NGOミャンマー駐在員の夢実現日記 2012年06月


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佐賀新聞「私が選んだ週間ニュース5」2010年3月18日
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2012年06月22日 ナウンカ6カ月研修スタート!
農業支援
ミンガラーバー。
先週はいつも以上に忙しかったです!
なぜなら、6月15日より、ナウンカ6ヶ月研修がスタートしたからです。

ナウンカ地域開発センターは、2005年にJICAの資金で作ったセンターです。
センターでは2ヶ月に1回、7日間の農業研修を開くのですが、研修以外の時期はスタッフが3名のみ。
3名だけでは広い畑を維持するのが大変で、なんとかならないものかと考えていました。

また、地域の農民に循環型農業を教えるだけでは、農民の収入向上にはすぐに結びつきません。
農業以外にも、食品加工や裁縫、機械修理など、副収入が得られる方法を学びたいという農民の声も上がってきていました。

ナウンカセンターで6ヶ月間の研修をしたい。
男女5名ずつの10名の研修生に住み込みで来てもらい、農業実習を中心に、食品加工などの基本も学べる研修をできないだろうか。
そうすれば、ナウンカセンターの人手不足も解消されるし、いろいろな技術を学びたい農民のニーズともマッチします。

そう企み続けて約1年、このたび国際ボランティア貯金の助成を受けられることになり、ナウンカ6ヶ月研修が実現することとなりました。


今まで何度も7日間研修はやってきましたが、6ヶ月の研修となると大変です。
まず、研修生の確保が大変でした。
「6ヶ月も習いたい人なんていないんじゃないか」とスタッフの消極的な意見に押され、不安になる日々。
それでも、いろいろなところに声をかけて研修参加希望者を集め、4日間かけて24人もの参加希望者と面接し、10人の研修生を選びました。

それから、講師陣の確保もしなければなりません。
農業に関してはTPAのスタッフで大丈夫ですが、センターを回していくために規則面や運営面など、OISCAのスタッフに来てもらってアドバイスをもらいました。
裁縫の先生は、以前ユニセフで教えていた先生が近場で見つかりました。
機械修理の先生も、優しそうな先生が来てくれることになりました。
その他、ゲスト講師として農業省や林業省の人、タウンジーに住む有識者など、TPAが今まで培ってきたツテで多彩な講師陣をそろえました。

研修生が来るということで、豚小屋を修理したり、鶏小屋とキノコ小屋を新設したり、食品加工用のかまどを作ったりという工事も大変でした。
20代の男女が共同生活を送るということで、男子が女子のところにこっそり忍び込んだりしないように、柵をつけました。
また、水浴び場にも壁を作って、男女のスペースを分けなければなりませんでした。

オープン前日はタウンジー事務所から、私、トゥンウィンさん、モモイーちゃんの3名が総出でナウンカセンターへ行きました。
パソコンやプリンターも持っていき、トゥンウィンさんがその場で掲示物を作成して印刷しました。
モモイーちゃんは備品の数を記録し、シールを張り付けて管理をしやすくします。
ヤンゴンからはマネージャーもかけつけました。
明日のオープニングセレモニーの準備、部屋の掃除、家具の移動、電球の交換・・・。
皆でバタバタと働き、家に帰りついたのは20時でした。


そんなこんなで、直前までバタバタしましたが、15日に無事にオープニングセレモニーを実施できました。
それからは、ローカルスタッフを中心に、農業実習や様々なレクチャーを行っています。
どんな研修になっていくのか楽しみです。

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2012年06月18日 【必聴!】ラジオNHKワールドに出演しました!
教育支援
ミンガラーバー

NHKが海外向けに短波ラジオの放送を行っていることをご存知ですか?
実は、ビルマ語での放送もあるんです。

私が大学生のとき、NHKビルマ語放送でアルバイトをさせていただき、それはそれはお世話になりました。
時給もけっこう良かったし、ビルマ語の勉強になるし、ミャンマー人アナウンサーさんやウーシュエバとワイワイ過ごすのも楽しかったなぁ・・・。
仕事としては収録のお手伝い、録音テープの編集、番組をネットにのせる、リスナーさんからの手紙の仕訳やプレゼント発送などでしたが、たまにはラジオに出演させてもらったり、ラジオドラマで主演をやらせてもらったこともありました。

