視障協だより 第280号令和6年5月発行 社会福祉法人長野県視覚障害者福祉協会 事務局〒390.0802長野県松本市旭2.11.39電話0263325632FAX0263.32.7854 理事長より ....................................1 事務局より ....................................2 音訳事業部より ....................................6 事業推進委員会だより事業推進委員会より ....................................8情報機器研究部より ....................................9女性部より ....................................9 理事長より 理事長青木勝久 ゴールデンウィークも終わり、世の中も静かになってきた今日この頃、会員の皆様お元気でお過ごしでしょうか。温暖化のせいか温度が定まらず、我が家にも変化が表れてきています。昨年の夏は茶の間にエアコンはいらないという妻が「今年は茶の間にエアコンを入れるかな!」と言い出して、5月の初めに電気屋さんが工事に来ました。「風が頭に当たると痛くなるから絶対にエアコンは入れない」と言っていた彼女が、「入れても使わなければいいのだから」と訳のわからない理屈でついに夏の暑さに敗れたようです。それほどに昨年の夏は暑かったのです。難しいことは私にはわかりませんが、4月に30度を超えるなんて数年前には考えられないようなことでした。 前号で事務局より「能登半島地震の募金」の事についてお願いをいたしました。8月の会長会議に間に合うようにとの記事を書きました。しかし、一部の県から異論が出まして、県単位での送金を6月末までにしようということになりました。すでに石川県などへ送金された方などもおられるようですが、まだ募金をされていない会員の方で、御協力頂ける方は、前号の視障協だよりに同封されていた郵便局の振替用紙で6月24日頃までに協会事務局までご送金下さい。すでに協会へお振込みいただいている支部や個人の会員の皆様にはご協力に感謝いたします。集まったお金は「石川県視覚障害者協会」に送金させていただき、8月号の視障協だよりでご報告させていただきます。 前号に掲載しました行事予定をお読みいただいてご承知の事とは思いますが、北信越ブロック大会が11月30日、12月1日に新潟市で開かれます。長野県から行くには大変不便です。昨年もバスを予約いたしましたが、定数に達せず断念し、電車や自家用車で16名に参加していただきました。しかし、新潟県は隣の県ではありますが、電車は便が悪いので今からご準備いただき、20名以上のご参加をお願いいたします。バスでゆっくり行きましょう。詳しいことは8月号の視障協だよりに掲載予定です。来年、令和7年のブロック大会は長野県が当番です。多くの皆様をお招きするた めにも今年は新潟へ大勢で参加いたしましょう。 事務局より 【賛助会費納入について】日頃は協会の充実と発展にご協力を賜り、深く御礼申し上げます。令和5年度は、45,500円の尊いお気持ちを寄せていただきました。多くの方にご協力賜りますようお願い申し上げます。つきましては、郵便局の振込用紙を同封いたしますので、ご協力よろ しくお願いいたします。(同封の振込用紙は賛助会費以外の送金にはご利 用いただけません)なお、本年度既にご協力いただきました皆様には、ご容赦下さい。 【4月1日から補装具の購入に要する基準額が改正されました】厚生労働省が、視覚障害者安全つえ等が含まれる補装具の基準額の見直しを実施しました。今回の改正では、補装具の製作に必要な原材料費、人件費及び流通経費等の実勢価格を踏まえ、基準額の改定を行うとともに、各種目の定義の新設及び用語の見直し等所要の改正をし、視覚障害者安全つえ等の基準額が、一部のものを除き増額されました。改正後の基準額は下記のとおりです。