの海苔ペプチド・わかめペプチドなどの栄養素やカルシウム・亜鉛・鉄、カルシウム、ヨウ素(ヨード)などのミネラルが多く含まれています。
ここで話題が変わりますが、アトピーの脱ステロイド治療に真剣に取り組んでいらっしゃるトリニティシステム研究会の河合康之氏が最近HPで紹介していた著者:ケイ・ミズモリ の中から大変興味ある実話を抜粋紹介致します。
<ここから>
静岡県と長野県の県境を縦に連なる南アルプスの聖岳には、地元の漁師が『ベト場』と呼ぶところがある。ベト場とは、熱帯地域でみられる『塩舐め場』に相当するとも言え、夜になるとシカが土を舐めにやって来る。その土を名古屋の東山動物園へと運び、他の土と並べて様々な動物の前に置いてみたところ、すべての動物がベト場の土を選んで舐めたという。
聖岳の標高は3000メートルを超えるが、その土にはプランクトンの化石が含まれ、かつては海の底にあった。海は陸地から洗い流されたミネラルや微量元素などの栄養分が最終的に集まる場所である。そのため、長い年月を経て海底から陸地に隆起してきた場所は、ミネラルや微量元素に恵まれる傾向があり、ベト場となりやすいと言えるかもしれない。
福島県棚倉町の沢の周辺は、昔から『餓死知らず』と呼ばれ、あまり天候に左右されることなく、安定的に稲が収穫されてきたという。そこには、1500万年前の海に海藻や貝、プランクトンなどが蓄積してできた濃灰色の岩層があり、そこからしみ出した水が田んぼに注がれたことがその背景にあるというのだ。棚倉層と呼ばれるこの層の土は灰のような多孔質で、水に入れると細かい泡を出しながらすぐに崩れていく。貝化石よりも海藻やプランクトンの含まれる濃灰色の粘土の方が地力を向上させると言われるが、水稲だけでなく、畑作に対しても有効な土壌改良剤となり、農家にとっては恵まれた土地となっている。
また、明治31年に生まれた堺政雄氏は、1952年、地元の富山県富山市八尾町において、夜になると動物たちが不思議に土を食べに集まってくるベト場を発見した。
60年代後半、堺氏はあることがショックで心臓発作を起こし、その後12年間通院したものの、一向に改善を見なかった。そんなある日、自分が発見したベト場の土を1日1グラムずつ口にしてみたところ、日に日に意識が回復し、80歳にして奇跡的な完治を果たしたのだった。以降、堺氏はミネラルの欠乏が様々な病気の背景にあることを訴え、化学肥料を取り扱う業者からの嫌がらせを受ける中、土壌改良剤としてだけでなく、経口摂取用にもベト場の土の販売を行い、長寿をまっとうした。実は、このような話は日本国内だけでなく、世界中で枚挙にいとまが無い。<ここまで>
動物園では、飼育動物の健康維持の為ベト場の土を餌と共に与えています。なぜ、人間が摂取しないのかそちらの方が不可解ですね。上記で紹介されている堺氏は、ミネラル食品であるマジックライトの発見者です。
ここまでの記載からミネラルが人の健康にいかに大事かが分かって頂けたと思います。
井草代表から頂いたミネラルサプリはまだ大量にあるため、早い者勝ちで1人に1週間分を差し上げます。
このマンスリートークを読んだ方は、外来受診時にぜひとも海草物語1週間分をお試し下さい。
1. では、まず1つめの話を始めたいと思います。
この文章中にはT細胞、B細胞、NK細胞、ヘルパーT細胞I型(Th1)、ヘルパーT細胞II型(Th2)、インターフェロン、インターロイキン、サイトカインといった専門用語が頻繁に出てきて、一見すると難しい文章かと思う方もいるでしょうが、全体の内容は少しも難しくありません。今後はヘルパーT細胞I型をTh1、ヘルパーT細胞II型をTh2と略させて頂きます。読んでいて分かりにくい点が出てきたら、図1、図2を何度も見なおして下さい。図を見ながら本文を読めば、一般の方でも十分理解出来る内容だと思います。
アトピー性皮膚炎などのアレルギーの原因として、大豆、卵、牛乳などの食べ物や、ダニ、花粉、ストレス、遺伝的要素などが考えられています。
しかし、昔からあるダニや食べ物や花粉が、今になってなぜ急にアレルギーの原因物質と言われるようになったのでしょうか?