そのビルマ語放送で、TPAのプロジェクト紹介とカンカウン準中学校建設プロジェクトの紹介をしてもらいました。
カンカウン準中学校建設プロジェクトの皆がfacebookを中心に活動していたところ、NHKビルマ語放送のディレクターの目にとまり、取材してもらえることになったのです。
TPAについては私が、カンカウン準中学校建設プロジェクトについては、メンバーの鈴木みほちゃんがインタビューを受けました。

私はタウンジーの事務所から電話でインタビューに答えました。
収録前に一度電話で打ち合わせて、どんな内容を質問するのかを聞きました。
それから、一発録りでした。NGなし!
ミャンマーの電話はあまり音がよくないかなぁ〜と思っていましたが、聞いてみるとけっこうクリアでした。
ほとんどノーカットで放送されていました。

前半は私のTPA活動紹介で、TPAのプロジェクトや学校建設について話しています。
男の人と話している可愛い女の子の声が私です(笑)
後半は、11:10くらいから、みほちゃんの声が少し入っていますよ。
話のまとめとしては、ミャンマーの皆さんも興味があったらカンカウン準中学校建設プロジェクトに参加してください!という感じでした。

ビルマ語放送なので、何を言っているかチンプンカンプンかもしれませんが、是非聞いてみてください。
私のシャンなまりのビルマ語、良かったら聞いてみてくださ〜い。

http://www3.nhk.or.jp/nhkworld/burmese/top/index.html

6月17日のスピーカーマークを押すと、ダウンロードできます。
1週間で消えてしまうので、お早めに!


カンカウン準中学校建設プロジェクトについては、こちら。

カンカウン準中学校建設プロジェクトについて、過去にブログ記事を書いています。
5回連載です。よかったらご覧くださいませ〜。

1) ミャンマーに学校を建てよう!スタツア報告1 集まった7名のメンバーたち

2) ミャンマーに学校を建てよう!スタツア報告2 学校の作り方
3) ミャンマーに学校を建てよう!スタツア報告3 調査実施!
4) ミャンマーに学校を建てよう!スタツア報告4 ウルルン☆ホームビジット
5) ミャンマーに学校を建てよう!スタツア報告5 帰国後がすごいんです!
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2012年06月14日 ヤカイン州で非常事態宣言
しかくミャンマー情報
ミンガラーバー

日本ではあまり報道されていないかもしれませんが、現在、ミャンマーのヤカイン州で非常事態宣言が出され、一時的に軍が治安維持を行っている状態です。
私がいるシャン州とは離れているので、こちらは今のところ全く危険はありません。
あまり夜遅くに外出しないようにしている人もいるようですが、普段どおりの生活を送っています。

周りの友人から聞いた話なので間違えているところもあるかもしれませんが、状況を簡単にまとめると、こんな感じです。


ヤカイン州のマウンドーというところで、イスラム教徒の男性3名が裁縫教室帰りのヤカイン女性をレイプし、殺害したことが今回の事態の発端です。
3名のイスラム教徒は逮捕されたのですが、イスラム教徒たちが集まって「3人を釈放せよ」と言いにきました。
それに怒ったヤカイン人たちが、イスラム教の指導者たちが乗っているバス(シットゥエからヤンゴンへ向かう途中)を襲撃し、イスラム指導者10名を殺害しました。
それにイスラム教徒たちは怒り、ヤカイン人を無差別に攻撃しました。家に火をつけたり、暴動といった感じです。
マウンドーではイスラム教徒が80%、ヤカイン民族が20%という構成のため、ヤカインの人たちは大変な目にあいました。(今も続いている)
最初は夜間外出禁止令を出していたのですが、それでもおさまらないということで、非常事態宣言が出て軍が出て行くことになりました。
ちなみに、3名のイスラム教徒のうち1名は自殺したそうです。

