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下田ダム
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2011年01月17日 Monday 12:20
堤高15.5m
G/P 1930年 九州電力
2010年10月9日見学
国交省の直轄ダム、厳木ダムのバックウォーターから、上流に2キロ弱の所に下田ダムがあります。
厳木ダムと天山ダムとの間で揚水発電が行われていますが、天山ダムは全く別の谷筋なので、厳木ダムの上流のダムはこの下田ダムとなります。
ダム便覧によると、元々この下田ダムが厳木ダムを名乗っていましたが、国交省の厳木ダムが完成して名前を譲っているそうです。
下田ダムにあった各ダムの関係図。赤色の現在地が下田ダムです。
この図では、厳木発電所取水ダムと書かれていますね。
ダム施設はぐるりとフェンスで囲まれていますが、対岸に向かう歩道や、ダム直下に架かる橋は開放されていました。
苔むしたコンクリ舗装の上を滑らないように慎重に下って行くと。
目の前は下田ダムがどっかり腰を据えています。
全面越流のシンプルな堤体ですが、右岸側に管理橋が架かっています。
一見するとクレストゲートがありそうな管理橋の先には放流設備があります。
出口の高さ的には排砂ゲートに思えるのですが、この四角いリブの中に放流管があるとしたら入口はもっと上の様な気がします・・・。
堤体の直下は剥き出しの河床です。
ここから排砂が出たらえらい事になりそう、やっぱり常用吐かな?。
1930年完成という古い下田ダム。
施工は間組です。黒部ダムや佐久間ダムの先輩にあたります。
女子畑第二ですら、兄さんと呼ぶ大先輩です。
古いダムを見学すると、何に使われていたのかよく解らないディティールに出くわす事も度々です。
そして、これまたいつも通り、いくら考えても解らないのでした。
左岸からの下田ダム。
下流の発電所への取水口はこちらの右岸にあります。
再び車を置いてきた左岸に戻って正面を見ます。
現在は普段よりちょっとだけ水位が低いのか、表面には水面から間隔を空けて苔や草がモサモサと生えています。
ぎゅっとひと塊になっているダム設備。
スキのない造りです。
ここから取水した水は、厳木ダムの直ぐ下にある、九州電力厳木発電所へ送られます。
(ニュアンス的には、厳木発電所の直ぐ上流に、新しく厳木ダムが出来た)
でもって、厳木発電所の近くで見つけたのがこちら。
下田ダムをそのままスケールダウンした感じの可愛いU15です。
ここからは何処にも水を送っていないので、厳木発電所の逆調整池なのかと思います。
真ん中の放流口から水が出てますね。
下田ダムの放流設備は、やはり常用吐である事が濃厚です。
再び写真は下田ダムです。
つるつるの下流面と、苔モサの正面の境目が、すぱっと気持ちよく分かれています。
凄くつるつるに見える下田ダムの下流面。
サンドペーパーでもかけたかと思えるほど、本当に滑らかな表面をしています。
双子の兄弟だろう発電所下のU15は、通常のザラザラして黒ずんだ下流面です。
それが真上に厳木ダムが出来て濁流が越流する事が無くなった結果だとすれば、下田ダムのこのつるつる具合は、やはり出水時の土砂で磨かれたのだと思えるのですが、それにしても見事な平滑具合です。
間組の大先輩ダムは、スキンヘッドにねじり鉢巻きって感じの、元気なおじいちゃんダムなのでした。
下田ダム
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