何がよいかと言うと、
ラピッドファイヤー式のシフターとの相性がバッチリなんです。この辺りのことは私のつたない説明より、アサヒのサイトに
詳しい説明がありますので、そちらをご覧ください。慣れるまでに時間がかかりましたが、慣れると本当に良いです。ローへのシフトが軽く行えるというのは、道理にかなっています。
ラピッドライズは従来XTRのみでしたが、XTにも採用されたのは喜ばしい限りです。しかし、問題はシフター。リアディレーラのトップノーマルからローノーマルへの変更に合わせて、シフターはブレーキレーバーと一体形のデュアルコントロールレバーに変わってしまいました。
デュアルコントロールレバーはMTBでがんがんレースに出る人にはいいのでしょうが、Pacific-18やBD-1に合わせるのは難しいです。ましてフロントシングルでは、全くダメです。シマノから言うと、折り畳み自転車はカプレオで、ということなんでしょうけど、XTR、XTに続きLXもデュアルコントロールレバー化するとのことで、折り畳み自転車のアップグレードの選択肢が狭まりつつあります。
XTのラピッドファイヤ方式のシフターはカタログから落ちています。まだ生産しているようですが、いつ生鮮中止になってもおかしくないです。ローノーマルのリアディレーラとの相性が抜群だけに、なんとか生産を継続してほしいものです。
ところで、このXTのリアディレーラは前作のM-750に比べて、デザインがましになった印象があったこともあって、購入しました。でも、それは錯覚でした(笑)
【リアディレーラとPacific-18の相性について】
リアディレーラーのXT(ローノーマル)は、Pacific-18やBD-1と相性が悪いらしいですね。従来のトップノーマルのXTに比べ、現行のローノーマルのXTは、折り畳んだ時にフロント・ホイールのスポークと干渉する度合いが大きいそうです。
確かに、リアディレーラーをDeoreからローノーマルのXTに替えたとき、Pacific-18がうまく折り畳めないなという感覚がありました。それ
にMTBのAttitude?Xを購入したとき、サイクルサービスおおやまの店長から、Attitude?XについていたトップノーマルのXTをBD-1に流
用したという話を聞きました(Attitude?XにはローノーマルのXTを付けてもらいました)。なんでも、BD-1のお客さんがリアディレーラーをXT
に替えるとき、BD-1の相性の良い旧型のトップノーマルにするため、Attitude?Xから取り外したそうです。
ただ今は
ローラマジッグを付けている関係で、折り畳んだときローノーマルのXTがフロント・ホイールのスポークとどれほど干渉するのかは、もう分かりません。たぶんXTの微妙なデザインの問題なんでしょう。
【ロングケージのリアディレーラをミドルケージのものに交換】
Pacific-18のリアディレーラXTを、同じXTに交換しました。同じXTと言っても、これまで付けていたのはロングケージのもので、今回はミドルケージのものに替えました。その結果、チェーンの脱落がなくなるという劇的な効果がありました。
ロングケージというのは、テンション・プーリー(2つのプーリーのうち下に付いているやつです)の位置がディレーラ本体から最も遠いものを指します。ミ
ドルケージは、ディレーラ本体にテンション・プーリーが近づきます。ちなみにロードレーサーのディレーラは、テンション・プーリーが本体に最も近いショー
トケージです。
変速できる自転車では、当然のことながらチェーンは、フロントがアウター、リアがローという、最もチェーンの長さが必要なポジションでその長さを決める
のが基本です。それ以外ではチェーンが余りますので、ディレーラがテンション・プーリーを使って弛みをとるわけです。当然、ショートケージよりミドルケー
ジ、ミドルケージよりロングケージの方が弛みをとれる量が大きくなります。そのため、リア、フロントともにギア比が大きいMTBでは、ロングケージが最も
扱いやすいディレーラになります。
さて、私が初代のXTを買ったとき、その区別をあまり気にしていませんでした。私のPacific-18はフロントがシングルですから、ミドルケージの
ディレーラで十分です。ただ、それ以前に使っていたディレーラはDEOREで、DEORE
にはロングケージしかありませんでしたので、XTに替えたときも、あまりよく考えずにロングケージを選びました。ロングケージのディレーラを
Pacific-18のような小径車に付けると、テンション・プーリーを地面にすりそうになります。しかし、テンション・プーリーをこするような凹凸の激
しい道は、Pacific-18では走れませんので、実用上問題はありませんでした。
ところが、です。ロングケージはチェーンがバタつきやすいという記事を、あるサイトで読みました。その時ハッとしました。Pacific-18では
しょっちゅうチェーンが外れて困っていたからです。私は自転車に乗ると、2時間以上走りますが、その間にほぼ一度はチェーンが外れます。フロントのチェー
ンリングはシングルで、チェーンカバーを付けていなかったので、チェーンが外れるのはやむを得ないと考えていました。しかし、この記事を読んで、ディレー
ラをミドルケージにすれば、チェーンのバタつきを抑えられて、チェーンが外れるのが少なくなるのではないか、と思ったのです。これが、今回ディレーラを替
えてみようと思った理由です。
さて、実際に替えてみたところ、これが大正解。しばらくチェーンが外れないかどうか、確かめていましたが、今のところ全く外れません。やはり、これまで
はチェーンのバタつきが原因で、チェーンが外れていたようです。ディレーラの変更により、スタイル的にもこれまでよりバランスがとれ、とても満足していま
す。ちなみに、取り外したロングケージのXTはMTBに移植しよう思っていたのですが、購入したクラインのAttitude?Xのリアディレーラはロング
ケージのXT(しかもラピッドライズ)でしたので、あえなくお蔵入りとなりました。
【ミドルケージのディレーラでチェーンが脱落】
またチェーンが簡単に脱落するようになりました。リアディレーラのXTをロングケージからミドルケージに変えてチェーン脱落がなくなったはずなのですが、このところ、また外れるようになりました。うーん、何故でしょう?
リアディレーラかどこかにガタがきたのか、それともチェーンの伸びのせいか。よく分かりません。このまま原因不明で外れ続けるようであれば、またチェーンガードの作成を考えないといけないかもしれません。
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チェーンガードではなく、SRAMのショートケージのディラーラを導入しました*