もともとこの地域のヤカイン民族とイスラム教徒は民族的な軋轢がありました。
イスラム教の人たちは「ロヒンギャー」と呼ばれ、ミャンマーの国民として認められず、迫害されてきた歴史を持っています。
難民としてバングラディッシュのほうに行ったり、また戻ってきたりと、安定しない生活でした。
今でも、UNHCRがマウンドーに入って、難民支援に力を入れています。

ヤカインの人たちは敬虔な仏教徒で、イスラム教徒であるロヒンギャーの人たちとは仲が良くありません。
同じ地域に住んでいても、顔つきや肌の色が違うし、宗教も違うし、「ロヒンギャーは不法にミャンマーの土地に住み着いている」というミャンマー政府の主張に引きづられていることもあると思います。
ヤカインの人たちは、ちょっと喧嘩っぱやいところもあるようですしね。あくまで私の個人的な印象ですが。

135も民族がいると言われているミャンマー(ロヒンギャーは135の中には含まれていませんが・・・)なので、日本では考えられないようなことが起こるのも仕方ないのかもしれませんが、早く落ち着いてほしいと思います。

今日のTV放送では、ヤンゴンのなんとかグループがヤカインの家を焼かれた人のためにお金を寄付した話や、イスラム指導者が「明日から3日間はミャンマー中のイスラム教徒は断食をしましょう」と呼びかける様子が放映されています。
ヤカイン僧侶たちがヤンゴンのシュエダゴンパゴダに集まって、事態の沈静化を祈る様子も放映されました。
さすがに、暴動の様子の映像などは放映されていないようです。
UNHCRやNGO関係の外国人はヤンゴンに一時避難し、ミャンマー人スタッフたちは自宅待機となっているそうです。
日本のNGOでは、BAJが緊急声明を出しています

人々の噂では、民主化を後退させたい人たちが今回の争いをしかけた、という見方もあります。
中には、タンシュエが後ろにいる!という人もいます。
なんでも、88年のときはタウンジーのイスラム教徒とコーイン(子どもの僧侶)の小競り合いから始まり、軍が国を支配するという状態になったそうで、今回も同じようなことが起こるのではないかと心配している人もいるそうです。
非常事態宣言ということで、今回も軍が事態の沈静化に乗り出していますが、その後にどうなるかを注目していかなければなりません。

そんな中、BAJが「ミャンマー・ラカイン州緊急人道支援募金」を始めています。
スタッフの安全確保だけでも大変な中、迅速に支援を決定していて、本当に素晴らしいと思います。
私は学生時代にBAJにボランティアとしてお世話になっていて、観光客が行けないマウンドーにも行かせていただいたことがありますが、本当に現地の人のために地に足がついた活動をされている団体です。
よかったら皆さん、一緒に募金に協力しましょう!

http://www.baj-npo.org/2012/06/post-66.html">「ミャンマー・ラカイン州緊急人道支援募金のお願い」
http://www.baj-npo.org/2012/06/post-66.html

http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2012C174">参考:外務省海外安全ホームページ
http://www2.anzen.mofa.go.jp/info/pcspotinfo.asp?infocode=2012C174

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2012年06月09日 快適ネットライフの幕開け
しかく日常生活
ミンガラーバー
ついに、ついに、事務所(兼家)で、ネットができるようになりました!!

