2023年6月30日金曜日
映画館で世界旅行
こんにちは。
夏ですね。
夏ですね。
だって帰り道、さんさの太鼓の音が聞こえるんだもん!
暑くて、さんさの太鼓が聞こえたら、そしたら盛岡はもう夏です。
間違いない。
家にいて、さんさのパレードの音が聞こえてくるという場所に育った私としては、
仕事帰りにさんさの太鼓の音が聞こえてくると、ソワソワしちゃうわけです。
え?さんさ?
・・・・・出ませんよ?
一度も出たことは無いですよ?
なんか、出るほうにはどうも縁がなくて・・・・(人見知りなので)
人前で踊るのも苦手だし・・・・・(踊り全般、センスゼロ)
それにあの、「夏だぜ!祭りだぜ!」っていう雰囲気だけで酒が飲めるというか、なんならそれだけでいいというか・・・・(便乗するだけ)。
さんさの期間は、映画館通りにもたくさんの出店が並ぶので、
休憩時間にそこでいろいろ買ってきてみんなで食べたりとか、
帰りしな、内丸のあたりの道路に出てるテーブル席でビール飲んだりとか、
それが楽しみだったりして( *´艸`)
・・・・まあ、そんなもんです。
暑いのも、汗かくのも、虫も大嫌いなので夏そのものは苦手だったりするんですけど、
〝夏の雰囲気”だけは好きっていう、
でもできれば涼しい建物のなかにいたいけどー!
みたいな、なんていうか・・・・
ただの・・・・・ミーハー?
まあ、それも夏です♪
そんななか、かきいれどきの夏休み前、粒ぞろいの新作ラッシュで朝から晩までフル回転中の中劇です。
(→というより、覚悟を決め気合いを入れていかないといけないジブリ作品【7月14日公開「君たちはどう生きるか」】公開前に、待機中のすべての作品をこなすという使命?任務?のためと言ったほうがいいかもしれない。。。)
朝9時の回から、夜9時スタートの回まで、
もう、ぎゅうぎゅう詰めで、これ以上食べられないよー!みたいな、口からちょっと出ちゃってるくらいのお腹パンパンの状態で無理やり走ってる状態。
もう、ぎゅうぎゅう詰めで、これ以上食べられないよー!みたいな、口からちょっと出ちゃってるくらいのお腹パンパンの状態で無理やり走ってる状態。
なので。
・・・・・・・・・・観に来てください(>_<)!!!
こんな状態で、お客さんが来ないんじゃ目も当てられない!
せめて観に来てもらわなきゃ!!
というわけで、スケジュールが渋滞中でどの作品もあまりのんびりとは上映できなさそうなので、気になったらとにかくさっさと観てしまってくださいね。
6月30日公開
「コンパートメントNo.6」
さて、今、平日休みの昼下がり、コーヒーをおかわりしながら心おきなく仕事ができる涼しくておしゃれなお店でこのブログを書いているんですけど、
© 2021 - Sami_Kuokkanen, AAMU FILM COMPANY
こちらは、第74回カンヌ映画祭でグランプリに輝き、アカデミー賞国際長編映画賞フィンランド代表選出、ゴールデングローブ賞ノミネート、そして本国フィンランドではフィンランド・アカデミー賞と言われる映画賞で7冠、ほかにも世界中の映画賞を席巻して話題になった作品。
カンヌのグランプリといえば、最高賞であるパルムドールに次ぐ第二席の賞。
これはなかなかにすごいこと。
この年のカンヌは、パルムドールが「TITANE/チタン」、
監督賞が「アネット」のレオス・カラックス、
脚本賞は「ドライブ・マイ・カー」という、映画マニアもそうでない人も注目して日本でも大いに沸いた年でした。
そこで、静かに第二席であるグランプリを受賞していたのがこの作品だったってわけ。
「あぁ、あの年ね!!」と私もあとで気付きました。
1990年代を舞台に、寝台列車でモスクワからひたすら北上する女子大生の一人旅を見つめるロードムービー。
ここで説明しておきたいのは、そう、この映画が北欧フィンランドの作品だということ。
フィンランドの映画と言えば、中劇ではシリーズすべてを上映してきたおしゃれでかわいくてとにかく目にも心にも癒やしだった「オンネリとアンネリのおうち」が浮かぶんですが、
今回はそっち系ではなくて、どちらかというとアキ・カウリスマキ系というか。
延々の曇天に笑わない主人公、そしてストーリーもエンタメじゃなくて淡々と日常を見つめる徒然系。
しかも舞台は、モスクワから世界最北端の駅へ向かう寝台列車。
傷心旅行はやっぱり北だよね!ってのは万国共通の感覚なのか?
