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川口ダム
2011年06月10日 Friday 12:18

堤高30m
G/P 1961年 徳島県営

2011年04月29日見学


ゴールデンウィークの初日、徳島に来ています。
徳島市から国道を1時間ほど、那賀川にある川口ダムに着きました。

下流300mに架かる橋の上から観る山口ダム。
左右3門の巨大なローラーゲートの間にはどっかりと発電所が鎮座しています。

川口ダムは一風変わった発電用コンクリートダムです。



川口ダムの大きさは、堤高30m、堤頂長1825m。
写真で見るよりも、ずっと大きな迫力のあるダムです。

ローラーゲートも高さ13.8m、幅13.0mとかなり立派。



国道脇の左岸に来ました。
無骨なゲートピアがそびえています。

もの凄く男らしいダム。
その第一印象は、最後まで変わる事がありませんでした。



国道に面した一番左岸寄りのピアの側面には誇らしげに大きなプレートが嵌め込まれ、只者では無い匂いを発散しています。

これは心して見学しなくては。
何かとても偉い人の家を尋ねるような神妙な気持ちです。



ダムサイトには施設の案内板などもありますが、来客用の駐車場はありません。
案内板の付近に邪魔にならない様に駐車して天端を歩きます。

大きなピアと巻揚機の建物に囲まれた天端。
装飾の無い無機質な造形、さらには黒ずんだ表面が表情をより重厚なものにしています。



巻揚機の建物の間から下流を見ます。
ごつごつした河床に溜まった、透き通った徳島の水。

堤体の真下はコンクリートが広く平坦に打たれていました。
先端が少し高くなっていて、ゲート放流のジャンプ台になっているようです。



大きなゲートを3門ほど進むと、目の前には発電所が。



剥き出しのクレーンが天端を横切っています。
この写真だけでは、ダムの堤頂部に見えないですよね。



ダムの真ん中に発電所。
川口ダムは、四国電力ではなくて徳島県企業局の県営の発電ダムです。



案内板にあった発電所部分の図解です。
非常に面白い構造になっています。

この図で堤体のようになっている部分は取水口の断面で、ダム本体の断面形状ではありません。
天端は、発電所上にある4本の鉄塔の一番右端辺りなので、天端は橋梁のような構造になっている事が解ります。



発電所の窓を覗くと、社会科見学に来た子供たちの作品が飾ってありました。



振り返ると頭上にはメカちっくなクレーンが。
ここは正に電気の工場の中なのです。

いいなあ、あの運転台。
小さな頃から乗り物大好きだったので、40を前にしてもこういうモノはときめきます。



右岸方向から観た発電所の外観です。
すごく大きな建物です。

念を押すみたいですが、ここはダムのど真ん中。



発電所から右岸にかけての下流は、先ほどの左岸寄りと比べてオープンな感じになっていました。
下流に見える緑色の橋が、冒頭の写真を撮った橋です。



振返ってダム湖を見ます。

右岸に何かありますね・・・。



ダム本体から200~300mほど上流です。
コースターゲートを横倒しにした様な・・・・湖の水中にレールが伸びています・・・。



天端を渡って右岸に来ました。

ほぼ満水の湖水を湛える湖。
ゲート上部から低い位置にある天端通路、巨大で高いゲートピア。
ダムではなくて、もっとメカニカルな別の構築物にも感じます。



発電所部分のクローズアップ。

スクリーンと、コンクリートと、複雑な階段。
それらが水面に浮かんでいます。

何故だか、USJのウォーターワールドのアトラクションを思い出しました。
映画の「ウォーターワールド」は観ていないのですが、たぶんこんな感じの建築物が出てくるのかと勝手に妄想・・・。



てくてくと歩いて、さっき見えていた物の近くに来ました、かなり大きなものです。
制水門のような物には間違いないと思うのですが、はてさて?。



ワイヤーで水中に上げ下げできる事は理解できるのですが・・・。



レールの方向を見ると、丁度川口ダムの中心にある発電所辺りに向いているのですが・・・。

・・・・・。

いやいや、まさかねぇ?。



帰宅して地形図を見ると、右岸からダムの下流に直接送水する送水管がある事が解りました。
例の制水門(?)が送水管に関係しているかは依然不明ですが、ダム本体に関わっていると考えるよりは現実的な気もします。

それとも、ひょっとして、フロートの様になっていて、作業船で曳航して使うものなのかも?。

こういったよく解らないダム設備は、いつも自分の想像を超える代物だったりするので、ついつい突拍子もない空想をしてしまいます。

右岸のこの周辺は、湖畔沿いに公園になっていました。
ダム湖の名前はあじさい湖。



再び、ダム本体に戻って来ました。
下流方向に歩くと、ダムが良く見える場所がありました。

この手のローラーゲートと高いピアが連なるタイプのダムは、物件によっては華奢で線が細い印象のダムもあるのですが、この川口ダムに限っては非常に重厚で、厳ついコンクリートダムらしい堂々たる姿をしています。



発電所から下流の岩盤補強の表情も魅力的。
この凸凹の下流に発電所からの水の出口があります。



徳島県の県営発電所 川口ダム。
重厚なコンクリートの魅力あふれる、男らしい逸基でした。



川口ダム
★★★★


おまけ。

堤高30mのダムで、ど真ん中に発電所を造ると川口ダムの様になりますが、もっと高く、堤高70mを超えるとこんな感じになるのでしょう。
写真は群馬の薗原ダムです。




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