視障協だより 第279号令和6年2月発行 社会福祉法人長野県視覚障害者福祉協会 事務局〒390.0802長野県松本市旭2.11.39電話0263325632FAX0263.32.7854 理事長より ....................................1 事務局より ....................................3 音訳事業部より ....................................5 事業推進委員会だより事業推進委員会より ....................................7情報機器研究部より ....................................8女性部より ....................................8令和6年度行事予定表 .................................... 10 理事長より 理事長青木勝久 新しい年を迎えたと思ったら、すでに2ヶ月が過ぎ去ろうとしています。 本年も会員の皆さんのご協力をお願い申し上げます。 11月の「北信越ブロック大会(富山大会)」には会員・ガイドヘルパー・家族・事務局合わせて16名で参加して参りました。今年は新潟大会です。大勢の皆さんのご参加をお待ち致しております。今号最終記事に行事予定を掲載致しますので、年に1回でもよいので行事に参加していただきたいと思います。新型コロナも5類になったことですし、マスクをするなどの予防対策を施してご参加をお待ち致しております。 現在、理事会では、法人の収支状況を改善する為に話し合いを重ね、実行に向けて県に働きかけを行っております。10年程前は、ガイドヘルプ事業所しらかばの売り上げが好調でしたので協会は黒字となっておりましたが、そのガイドヘルプ事業所しらかばも営業不振により、止む無く、昨年の8月に業務を休止いたしました。昔から福祉はボランティアでという考え方が行政の皆さんの中で根強くはびこっております。県に予算をお願いしても聞いているのかいないのか、まったく反応がございません。引き続き行政には委託費の増額を行って頂けるよう、新しい委託内容の提案など、力を尽くしていきたいと考えております。会員の皆さんには、収益事業にご協力いただければ幸いです。収益事業では、日常生活用具などの斡旋販売を行っています。拡大読書器やプレクストークなど、買い換えを検討されている方は、協会からお買い求めいただきますよう、ご協力をお願い申し上げます。 1月16日の理事会で小山業務執行理事から「12月に東京で開かれたICTのセミナーに参加してきました。」という報告がありました。参加理事から「ICT」とは何のことですか?とのご質問がありました。正直、私も何の略なのか分からずに、感覚で「ICT」という言葉を使っておりました。調べてみると、ICTとは「Information and CommunicationTechnology」の略称で、日本語では「情報通信技術」と訳されるそうです。私の周りでもスマホをスムーズに操作される方が何名かおられます。あんな平らなものをよくぞ使っているなあと感心致しておりました。「ガラケー」も生産が終了しているようなので、私もそろそろスマホに挑戦しようかなあと思い悩んでおります。 来年度は情報機器研究部とも協力してICTに立ち向かっていきたいと思います。できれば県内の何か所かでスマホやパソコンの講習会、拡大読書器の展示会など実施したいと思います。5名位集まって場所さえ提供いただければ事務局と調整をしてお伺いしたいと思いますので希望のある支部は事務局までお知らせください。ただ、事務局も最低限の人数で運営いたしておりますので、すぐにお答えできないかもしれませんので予めご承知おき願います。 昨年の12月3日に記念日協会より「視覚障害者ガイドヘルパーの日」の認定をうけて日視連のセンターで記念式典が行われました。昨年は3日が日曜日でしたが、3日から10日までの1週間を「ガイドヘルパー週間」として多くの皆様方にPRをしていきたいとのことです。本県も何か行動を起こさねばと考えております。会員の皆さんも良い案がありましたら事務局までお知らせください。 今年から6月の「福祉大会」を9月に移動することが11月の支部長会で提案され、採択されました。3月17日の支部長会で県への要望事項を取りまとめることになっております。まだ間に合いますので各支部長さんにご意見をお寄せください。 事務局より 書き損じのはがきについて県視障協では、協会の運営に役立てるために長野県内の保育園、幼稚園、小・中・高等学校、一般企業に呼びかけ、書き損じはがき回収にご協力いただいております。会員の皆さんも、皆様のご家庭に年賀状などで書き損じたはがきがございましたら、協会事務局までお届けください。お願いいたします。 能登半島地震被災視覚障害者支援のための義援金のお願い皆様もご存知のとおり、令和6年1月1日に石川県能登地方を震源とする地震が発生し、甚大な被害をもたらしています。亡くなられた方々に謹んで哀悼の意を捧げるとともに、被災された皆様に心からお見舞いを申し上げます。日本視覚障害者団体連合北信越ブロックでは、被災された視覚障害者の方々を支援するため、義援金の受付を行います。