THE SIDE WAY

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西平ダムは揖斐川の横山ダム、久瀬ダムの下流にある発電用ダムである。
 
竣工は1939年と歴史ある堤体で、当初の事業主は現在のイビデンである揖斐川電気で
あった。
1942年電力管理施行令により現在の中部電力にあたる中部配電へ事業者が移った後、
終戦を迎えるが、事業主は引き続に中部電力が受け継いで現在に至っている。
 
堤体は歴史を感じさせる頑丈そうな重厚なもので、下流の両岸もコンクリートの壁で
護岸され要塞の様な雰囲気がある。




また、つずら折れのある魚道のある右岸は、とても複雑な構造となっている。
管理所やクレーンの置かれた敷地は、実は堤体の上のお盆に乗っている感じになって
いる。





これだけ見所の多い堤体であるのに敷地内は立入禁止でフェンス越しの見学となって
しまうのが実に惜しい。

 
魚道は幾度と折り返しながら堤体を越えて行く。
さぞ魚も大変かと思うが、はるばる伊勢湾から遡上して来る魚達にとってこんな魚道
は案外へっちゃらで、返って楽しい位かもしれない。
 
揖斐川右岸の県道沿いに車を走らせれば迷う事なくダムサイトに辿りつく。
国道303号側の左岸の岩盤上からダムを見下ろすポイントがあるのだが、国道から直
接ダムは見えず、脇道へ入る所が判りずらい。
国道303号を揖斐川町市街から登って来た場合、最初の登り坂の辺りがダムに近く、
トンネルに入ってしまうと行き過ぎである。

 
受け継ぐいのち。西平ダム
★★★