視障協だより 第282号令和6年11月発行 社会福祉法人長野県視覚障害者福祉協会 事務局〒390.0802長野県松本市旭2.11.39電話0263325632FAX0263.32.7854 理事長より ....................................1 事務局より ....................................2 音訳事業部より ....................................4 事業推進委員会だより事業推進委員会より ....................................6情報機器研究部より ....................................7女性部より ....................................8訃報 .............................................. 11 理事長より 理事長青木勝久 第50回衆議院選挙も終わり、世の中も静かになりました。会員の皆様お元気でお過ごしでしょうか。 2019年の千曲川水害の関係で、我が家の前の堤防も村山橋から屋島橋までの間を拡幅、嵩上げ盛土工事が始められており、毎日重機が仕事をしています。3年間かかるとの事、大変な工事のようです。 8月には北信越会長会議を長野市で開催し、台風にも負けず成功裏の内に終えることができました。1日目は、長野県警にご協力をいただき、スマホで使う信号機(BLE路側型信号機)の体験会を行い、その後、ホテル会議室に場所を移して、代表者会議を行ないました。この日は、夕方6時からの懇親会を最後に、1日目を終えました。2日目は、元旦に見舞われた「能登半島地震」について石川県の米島理事長より避難所のお話など詳細にわたりお話をいただき、12時30分頃解散いたしました。 次に、9月29日には、センターで第75回長野県視覚障害者福祉大会を開催し、参加者は20名足らずでした。長野市の武藤会長のご努力により、長野から10名以上に参加していただきました。三療さんりょうこの道50年表彰には諏訪支部の小林基こばやしもといさんが授賞されました。おめでとうございます。さて、20名の参加で果たして福祉大会と言えるのでしょうか?次の支部長会でこれからの道筋を決めていかなければと思います。参加してくださいました皆様ありがとうございました。 次に、10月6日には、長野盲学校で「卓球バレー」のレクリエーション会を開催しました。長野盲学校の先生・協会の職員合わせて13名の参加となりました。これもまた長野支部の皆様方のご協力で終了いたしました。 途中経過報告ですが、11月30日・12月1日に新潟市で開かれる北信越ブロック大会は、皆様のご協力により18名の参加者と協会の職員4名の参加となりました。参加者には日程表と振込用紙をお送りしましたので、日程等の内容の確認と参加費の納入を、よろしくお願いいたします。来年(令和7年)は11月29日・30日、長野県で開かれます。大勢の皆様の参加協力をお願いいたします。 本会の行事も、役員も少しずつ改革していかなければいけない時期かと思います。会員の皆さんのお声をお聞かせいただければ参考にさせていただきます。事務局までメール・電話・ファックスなどでお願いいたします。 事務局より 【年末年始休館のお知らせ】県視覚障害者福祉センターは、12月28日(土).1月5日(日)まで年末年始休館と祝日の為、連休となります。新年は、1月6日(月)より業務を始めますので、よろしくお願い致します。 【ガイドヘルパーの日周知活動に沢山のご協力をありがとうございます】10月7日付けでご依頼申し上げました「ガイドヘルパーの日」周知活動にご協力頂きまして、ありがとうございます。皆様のご協力の結果、予想を超える配布希望をいただき、なんと既に日視連より配分された250セットを超え、更に追加可能上限数の200セットと、内々で譲っていただいた100セットの合計550セットの行き先が決まりつつあります。ご連絡を下さった支部長様方には、ご希望の数量でのお届けが出来そうも無く、申し込みのあった支部で配分させていただく予定です。