共同研究
奈良県立医科大学 老年看護学講座 ×ばつ NSSA
認知症予防を目的とした
シニアダンスプログラムの共同研究
- 認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
- 認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会(NSSA)と奈良県立医科大学老年看護学講座は、アクティブシニアの皆さまを対象に、リズムダンスを活用した認知機能の向上を目指した共同研究を行っております。
2021年10月〜12月の介入研究
高石市総合保健センター 認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
【開催場所】
高石市総合保健センター
DVDのダンスレッスン映像を見て
8週間(8回)の集団プログラム
認知機能評価
認知機能の低下予防の効果評価は、以下の内容で実施しました。
- 集団式松井単語記憶テスト(即時再生)
- 山口漢字符号記号テストYKSST
- 語想起テスト
- 集団式松井単語記憶テスト(遅延再生)
研究の結果について
測定により得られた結果を、対応のあるt検定で統計処理を実施しました。集団式松井単語記憶テストの即時再生、並びに遅延再生課題については、1%水準※(注記)1で有意に認知機能の向上が見られました。
※(注記)1 向上しない確率は100回に1回以下。
漢字符号変換課題では5%水準※(注記)2で向上効果が見られました。
※(注記)2 向上しない確率は100回に5回以下。
画面で映像を見ながらのダンスレッスンであっても、インストラクターが目の前で実践をした場合と同じような結果が出たので、コロナで集団でのレッスンを受けにくい状態であっても、家庭で映像を見ながら認知機能の向上をはかることが出来ると思われます。
2019年3月〜5月の介入研究
認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
【開催場所】
大阪市住之江区
ATCエイジレスセンター
認知機能評価
警察庁「認知機能検査について」を基に、奈良県立医科大学老年看護学講座と公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会が作成した映像により実施しています。
2019年1月〜3月の介入研究
認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
【開催場所】
奈良県奈良市
メディカルフィットネス登美ヶ丘
認知機能評価
警察庁「認知機能検査について」を基に、奈良県立医科大学老年看護学講座と公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会が作成した映像により実施しています。
2018年12月〜2019年2月の介入研究
認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
【開催場所】
京都府京都市の公共施設
認知機能評価
警察庁「認知機能検査について」を基に、奈良県立医科大学老年看護学講座と公益社団法人日本ストリートダンススタジオ協会が作成した映像により実施しています。
2018年4月〜6月の介入研究
認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
【開催場所】
大阪市住之江区 ATCエイジレスセンター
2017年3月〜5月の介入研究
認知症予防を目的としたダンスプログラムの共同研究
【開催場所】
奈良県橿原市の公共施設
認知機能評価
認知機能低下予防の効果評価は、以下の内容にて実施致しました。
- 集団式松井単語記憶テスト(即時再生)
- 山口漢字符号変換テストYKSST
- 語想起テスト
- 集団式松井単語記憶テスト(遅延再生)
認知得点とストレス(唾液アミラーゼ)の
前後比較
測定により得られた結果を、対応のあるt検定で統計処理を実施しました。
集団式松井単語記憶テストの即時再生の記憶課題1〜4、並びに遅延再生課題については、1%水準(99%の人が該当)で有意に認知機能の向上が見られました。
漢字符号変換課題では10%水準(90%の人が該当)で向上傾向が見られました。
今回の共同研究では、認知機能評価と同時に、リズムダンスがストレスの軽減にどの程度寄与するかを測定しており、5%水準で有意に低下の傾向が見られました。
■しかく実施前 ■しかく3カ月後
認知得点とストレス(唾液アミラーゼ)の前後比較奈良県立医科大学老年看護学講座の澤見教授らによる論文
「The effect of cognitive dance therapy as dementia prevention」がInternational Medicineに掲載されました。
共同研究者:奈良県立医科大学 澤見教授からのコメント
奈良県立医科大学 医学部看護学科
老年看護学講座 澤見一枝 教授
私どもの講座では、地域の皆さまの健康ニーズに対応して、これまで自治体や企業と共同して皆様の心身の機能向上を目指す取り組みを行い、その効果を測定してきました。
参照 http://www.g-nursing.com/katsudou.php
これまでに、認知能力とストレスとの相関や、筋肉量や下肢運動能力と認知能力との相関、音楽療法による脳トレの効果などを検証して参りました。この結果から、運動と音楽療法を組み合わせたダンスの効果が大いに期待されます。今後は、定期的に効果測定を継続して参ります。
今後の共同研究の実施について
現在も引き続き、ダンスレッスンを実施中で、継続的な研究を行う予定です。
詳しくは、奈良県立医科大学 医学部看護学科 老年看護学講座のホームページをご覧ください。