実は、近年急速に私たちの生活内に増えてきた農薬、食品添加物、抗菌剤、ホルマリンなどの化学物質が、直接および間接的にアレルギーに関与していることが、医学的にも分かってきています。
すなわち、アトピー性皮膚炎などのアレルギーの真の原因物質は化学物質にあり、大豆や花粉などは単なる誘引物質と考えられます。
白血球の一種であるリンパ球にはT細胞とB細胞とNK細胞の三種類があります。
B細胞はT細胞とともに免疫機能に深く関わっていますが,T細胞と異なって 胸腺に依存せず成熟します。 そして免疫グロブリンという抗体を作ります。
NK細胞はナチュラルキラー細胞と言われて、文字どおり生まれつきの殺し屋で全身をパトロールしながら、がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ次第攻撃します。
T細胞には図に示したようにTh1とTh2があります。(図参照)
細菌やウイルスが体内に侵入した場合は、まずTh1が刺激され、インターフェロンなどの働きで、細菌やウイルスに対する抗体が作られます。
そして次に同じ細菌やウイルスが体内に侵入した場合、すでに出来上がっている抗体がそれらに反応して攻撃をします。
1度麻疹にかかると、2度とかからないようになるのはこのためです。
これに対し、ダニや食べ物や花粉の蛋白質が体内に侵入した場合は、Th2が刺激され、インターロイキンなどの働きで、アレルギーを起こす抗体が作られます。
そしてこのアレルギーを起こす抗体により、ダニや食べ物や花粉etcによるアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症などのアレルギー性疾患が生じるのです。
ちなみにこれらのインターフェロンやインターロイキンなどはサイトカインと呼ばれています。
そして、ここが重要なのですが、このTh1とTh2は互いに抑制しあっているのです。
以前は鼻水をたらしていたり、ドロンコ遊びをしている子供たちが大勢いました。
その子供たちは常に細菌やウイルスにある程度の感染をしていたため、Th1の活性が高くなることによりTh2の活性を弱め、その結果としてダニや花粉などの抗体産生が抑えられていたのです。Th1はTh2の8〜12倍程度あれば正常と考えらています。
ところが、最近では、生活環境内で殺虫剤、防腐剤、防ダニ・抗菌グッズなどがやたらに多く使われるようになってきました。
そのため、Th1の活性が弱まってTh2の活性を抑制できなくなり、II型の活性が必要異常に強くなってしまい、以前にはアレルギー反応を示さなかったダニや食べ物や花粉などに過敏に反応するようになってしまったのです。(図2-2参照)
本来、免疫細胞は細菌やウイルスなどの病原体から身を守るために働くものです。
しかし、薬剤による間違った清潔感により、細菌やウイルスを排除しすぎたため、免疫細胞の余った力がダニや食べ物に振り向けられてしまったのです。
以上のことからアトピー性皮膚炎を根本的に治すには、Th1の活性を強めTh2の活性を抑制しなければならないことがお分かりになると思います。
アトピー性皮膚炎の人において、ステロイド軟膏中止後の離脱症状として皮膚に炎症を起こし湿疹やかゆみなどの症状が出るということは、よい意味で身体が皮膚に細菌感染やウイルス感染を起こし、Th1の活性を強めようとしているからなのです。
そしてその結果、Th2の活性を抑制し、アトピー性皮膚炎を根本的に治そうとしているのです。
すなわち、図2-2の異常な状態から図2-1の正常な状態に戻すために皮膚炎が生じると考えられるのです。
これが自分自身の持っている自然治癒力であり、正常な自律神経の働きなのです。
自然治癒力とは、病気になってから発揮されるものだけでなく、病気そのものが自然治癒力の現れなのです。ですから、ステロイド離脱中にブドウ球菌感染やヘルペスウイルス感染を起こしても、皆さんは落胆しないで下さ いね。「感染症を起こすことで、本来のTh1とTh2のバランスを取り戻そうとしているのだ。」とお考え下さい。
また、身体がせっかくアトピー性皮膚炎を根本的に治そうと皮膚に炎症を起こしているところに、ステロイド軟膏を使ったり消毒剤を使用すると細菌やウイルスを殺してしまい、その働きが抑制され、Th1の活性を弱めてしまうことになりアトピー性皮膚炎の根本的治癒になりません。
またステロイド剤などの薬物の多くはTh2の活性を抑えるだけでなくTh1の活性をも抑えてしまいます。
Th1の活性とTh2の活性が同時に低下してくると体免疫力が弱くなってしまい、(図2-3参照)がんにかかりやすくなることも考えられます。
アトピー性皮膚炎の理想的な治療法は、Th1とTh2のバランスを正常化することです。
しかし、この理想的な治療法は2014年4月現在確立されていません。
2. さて、ここからは2番目の話なのですが、最初に東京医科歯科大名誉教授である藤田紘一郎先生の「おなかに回虫などがいるとアトピーや花粉症にならないのです。」という言葉を紹介します。
藤田先生がそのように考えるようになったきっかけは、40年前に訪れたインドネシアのカリマンタン島での経験からです。
そこでは、炊事、洗濯、水浴び、トイレといった具合に生活のすべてを同じ川で行っており、子供たちが遊んでいる隣に人糞が流れているという状態でした。
そんな不衛生と思われる環境であるのに、そこの子供たちは日本の子供よりはるかに健康であることに気づきました。彼らには喘息やアレルギーなどの症状がほとんど見られません。そして分かったことが、多くの子供たちが寄生虫に感染していたのです。
これに対して日本人の寄生虫感染率は戦後急激に下がりました。
1950年代には感染率62%でしたが、1965年には感染率2%以下になっていました。
花粉症が日本で初めて認められたのは1963年で、アトピー性皮膚炎や喘息は1960年代後半から現在に至るまで増加を続けています。
そこで、藤田先生は「寄生虫が人間のアレルギーを抑える役目を果たしているのではないか?」と考えました。そして、その後の研究の結果、以下のような結論が出ました。
「寄生虫が人に感染するとアレルギーの元になる抗体が多量に作られる。この時に作られる抗体はスギ花粉やダニ抗原とは全く反応しないタイプのものである。そして寄生虫に感染した人がスギ花粉やダニ抗原にさらされても、多くの非特異的抗体が既に肥満細胞(アレルギーを起こすヒスタミンを放出する細胞表面)を覆っているため、スギ花粉などは肥満細胞と結合することが出来ず、その結果として花粉症の症状も現れない。」
いかがですか、1と2の話は共通点があると思いませんか?
人間が健康に生きていくためには、過剰な清潔志向は良くない事がお解かり頂ければ、著者としては望外の喜びです。