せっかくのお申し出にお応え出来ず、大変心苦しく思いますが、ご理解とご協力をお願いいたします。来年度も、同時期に日視連より協力依頼があると思いますので、上限数を設けさせて頂いて、ご協力のお願いをさせていただきます。今年度は残念ながら活動が出来なかった所も、また来年のチャンスがあります!是非、活動にご参加下さい!! .ご協力下さった支部名.(順番は、事務局への申し込み順です)木曽支部様、下高井支部様、松本支部様、安曇支部様皆様、ご協力ありがとうございました。 【キザキケーンの販売を始めます】 この度、長野県視覚障害者福祉協会では、キザキケーンの北信越代理店になる事が決まりました。既にご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、長野県小諸市にあります株式会社キザキさんが、石川県の某大学に協力依頼し、開発した白杖です。もともと株式会社キザキさんでは、スキーのストックや登山で使うストックを開発販売しているので、白杖のグリップ部分に、人間工学に基づいた指を沿わせる事が出来て、少し角度のある形状のグリップを一部商品に採用しています。こればかりは、一度手にとって触れていただかなくては、分からないと思いますので、来年度の福祉大会でお試し頂けるように、見本品を持参させていただきます。その際には、足に不安のある方にお試しいただける4点支持型の身体支持併用杖も持参しますので、来年度の福祉大会には、是非是非大勢様にお集まりいただけると嬉しいです。 音訳事業部より 1.ごあいさつ 秋の深まりを感じるこの季節、風に乗ってどこからともなく金木犀の甘い香りが漂ってきます。読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋と、皆様それぞれの秋を楽しんでいらっしゃることと思います。 録音図書の利用者の方からの感想をご紹介します。「いつも楽しみにしています。ラジオで紹介があったものをよくリクエストさせてもらいます。」「毎日欠かすことができない楽しみです」「録音図書は生活の一部です」など、多くのお声をいただきます。そんな利用者の皆様のお声を励みに、一冊でも多くの図書をお届けできるようボランティアさんも努力されています。 秋の夜長、今夜は何を読みましょうか?新しい本との出会いや、長年愛され続けている名作を再読するのも素敵な時間の過ごし方ですね。 2.今月のおすすめ新作録音図書 1ねたあとに長嶋ながしま有ゆう著夏になると、コモローとその父の山荘に集う雑多な人々。彼らは虫やねずみと共棲する湿気だらけの室内で、ひたすら奇妙なゲームに耽るのだった。2藍色回廊殺人事件あいいろかいろうさつじんじけん内田うちだ康夫やすお著「藍色回廊」と名付けられた四国・吉野川流域。その可動堰問題をめぐる人々の思惑に翻弄される女性たちの運命を描く。47都道府県踏破直前の浅見光彦がたどり着いた真相とは。 ちょうていこうたいよりあいいなしゅう いぶん さえき やすひで 3 朝廷交代寄合伊那衆異聞 佐伯泰英著 ほったまさよし とうのすけ じょういは 朝廷の交渉にあたる堀田正陸、藤之助は共に京入りし、攘夷派刺客団しかくだんを退ける。だが、ヘダ号は政府に取り上げられる事に。4合成音一緒にいて居心地のいい人、悪い人の話し方野口のぐち敏さとし著興味、共感、肯定。お互いの心理的距離を縮める究極のトーク術。5九十歳のラブレター加藤かとう秀俊ひでとし著 「あなたのいない毎日、ぼくは慣れることができない。」小学生 の同級生でもあった妻。彼女は突然逝った...老社会学者が愛情深く辿たどる、ある夫婦の心の旅路。6ハンチバック市川いちかわ沙央さおう著車イス生活の井沢いざわ釈華しゃかは、部屋で、有名私大の通信課程に通いながら、ペンネームでティーンズラブ小説を書いてる。ところが、ヘルパーのひとりにツイッターのアカウントを知られてしまった。7まったなし畠中はたけなか恵めぐみ著江戸町名主の跡取り息子・麻之助あさのすけが、幼なじみで町名主を継いでいる色男・清十郎せいじゅうろうと、堅物の同心・吉五郎きちごろうとともに、さまざまな謎と揉め事の解決に挑む、大好評の短編連作シリーズの第5弾! 