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矢木沢ダム
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2009年10月06日 Tuesday 17:46
堤高131m
A/FNAWP 1967年 水資源機構
2009年6月27日見学
利根川のアイスマン。
奈良俣ダムと共に利根川のツートップを担っているのが矢木沢ダムである。
堤高131mはアーチダムとして6位入賞の高さを誇る。
一般が見学できる範囲からは真正面を拝見する事は出来ないが、天端は自由に見学ができる。
竣工年を考えると、奇跡のように白いコンクリートが陽光に輝き眩しい。
天端の高覧が水資源カラーのブルーに塗装され、さらに白さが際立つアーチは、南極大陸の氷河を思わせる。
そして、等間隔で配置されるキャットウォークがドーム型アーチを強調して魅せる。
実に見事、そして見応えあるアーチダムである。
左岸よりの堤体中ほどから放流管が突き出しているが、利水用の放流設備で減勢池に沈む位置にホロージェットバルブを隠し持っている。
アーチの真下は東京電力の矢木沢発電所。
すぐ下流の須田貝ダムの洞元湖とつながっており、揚水発電が行われている。
屋上の作業員や路肩に並ぶ車がミニチュアたいだ。
利根川本流の最上流部である矢木沢ダムより上流には集落も無く、湖畔には道すらない。
手つかずの豊かな自然が残り、自然のあるがままの水を湛える湖は、雄大で美しい。
実はこの矢木沢ダム、メインのアーチダムの両岸はスラストブロックで固められ、右岸は重力式コンクリートのウイングダム(高さ46m/堤頂長68m)、さらにはアースダムのわきダム(高さ55m/堤頂長136m)と天端が連続して繫がっている複合ダム構造でもある。
また、ウイングダム部分にある2門のローラゲートから429mの長い洪水吐水路を経て、豪快に放流する姿が有名である。
放流口の末端ボックス部分は、ダムサイトへ登る管理道路と交差する為、裏側がくり貫かれ、車道が貫通する。今日は放流してはいないが、想像するだけでもうチビりそうだ。
正面から見る吐口のスロープは、フラットではなく軽くU字になっていて、道路が貫通しくり貫かれた天井部分もU字を裏から見た形になっている。
すっかりこのダムの魅力にとりつかれ、何を見ても恰好良く見えてしまう。
日本屈指の豪雪地帯であるこの地は、冬季には深い雪に閉ざされる。
氷河の様なアーチが魅せるその姿。
情熱よりも冷静な知性を感じさせるクールな外観は、アイスマンの称号が相応しい。
矢木沢ダム
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