などとしょうもないことを考えつつ、
色素が薄くて無表情な、いかにも北のほうの国の美人さんのちょっと危なっかしくてドキドキな一人旅を見守ります。
この映画はほとんどが列車の中。
そのうえ、列車の中から見える風景は常に曇り空、あるいは雪。
登場人物は、全体を通しても両手で足りるくらい。(いや、片手!)
色味も、雰囲気も、ストーリーも、地味!オブ地味!
でも、決して重くはないし、鈍い笑いとほのかなユーモアも漂う。
そしてなんか、全体を覆う空気がカラッと明るい朗らかさとは違う、どことなく暗くてどんよりとしたなんか・・・・・こう・・・・わかります・・・・・!?
ポップとまではいかないけど、軽やかな暗さ?みたいな。
もう、ザ・北欧!!なんですよ。
でもその感じ、嫌いじゃない方は意外と多いですよね?
私も嫌いじゃない。むしろ好き。
・・・・って、こんな説明で北欧の映画の良さ、伝わるかなあ!!!
ジャンルとしてはロードムービー、だけどどんどん寒くて日照時間も減っていく北に向かうなんとも微妙な空気感。
そして一人旅に出た主人公が、寝台個室で最悪の出会いをした男性と過ごすたった2日やそこらのなんてことないお話。
なので、どっかーん、バッキーン、ハラハラドキドキ、
あるいはキラキラ、ワクワク、胸キュン、
なんかを期待する方にはおすすめしません。
北欧の映画に慣れていて、なおかついろんなマニアックな映画を観るのが好きないわゆる映画ヲタクの方には激推しの映画です。
別に、そこかしこに伏線が散りばめられているわけでもないし、
最後にどんでん返しがあるわけでもないし、
列車系ロードムービー(兼、胸キュンラブストーリー)の代表作リチャード・リンクレイターの「ビフォア・サンライズ」(→私が映画館で観てイーサン・ホークに超ーー胸キュンした当時はタイトルが「恋人までの距離(ディスタンス)」だったんですけどね。)みたいな、美しい風景の中を美しい男女がおしゃれな会話を繰り広げながら進んでいく恋愛モノでも全く無い。(言い切りました。)
映像も地味、ストーリーもこれ以上ないってくらいにシンプル。
なのに。
それなのに。
なぜか心がザワザワする。
何かを思い出しそうになる。
観終わったあと、なんかいとおしくなる。
不思議な映画です。
アカデミー賞じゃなくてカンヌなの、超ーーーーわかりみ。
私の場合はたぶん、仏頂面で他者を寄せ付けず、自分の価値観だけに凝り固まってカッコつけてるけど実は孤独で寂しがりや、素直じゃないけど素直になりたいとは思ってる、
そんな主人公が若いころの自分と重なってしまったからかも。
なんか主人公のラウラ、妙~に親近感を覚えたんです。
根拠の無い自信と無意味なプライドを振りかざして、
私はあなたたちとは違うので!みたいな顔してカッコつけてた、
めちゃくちゃカッコ悪かった時代の自分を見せつけられた気がして。
自分とはステージが違うとわかってはいても同じところにいると思いたいセレブな恋人ともなんとなく心が離れてしまったような気がする現状、
一緒に行こうと約束した旅行をドタキャンされて気付いてしまった何か。
それでも一人でどこかに向かうというのも悪くない、ちょっとカッコいいかもと思いながら寝台個室に入ったらそこにいたのは粗野な酔っ払い。
って、なんかわかるーーーー(>_<)!!!