●くろまる視覚障害者安全つえ定義:障害物を探知するために使用するもので、シャフトを白色又は黄色に塗装若しくは加工したもので、普通用、携帯用、身体支持併用に分類される。1.普通用定義:携帯用、身体支持併用以外のもの(1)主体.繊維複合材料付属品:夜光装置、ベル、ゴムグリップ 上限価格:4,200円耐用年数:2年 (2 )主体 .木材 付属品:上と同じ 上限価格: 2,700円 耐用年数: 2年 (3 )主体 .軽金属 付属品:上と同じ 上限価格: 2,800円 耐用年数: 5年 2.携帯用 定義:折りたたみ又はスライド等により鞄等に収納して持ち運びができるもの(1)主体.繊維複合材料付属品:上と同じ上限価格:5,200円耐用年数:2年(2)主体.木材付属品:上と同じ上限価格:3,400円耐用年数:2年(3)主体.軽金属付属品:上と同じ上限価格:3,300円耐用年数:4年3.身体支持併用 定義:1本の脚部と1つの握り部からなり、前腕支持部がないもので、身体の支持やバランス保持の目的を含むもの付属品:上と同じ上限価格:4,600円耐用年数:4年 4.備考 1夜光装置(1)夜光材付とした場合は460円増しとすること。(2)全面夜光材付とした場合は1,400円増しとすること。(3)フラッシュライト付とした場合は860円増しとすること。 2ベル付とした場合は450円増しとすること。3主体木材でポリカーボネート樹脂被覆付とした場合は1,650円増しとすること。4ゴムグリップ付とした場合は750円増しとすること。●くろまる義眼定義:欠失した眼球の一部又は全部の外観を整え、眼窩等の形態を保持するために装着する人工の義眼をいう。1.レディメイド:虹彩や強膜の色、サイズ等が統一された既製のもの 上限価格:17,900円耐用年数:2年 2.オーダーメイド:採型等により、健常眼に合わせて、形状、色等を細密に合わせて製作されるもの上限価格:86,900円耐用年数:2年●くろまるメガネ1.矯正用定義:屈折異常を矯正する目的で、眼球に接触せずに、レンズ等 を眼の前方に掛ける構造を有するもの(1)6D未満上限価格:16,900円耐用年数:4年(2)6D以上10D未満上限価格:20,200円耐用年数:4年(3)10D以上20D未満上限価格:24,000円耐用年数:4年(4)20D以上上限価格:24,000円耐用年数:4年(5)備考:上限価格はレンズ2枚1組のものとし、枠を含むもの であること。乱視を含む場合は片眼又は両眼にかかわらず、4,350円増しとすること。遮光用としての機能が必要な場合は、31,200円とすること。2.遮光用定義:羞明を軽減する目的で、可視光のうちの一部の透過を抑制 するものであって、分光透過率曲線が公表されているもの(1)前掛式上限価格:22,400円耐用年数:4年(2)掛けめがね式上限価格:31,200円耐用年数:4年(3)備考:上限価格はレンズ2枚1組のものとし、枠を含むも のであること。3.コンタクトレンズ 定義:屈折異常を矯正し、又は羞明を軽減する目的で、角膜の表面に装着して使用するもの上限価格:13,000円耐用年数:2年 備考:上限価格はレンズ1枚のものであること。多段階レンズについては、7,150円、虹彩付レンズについては、5,150円増しとすること。4.弱視用 定義:対象物の眼への入射角を拡大(又は縮小)して見る器械で、通常、焦点非結像系の光学系を持つもの。眼鏡フレームに固定された「掛けめがね式」と手に持って使用する「焦点調整式」の2種類がある。 (1)掛けめがね式上限価格:38,200円耐用年数:4年(2)焦点調整式上限価格:18,600円耐用年数:4年(3)備考:高倍率(3倍率以上)の主鏡を必要とする場合は、焦点調整式の上限価格の範囲内で必要な額を加算すること。 【青い鳥郵便葉書無償配付のご案内】日本郵便株式会社は青い鳥をデザインしたオリジナル封筒に通常郵便葉書を入れた「青い鳥郵便葉書」の無償配付を予定している。配付対象は重度の身体障害者(1級または2級)と知的障害者(療育手帳にAまたは1度、2度と表記されている方)。