録音図書貸出をご希望される方は、音訳事業部(電話:026-217-3201)までご連絡ください。 事業推進委員会より 【第75回長野県視覚障害者福祉大会にご参加ありがとうございました】9月29日(日)13時30分より、関係者、付添いを含め28名が参加のもと、県視覚障害者福祉センターを会場に「第75回長野県視覚障害者福祉大会」を開催しました。今年度は、式典の後の講演会を研修会に変え、日本視覚障害者団体連合スポーツ協議会YouTubeチャンネル「座ってできる全身運動」を研修メニューとして行いました。さすが、日視連が作成した全身運動だけあって、画面を見る事が出来なくても、身体の動かし方を分かりやすく説明してくれるので、参加者全員が補助の無い状態で正しく動く事が出来ました。座って出来る運動なので、決して激しい動きでは無いものの、確かな効き目と軽い疲労感を得られる運動でした。今回参加出来なかった方もインターネットに接続する事が出来る環境があればいつでも手軽に運動が出来ますので、是非、日本視覚障害者団体連合スポーツ協議会YouTubeで検索していただいて、ご利用下さい。来年度の福祉大会は、9月28日(日)長野市で開催の予定です。研修会や講演会で、こんな内容のものを聞いてみたい、または体験してみたいというものがありましたら、事務局までお寄せ下さい。 【レクリエーション会で卓球バレーの体験をしました】10月6日(日)13時30分より長野盲学校体育館で卓球バレー体験会を開催しました。今回は、長野盲学校の先生方に準備から会場設営、受付、後片付けまでご協力をいただいて、先生方、会員、関係者、付添い含 め12名で、時間が過ぎるのを忘れるくらい白熱した?!プレイを楽しみました。ご協力くださった長野盲学校様、本当にありがとうございました。 まだ卓球バレーを体験された事がない方も多いと思いますが、イスに座った状態で行う競技ですので、運動は苦手という方でも楽しめます。体験してみたいという支部がありましたら、事務局が伺いますので、お申し出下さい。 情報機器研究部より 部長前野弘美 令和6年度情報機器講習会実施報告令和6年8月25日に視覚障害者福祉センターに於いて「パソコンによる情報の入手の実際」と題しての講習会を開催致しました。PC-TALKERの開発・販売元である「?M高知システム開発」様の協力を得て同社サービス部松岡親徳まつおかちかのり様より講演と操作の実際をして頂きました。PC-TALKERを実際に使用している参加者も居て、質問にも応えて頂きました。講習会でお話し頂いた中から2点ほど皆様にお伝えいたします。1.ネットリーダーで動画や音声を再生する場合に、再生音に重なってホームページの文字を読み上げてしまい聞きづらい状態になる場合にはどうしたら聞きやすくなるのか。これはページを開いた時にその内容を自動的に読み上げる設定になっているために再生音に読み上げの声が重なってしまう現象です。ネットリーダーの設定で自動的に読み上げる動作をしないようにすることで解決します。設定方法は、メニューの「環境」より「読み上げオプション」と進んで最初の「開くと同時にページの内容を読み上げる」のチェックを外します。これで動画などの再生をしたときに再生音と読み上げの声が重なることがなくなります。 2.プログラマブルなファンクションキーを備えたキーボードやテン キーを使う事で操作が簡単に出来る様になります。ファンクションキーへの機能の登録には目の見える人の協力が必要な場合があります。 ファンクションキーに複数のキーを同時に押すコマンドを登録したり、複数の操作を登録します。登録したキーを押すことで登録した操作が実行されるので簡単に指定した操作が実行されるようになります。 プログラマブルファンクションキーを備えたテンキーやキーボードは、様々なメーカーから沢山の機種が販売されているので使いやすい物を見つけてください。以上です。講習会で取り上げて欲しい事や学習会をして欲しい事など情報機器 研究部または事務局までお寄せください。前野弘美の携帯電話:080-1043-7315(出られない時(15回ほど呼び出した後)は留守番電話になりますのでコメントを残してください。)今後もよろしくお願い致します。 女性部より 部長住吉冬子 皆様こんにちは。