明治から昭和初めにかけて活躍した文人 生田長江について紹介します。
※(注記)「白つつじ」とは、生田長江が妻の死後、悲嘆の中詠んだ詩の題名。率直にその心情が表され創作のきっかけにもなった作品です。
生田長江は、「ニイチェ全集」の翻訳や女性解放運動のさきがけとなった女性文芸誌「青鞜(せいとう)」の命名など、大正から昭和初期にかけて日本の文壇の中心で活躍した評論家、翻訳家であり、数多くの作品を残すとともに、鳥取県出身の生田春月(いくたしゅんげつ)、伊福部隆彦(いふくべたかひこ)をはじめ多くの後進を世に送り出し、菊池寛(きくちかん)に「日本文学界の名パイロット」と賞賛されました。
しかし現在、生田長江は大きな業績を残しながら、あまり広く知られていない状況にあります。そのような中、平成18年に生田長江に関するセミナーやシンポジウムが出身地である鳥取県日野町で開催されたことが契機になり、生田長江のことを再認識する気運が広がったことで、平成19年に生田長江顕彰会「白つつじの会」が発足する運びになりました。
そしてこのたび、生田長江を広く知っていただく手段の一つとしてホームページを開設することになりました。このホームページを通じて、長江の業績と魅力に少しでも触れていただければ幸いです。
地域が真に豊かになるためには、誰もが、その地域にある文化を知り、それを誇りとし、次の世代に引き継いでいくことが大切です。このホームページがみなさんにとって、地域の文化への"気づき"のきっかけとなることを願っています。
平成19年9月 白つつじの会
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