受付期間は4月1日(月)から5月31日(金)まで。配付される葉書の種類は通常郵便はがきの「くぼみ入り」「無地」「インクジェット紙」か、通常郵便はがき・胡蝶蘭の「無地」「インクジェット紙」のいずれか1種類を選択(「くぼみ入り」は、視覚障害者が使いやすいように郵便はがきの表面左下に半円形のくぼみを入れ、上下・表裏が分かるようにしたもの)。配付枚数は1人につき1種類を20枚。申し込みは次のいずれかで。(1)最寄りの郵便局の窓口に身体障害者手帳または療育手帳を提示し、「青い鳥郵便葉書配付申込書」に必要事項を記入して提出する(代理人でも良い)。(2)適宜の用紙に「青い鳥郵便葉書配付申込書」と明記し、手帳の種類、級別または程度、希望する葉書種類、氏名、手帳の住所、配付先(代理人が申請する場合は、代理人の氏名、続柄、住所)を記入し、身体障害者手帳または療育手帳の写し(記入内容が確認できるページ)とともに最寄りの郵便局に郵送する。申込書(別紙)は、郵便局の窓口で入手できるほか、ホームページ(https://www.pos t.japanpost.jp/notification/pressrelease/2024/00_honsha/0313_01.html)からダウンロードできる。葉書は4月22日(月)以降、 最寄りの配達を担当する郵便局から送付。申込書を提出した郵便 局窓口で直接受け取ることができないのでご注意を。 音訳事業部より 1.ごあいさつ新緑の頃、皆様お元気でお過ごしの事と拝察いたします。ここ10日間で近隣の木々が新しい若葉をどんどんと広げております。特に目に留まるのがプラタナスの大木です。まだ地面には昨年の落葉たちも、春風を受けカサカサと揺れながら、これから大きく育とうとしている葉っぱ達を応援しているかのようです。音訳事業部も新年度を迎え、音訳ボランティア養成講座が始まりました。どうぞご利用をお待ちしています。 2.今月のおすすめ新作録音図書?@合成音本田宗一郎ほんだそういちろうとの100時間城山三郎しろやまさぶろう著本田宗一郎、その独特な発想力と人間的哲学によって、きたる源泉はどこにあるのか。密着100時間の取材を通して、"世界のホンダ"を創った男の魅力のすべてを生き生きと伝えてくれる人間紀行です。?A黄金おうごんの刻とき小説服部金太郎はっとりきんたろう楡周平にれしゅうへい著世界的時計メーカー「セイコー」の創業者、服部金太郎の一代記。洋品問屋の丁稚でっちは、いかにして「東洋の時計王とけいおう」になったのか。セイコー創業140周年記念作品。?Bないものねだるな阿川あがわ佐和子さわこ著エッセイ集。コロナ禍で激変した生活、母亡き後の実家の片づけ、忍び寄る老化現象...。「なんのこれしき」と奮闘する日々をつづったアガワ流「あるもので乗り越える」人生のコツ。?Cスマホになじんでおりません群むれようこ著 皆が「便利」と言うスマホでも「あんなものは一生いらない」と 思っていた著者だが、パソコンの不具合のため購入を決意。しかし彼女を待っていたのは、際限ないパスワード設定、難儀な文字入力...等々、不便な体験ばかり。真剣なのに笑える奮闘エッセイ。 ?D長生きは小さな習慣のつみ重ね92歳、現役看護師の治る力川嶋かわしまみどり著健康とは肉体ではなく日々の暮らしが健やかであるということ。病があっても、不自由であっても、当たり前の毎日を生きる。日本のナイチンゲールが伝える‘手あて’の奇跡。?E旅のことばを読む小柳淳こやなぎじゅん著夢想する旅に形と中身を加えるのが、旅を読むこと。多彩な世界を誰かが眺め接触した文章によって未だ見ぬ土地を少し体感できる。ことばに出会ったとき、旅はもう始まっている。?F定年夫婦のトリセツ大活字版黒川くろかわ伊保子いほこ著夫は妻(女)の脳を理解し、妻は夫(男)の脳を理解しよう!脳科学研究者の著者が語る定年夫婦の必読のマニュアル本。 録音図書貸出をご希望される方は、音訳事業部(Tel:026-217-3201)までご連絡ください 事業推進委員会より 委員長藤森吉明 支部長会開催 去る、3月17日(日)午後1時30分よりセンターにて支部長会を開催しました。