お元気にお過ごしでしょうか?今回は、9月に香川県高松市で開催された「第70回記念全国女性研修大会の報告をさせていただきます。 1.代表者会議について ここでは、各ブロックから提出・採択された議題を紹介いたします。あ.食品の賞味期限・消費期限の記載は、視覚障害者にも分かりやすいように文字を大きくしていただきたい。 い.スーパーやコンビニのセルフレジを視覚障害者が単独で使用す る場合、サポートする店員の配置と共に、有人レジを残していただきたい。 う.JRのみどりの窓口や、銀行の有人窓口を残していただきたいと共に、それが難しい場合は、ATMなどの音声化を充実させ、それをサポートする人材の配置をお願いしたい。 え.視覚障害者が単独でもスムーズに医療機関での検査や治療が受けられるよう、医療スタッフによる書類の代読ならびに代筆を要望する。 お.テレビ放送におけるニュース速報の音声化と外国語の日本語吹き替え、字幕の拡大と時間延長を要望する。か.合理的配慮の観点から、視覚障害者がマイナ保険証を使うに当たり、使い方の説明と操作するための対処法を教えていただきたい。 2.レポート発表と意見交換について 今年度は、「私の日常生活の一工夫!.地域の人との関わり、女性部の活動を通して、ICT、健康.」という幅広いテーマで、全国6ブロックの方からの発表がありました。 家事と仕事をこなしながら3人の子供を育てた弱視者の奮闘記、全盲夫婦で共にスマートフォンを上手に活用しながら、趣味のダンスも楽しみつつ過ごしているという発表を初め、自分の障害を理解していただくために、常に近所の方と交流を続けるよう心がけているという内容もありました。 また災害への備えについてや、シニア世代における食事には蛋白質が重要だという事も学びました。どの方のレポートも聞いていて為になる話ばかりで、その後の活発な意見交換を含め、とても有意義な一時となりました。 3.講演 今回は、「夢を叶える挑壁ちょうへき思考」というテーマで、社会福祉法人ラーフ理事長である、毛利公一もうりこういちさんの話をお聞きしました。陸上選手としてオリンピックを目指していた毛利さんが不慮の事故 で頚の骨を骨折したのが、今からやく20年前の23歳の時だったそうです。講演当日は電動車椅子で登場され、静かに淡々と今までのご自身の人生について話してくださいました。 「どんな文字を使おうと私は、障害者という言葉は好きではありません。例え健常者であったとしても、皆何かしら生きていれば乗り越えねばならない壁に当たるはずです」とおっしゃる毛利さんが名付けた言葉こそが、「挑壁者」というものでした。 そんな毛利さんがどうしても叶えたい目標に向かい諦めずに挑戦し続け成し遂げたのが、「東京オリンピックの際に3人の方に支えられ、自分の足で歩く形で聖火リレーに参加した」という事でした。 それをお聞きした瞬間、私自身も体が震えるほど驚きましたが、それと同時に会場からは大きな拍手が起こっていました。様々な話の中で私が最も印象に残った内容として、「成功している 人の三つの条件」というのがありましたので、ご紹介いたします。(1)「やるか・やらないか」と迷った時にとにかくやる人。(2)例え何度か失敗しても、目標に向かって諦めずにチャレンジし続 ける人。(3)自分に賛同してくれる多くの仲間を作ることのできる人。治療院を開業している私にも、とても響く言葉のように感じました。講演全体を通し、毛利さんの熱意がびんびん伝わってくるようなと ても勇気づけられるお話しでした。最後に、講演終了前に毛利さんがおっしゃった言葉を記し、報告を終わりにいたします。「皆さん、いろいろな事があるかもしれませんが、せっかく生きているのです。これからも共に夢に向かって挑戦していきましょう」。来年は9月に新潟県で全国大会が開催されます。多くの方のご参加をお待ちしています。 訃報 謹んでご冥福をお祈りいたします。 おおさわもとよし大沢本芳様 (長野支部 )のざわ野澤シヅコ様 (下高井支部 ) 令和 6年 8月 22日〃11月 2日 に、お亡くなりになりました

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