会員の皆様からお預かりした義援金は、8月27日.28日に開催される日本視覚障害者団体連合北信越ブロック会長会議で、北信越ブロックとして、石川県視覚障害者協会様に拠出いたします。会員の皆さまには、同じブロックの身内として、温かいご協力をお願い申し上げるとともに、被災地の一刻も早い復旧・復興をお祈りいたします。●くろまる義援金の募集について(1)募金期間令和6年2月15日.8月20日(2)募金方法同封の郵便振替用紙でご送金いただくか、下記口座にご送金下さい。なお、支部毎に纏めてご送金いただいても構いません。【義援金受付口座】八十二銀行信州大学前支店普通預金233223口座名:社会福祉法人長野県視覚障害者福祉協会ケンシカクショウガイシャフクシキョウカイ※(注記)振込手数料は送金者様のご負担でお願いします。 地域生活支援事業による意思疎通支援について 視障協だより前号で「重度障害者等就労支援特別事業」について触 れさせて頂きました。今号では、意外と知られていない便利な支援として「意志疎通支 援」をご紹介させて頂きます。 「地域生活支援事業による意思疎通支援」とは(厚生労働省概要抜粋)聴覚、言語機能、音声機能、視覚、盲ろう、失語、知的、発達、高次脳機能、重度の身体などの障害や難病のため、意思疎通に支障がある障害者等とその他の者の意思疎通を支援するため、手話通訳者、要約筆記者等の派遣や養成等を行います。支援にあたっては、障害特性に配慮した意思疎通支援のニーズに即して行います。視覚障害者への意思疎通支援の具体例としては、代筆・代読、点訳、音声訳です。意思疎通の支援者には、厚生労働省令に基づく認定資格に合格した者や、厚生労働省が定める養成カリキュラム等に基づき、地方自治体等において養成された者が行います。実施主体は、障害者総合支援法の地域生活支援事業に基づき、各地方自治体が支援を実施しております。 同行援護による代筆・代読は、ガイド時の外出先でしか利用出来ませんが、意志疎通支援であれば、自宅でも代筆・代読支援を受けることが出来ます。現状、ホームヘルプの時間を削って、代筆・代読サービスを受けているという方もいらっしゃるかと思いますが、意志疎通支援を利用することで、ホームヘルプの時間は、しっかり掃除や買い物などの家事支援を受けることが出来るようになります。 こんなに便利なサービスではありますが、自治体担当課にあまり知られていない事が実情です。長野県での実施状況は、代筆支援が、12自治体で県全体の15.6%。代読支援が13自治体で県全体の16.9%と実に低い水準です。それに比べて、手話通訳や要約筆記は県全体の70%近くの自治体が実施しているそうです。意志疎通支援は、聴覚障害者だけの事業だと勘違いをされている可能性もあります。この記事を読んで下さって、このサービスを受けてみたいという会員の方、 是非、自治体担当課に「意志疎通支援を利用したいから、対応でき るように整備をして欲しい。」と申し出てみてください。少数の意見は、なかなか採用されませんが、多数の意見であれば、きっと自治体も重い腰を上げてくれるはずです。 音訳事業部より 1.ごあいさつ 日ごとに、春の訪れを感じるようになりました。まだまだ冷え込む日も少なくありませんが、いかがお過ごしでしょうか。 先日、ご利用者の奥様から「本人は毎日録音図書を聴くのが楽しみになっています。これからも沢山送って下さい。よろしくお願いします。」とメッセージをいただきました。 ボランティアさんへもお伝えして、より一層より良い録音図書を製作するエネルギーが充電された。とありました。どうぞご利用をお待ちしています。 2.今月のおすすめ新作録音図書 ?@合成音家族のトリセツ黒川くろかわ伊保子いほこ著なぜ、家族をストレスに感じるのか。親子、兄弟、夫婦。イライラやすれ違いの具体例を挙げながら、そのメカニズムを脳科学の観点から分かりやすく解説。著者は、長野県生まれの脳科学者、人工知能(AI)の研究者である。 ほしお さわだ とうこ ?A 星落ちて、なお 澤田瞳子著 かわなべきょうさい 河鍋暁斎が死んだ。偉大過ぎる絵師暁斎を父に持ってしまった娘とよの、父亡き後の数奇な人生が描かれています。【第165回直木賞受賞作】 ?B仕事で一生悩まないための菜根譚さいこんたんの教え 田口佳史たぐちよしふみ著 「常に自分を主語にして考え、行動しているか」東洋思想研究家の著者が書きくだした、世界最高の「処世術しょせいじゅつ」がここにある。 ?C合成音「80歳の壁」は結局、免疫力が解決してくれる和田わだ秀樹ひでき、奥村康おくむらこう著人生やりたい放題で「免疫力」はぐんぐん上がる。医者も薬も必要ない!免疫力を下げない極意。 ?D102歳、一人暮らし。石井哲代てつよ・中国新聞社著新聞やテレビで紹介されて、広島で大人気になった哲代おばあちゃんの、自分らしくご機嫌に老いるためのヒントが満載です。 ?E徳川家・松平家の51人堀口茉純ほりぐちますみ著徳川家康の先祖から幕末まで、将軍継承システムの数々や徳川家、松平家のおもしろエピソードが満載です。 ?Fスピノザの診察室夏川草介なつかわそうすけ著現役医師として命と向き合いつづけた著者が到達した「人の幸せ」とは。飄々ひょうひょうとしつつも優れた一人の医師が、患者や仲間と真摯に向き合う姿を描いた面白い物語です。 ?G街とその不確かな壁村上春樹著その街に行かなくてはならない。何があろと...〈古い夢〉が奥まった書庫でひもとかれ、呼び覚まされるように封印された"物語"が深く静かに動き出す。 録音図書貸出をご希望される方は、音訳事業部( ?エ026-217-3201)までご連絡ください。 事業推進委員会より 委員長藤森吉明 11月19日(日)、午後1時よりセンターにて支部長会を行った。参加支部長6名。今後の視障協福祉大会の在り方を考えた。今までと同じで松本・長野 を隔年で行い、招待客を2、3名で行う。開催日を6月から9月の第3日曜日に変更をして開催することと決まった。それに伴い、支部長会を3月に開き、宣言案・決議案を決めることにし た。支部の高齢化に伴い、近い支部同士で互いに協力し合い、交流を進めていただくよう推進してもらいたいと思います。 同日、午後2時30分より事業推進委員会を行った。支部長会で検討された意見を元に、令和6年度の事業計画の素案を考え、午後3時20分に散会した。 情報機器研究部より 部長前野弘美 寒中お見舞い申し上げます。併せて本年が良き年となりますよう祈念申し上げます。本年も情報機器研究部をよろしくお願い申し上げます。 情報機器講習会で取り上げて欲しい希望をお寄せ下さい。皆さんのご希望に出来る限りお応えしたいと考えております。また、知りたい事や操作がうまくできないなどの困りごともご質問ください。出来る限りの対応をしたいと想います。 来年度の情報講習会は8月25日(日)に開催の予定です。今の所、高知システム開発の方からPC-TALKERを始めとする視覚障害者向けのアプリケーションなどについての話を聞く会を考えています。 ご要望などは、前野または事務局までお寄せ下さい。前野弘美(Tel:080-1043-7315※(注記)出ないときは留守番電話にコメントを残してください。) 女性部より 部長住吉冬子 皆様こんにちは。寒い毎日が続いていますが、お元気にお過ごしでしょうか? 今回は、昨年の11月に富山県で開催された北信越ブロックの女性協議会で決定した内容についてお伝えいたします。 1.提出議題について 話し合いの結果、以下のように決定いたしました。 あ.日視連全国大会への提出議題:スーパー・飲食店などにおけるセ ルフレジやタッチパネルの音声化・機械の統一化・声かけサポートの充実を要望する。 い.第70回女性協全国大会への提出議題:視覚障害者が単独でもスムーズに医療機関での検査や治療が受けられるよう要望する。 理由:普通文字の読み書きが可能な家族と同居をしていない視覚障害者が、検査や治療を受ける必要がある場合には、同意書などへの書類の代筆を医療機関で行っていただきたい。 2.レポートテーマについて第70回全国視覚障害女性研修大会(香川県大会)の際に取り上げるレポートテーマについて話し合った結果、北信越ブロックとして、以下の内容を提出する事と致しました。「いつまでも元気で生きるために、障害の克服とエンディングライフ」。 3.協力金について今回の会議では、来年新潟県で開催される女性協の全国大会の際の各県の役割分担に関する内容を中心とした話し合いも、ある程度の時間を使い行われました。実は、昨年の視障協だより2月号では、その新潟大会の運営費に当てていただくという目的で、北信越ブロックの各県より2万円ずつの協力金を集める事となっておりましたが、今回の会議において新潟県より、「県内の予算の範囲内で大会運営費を賄えそうだ」という報告がありました事を、ここで改めてご報告させていただきます。 報告は以上です。もう少し寒さに耐えなければならない日々が続くと思います。私自身も、少々「寒さ疲れ」を感じている今日この頃ですが、皆様く れぐれもお体を大切にお過ごしください。 令和 6年度行事予定表 5月 19日 (日 ) 監査会 センター 18日 (土 ). 19日 (日 ) 北信越 GS大会 福井県 28日 (火 ) 理事会 センター 6月 2日 (日 ). 3日 (月 ) 日視連全国大会 熊本県 11日 (火 ) 評議員会 センター 8月 12日 (月 ). 18日 (日 ) 夏期休業 25日 (日 ) 情報機器講習会 センター 事業推進委員会 センター 27日 (火 ). 28日 (水 ) 北信越会長会議 長野市 9月 4日 (水 ). 5日 (木 ) 全国視覚障害女性研修大会 香川県 8日 (日 ) 障害者スポーツ大会 松本市 10日 (火 ) 理事会 センター 29日 (日 ) 長野県視覚障害者福祉大会 松本市 未定 障害者文化芸術祭 未定 10月 6日 (日 ) レクリエーション会 長野盲学校 11日 (金 ). 14日 (月 ) 同行援護従業者養成研修会 センター他 19日 (土 ). 20日 (日 ) 北信越 STT大会 石川県 11月 30日 (土 ). 12月 1日 (日 )北信越ブロック大会 新潟県 未定 県身体障害者福祉大会 未定 (ふっころフェスティバル 2024) 12月 8日 (日 ) 事業推進委員会 センター 28日 (土 ). 1月 5日 (日 ) 年末年始休業 令和 7年 1月 21日 (火 ) 理事会 センター 3月 16日 (日 ) 支部長会 センター 18日 (火 ) 理事会 センター