10名の支部長の皆様にご参加いただきました。1.福祉大会宣言文について:各支部より上がった要望をまとめ、後日発表となった。2.各支部の情報交換を行った。 その中で、各支部が高齢化により会員が激少しており、何か対策を講じている支部はあるか質問があり、松本支部長の前野さんが、松本では盲人の相談窓口を作り相談に乗り、悩みを聞くことで少し会員が増えたと。 大変参考になり、各支部に持ち帰り検討することにした。 最後に委員長藤森吉明より、病気療養の為、委員長と啓発広報部長の任を辞任することとなりました。これに伴い、3月の支部長会で啓発広報部長と体育部長の推薦をお願いしたところです。今後を考え、若い世代の方にどんどん携わっていっていただきたいと考えています。 会員の皆様には、在任中大変お世話になりました。ご協力に感謝致します。 情報機器研究部より 部長前野弘美 日頃のご支援ご協力に感謝申し上げます。 本年度の情報機器講習会は令和6年8月25日(日)です。皆さま、是非ご予定に組み入れてご参加ください。 本年度の講習会は、?M高知システム開発さんのPC-TALKER(ピーシートーカー)で音声化される高知システム開発さんの目的に併せたアプリケーションの紹介と実演を予定しています。開発元の高知システム開発さんから出向いて頂きますので、直接の質問や希望についての話が出来る貴重な機会となると思います。皆様、是非ご参加くださいませ。 多くの皆様と学びたいと思いますので、宜しくお願い申し上げます。 女性部より 部長住吉冬子 こんにちは。いつもより早い春の訪れを期待してしまうほど暖かかった2月。そして3月はというと、これほど天候不順で春らしくない年もめずらしいと感じながら毎日を過ごしていた私ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 私事で恐縮ですが、実は友人の進めにより、半年ほど前から、青汁を飲み始めました。「国産で、しかもドラックストアで買える物にするといいよ」とのアドバイスを受け、たまたま見つけたのが、ヤクルトから出ている「ケール入り青汁」だったので、それを飲み始めました。ありがたいことに、比較的私には飲みやすい味で、現在は1日、朝と晩の2度飲んでいます。インターネットを調べると、ケール入り青汁の効果として、便秘解消・免疫力アップ・美肌効果などが書かれており、もちろんそれらの効果も自覚しながら過ごしていたのですが、今年一番驚いたのは、それまで毎年薬を飲まないと過ごせなかった杉花粉症の症状をほとんど感じず済んでいることです。「継続は力なり」という言葉がありますが、やはり毎日根気よく続けることに意味があるのだと感じ、今となっては飲まずにはいられないような状態になっています。皆様にも是非お勧めいたします。 さて、今回は9月に行われる第70回記念全国視覚障害女性研修大会について、現時点で決定している内容をお知らせいたします。 期日:9月4日(水)から9月5日(木) 開催地:香川県高松市 2日間の大会を通して、日程はほぼ昨年と変わりありません。 毎年1日目の午後に行われる「レポート発表並びに意見交換」については、まだ発表テーマが決まっておりません。なお今年は順番でいくと、東海・北信越ブロック代表として、富山県の方に発表をお願いすることになると思います。 また、レポート発表後に予定されている講演では、社会福祉法人ラーフ理事長である毛利公一もうりこういち様をお迎えし、毛利さんが取り組まれている就労支援や居宅介護事業についてお話し頂く予定になっております。 昨年の神奈川県と比べかなり遠い地での開催になりますが、個人的には来年新潟県で行われる全国女性研修大会にむけて、いつも以上に全国代表者会議の運営状況などを確認してくる必要があるのかなと思っています。 申し込みの締め切り日は、5月31日(金)となっております。 ご参加頂ける方はなるべくお早めに、お近くの役員もしくは事務局までご連絡いただければと思いますので、よろしくお願いいたします。