今までは電話回線を使ったダイヤルアップで、100KB以上のメールは送受信困難、500KBを越えると送受信不可能となっていました。
Gmailにログインすらできない日もたくさんありました。

しかも、去年の9月からはまったくダイヤルアップがつながらなくなってしまい、メールを送る必要があるときはいつもインターネット屋さんにまで行かなければなりませんでした。
歩いて15分のネット屋に、夜に通ったり、休みの日に通ったり・・・。

その後、歩いて5分のところにネット屋ができたので、少し楽になりましたが、夜にネット屋に行くのは道が暗くて怖いですし、けっこう面倒なんですよね。
ちなみに、近いネット屋は日本語フォントが入っておらず、事務所で日本語を打ってからUSBでデータを持っていってアップするという方法をとっていました。

そんなこんなで、ネットにはけっこう苦労しながら今まで仕事をしてきました。
ヤンゴン事務所や佐賀の本部も、私のレスポンスがどうしても遅くなるので、困ったことも多々あったでしょう。

今の時代、これでは仕事がスムーズに進まない!ということで、TPAもやっとネット環境を整えることになったのです。
SKYネットという、ブルーの大きなアンテナを設置しました。
お値段12万円とちょっと!工事費やルーターなども合わせたら、総額13万円くらいでしょうか。
それに、月々の使用料金がかかってきます。4000円くらい。

インターネットに加入すると、自動的にSKYネットのTVが見られるようになります。合計46チャンネル!
それに、なぜか電話も1回線ついてくるらしい。
TVと電話いらないから安くして、と言ってみたのですが、駄目でした。

SKYネットはとても快適です。
近所のネット屋よりも速度が速いような気がします。
そりゃ、大きいアンテナを独り占めしているんだから、早いよなぁ〜。
快適すぎて、さっきフェイスブックを見ていたら、なんだかウルウルしてきてしまいました。
だって、以前はフェイスブック、最初の3投稿くらいしか見られず、続きを見るには長いこと待たなければならなかったんですから!

ということで、ネットが早くなった記念に、写真をUPしたいと思います!!

犬たち2

マル(大)とオリコ(小)


犬たち

今日、マルは避妊注射をしました。

はやーい!!
この2枚の写真をUPするのに、ネット屋だと最低でも5分はかかったのに(悪いと30分たってもできないのであきらめる)、今はたったの1分程度です。

ネットも快適になったということで、ブログも頑張っていかないとなーと思っています。
皆様、応援よろしくお願いします☆

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2012年06月07日 ヒヤヒヤの入国審査
しかくミャンマー情報
ミンガラーバー

前回の記事で、バンコクで無事にビザを取得し、ヤンゴンに帰った私。
ヤンゴン空港の入国審査のところで、ドキッとする出来事がありました。

私は90日間のエントリービザをバンコクの大使館でもらっていたのですが、入国審査のときに、いかにも仕事ができなそうな女の子が首をかしげるのです。
そして、「90日って書いてあるけど、あげてよいのかな?」などと、通路を挟んでとなりのオバサン入国審査官に相談し始めました。

(ちょっと、勘弁してよ・・・。90日って書いてあるんだから、90日で良いんだよ!)
と、心の中で思っている私。
国境省からの正式なレターが出て、バンコクのミャンマー大使館でも90日をもらっているのに、なんでこんな仕事ができなさそうな女の子に日数減らされるの!?と、ヒヤヒヤしました。

「前回は90日もらっているみたいだけど、どうすればよい?」と女の子。
「前例があるなら、90日あげとけば間違いないから」と答えるオバサン審査官。
「ヨシッ!!」と心の中でガッツポーズする私。

ところが、オバサンが90日あげろと言っているのにも関わらず、仕事のできなさそうなこの女性は「本当にいいのかな?」と2回くらいオバサンに念を押していて、もう本当にイライラ、ヒヤヒヤしました。

結局、90日もらえたからよかったんですけどね。
でも、別の便でヤンゴン入りしたマネージャーは、90日ではなく、10週間(70日)しかもらえなかったそうです。
まさか、同じ女の子に当たったか!?

なんで国境省の大臣が「90日で」とレターを出して、バンコクの大使館も90日で出しているのに、入国審査の人の勝手な判断で減らされてしまうんでしょうかね。
そういうものなのかもしれませんが、こっちとしては本当に困ります。
次からは、入国審査のときに国境省からのレターのコピーを提示したほうが良いかな、と考えています。

普通の観光ビザの方は関係ないでしょうが、エントリーやビジネスなど、28日以外の日数で入国される方は要注意かもしれません。

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