いろんなことがちょっとづつズレている感じ。
思ってたんと違ーーーーーーう!!!なことの連続。
なんか知ってる、こういう子。
こんなはずじゃなかったと思いながらもリタイヤはできずに、
わざとらしく自分の周りにシャッターを下ろして、
つまらなそうに所在なさげに一人イヤホンでウォークマンを聴いていた(そのくせ外で何が起こっているのか気になってチラチラ覗いたり音楽のボリュームを下げて外の音を聞いたりしている)かわいくない女子大生がいたんですよ!!
・・・・・私だよ( ゚Д゚)!!!
この映画の舞台も1990年代。
それはもう、主人公はマジで私です。
ほんとは旅先で「ビフォア・サンライズ」のイーサン・ホークみたいなイケメンと恋に落ちたいのに、長い時間個室で一緒になることになった男性は、雑で粗野で気配りも共通項も全くなさそうな酔っぱらいの労働者。
薄目でパッと見、「トレインスポッティング」のユアン・マクレガーに見えないこともないけど・・・の色素薄い系のロシア人。
「でもなんか無理ーーーー!!!!最悪ーーーー(/_;)!!」
ってなってる主人公。
めっちゃわかる!!!
© 2021 - Sami_Kuokkanen, AAMU FILM COMPANY
初めての一人旅に寂しさと居心地の悪さを感じつつも少しワクワクしながら、
延々と続く線路、窓の外はどんよりとした灰色の空。
孤独じゃないと言い聞かせるために電話ボックスに入るもつながらない電話。
絶対に交わることは無いと思った相手との時間に、いつの間にか感じる安心感。
自分が何かの役に立ったような気がして最高の気分だったのに思いっきり裏切られて絶望する、青春あるある。
自分の視野が狭く世界はものすごく小さかったのだということに気付いたときの虚無感とともにやってくる解放感。
恋でも愛でもないけど何か大切なものに気付いたような曖昧な瞬間。
そんな、うまく説明できないけど胸の奥にひっそりと沈んでいた滓(おり)のような小さな感情たちを揺すぶって思い出させられるようなシーンの連続でした。
あえてザラついたような映像も、ときおり聴こえてくる音楽も、
すれ違ってばかりで素直じゃない若者たちの不器用な会話も、
カセットテープのウォークマンも、白黒だらけの街並みも。
すべてがアナログで、懐かしくて、ダサくて、そして愛おしい。
そんな映画でした。
もう一本、6月30日から。
「聖地には蜘蛛が巣を張る」
©Profile Pictures / One Two Films
なかなかお目にかかれない、イランが舞台のペルシャ語作品で、
題材はイランの聖地で起きた娼婦連続殺人事件。
実在の殺人鬼による連続殺人事件を元にしたクライム・サスペンスです。
監督は、イラン出身で現在はデンマークを拠点に映像作家として活動するアリ・アッバシ。
第71回カンヌ映画祭(出た!カンヌ!)の「ある視点」部門グランプリを受賞した『ボーダー/二つの世界』の監督です。
閉鎖的な国の、女性蔑視が当たり前の状況で、売春婦の連続殺人事件がテーマ。
まだまだ表現の自由がきかないイランでは撮影の許可がおりず、撮影はヨルダン。
主人公を演じるのは自身もセックススキャンダルで国を追われた女優というのもまた生々しい。
毎年、ものすごい数の観光客や参拝者が訪れる聖地で、
神々しくそびえ立つモスクのすぐ横では夜な夜な娼婦が客をとり、
売人が覚せい剤を売り、警察はそれを見て見ぬふりをするー。
格差や差別や貧困、汚職・・・・
どうにもならないどんづまりの日々の中で、
ただ命を奪われる女性たち、事件を追う女性記者、そして犯人を冷静に見つめるカメラ。
終始、暗くて重くてしんどい映画なんですが、
それでもヘビーになりすぎずにすんなり入っていけるのは、
視点がクールでどこにも重点を置いていないせい。
感情移入しすぎないで、それぞれの立場からの事実として入ってくる感じ。
ただ、とにかく気分が悪いのはひたすらに女性蔑視の価値観のなかで威圧的で高圧的でムカつく男性陣の姿。
これもまたどうしようもなく歴然とそこに存在する事実なのもまた虚しい。
©Profile Pictures / One Two Films
この映画が(事件が)恐ろしいのは、犯人が頭のイカれた単純なシリアルキラーではなくて、信仰も厚く妻にも子供にも優しい普通の男性ということでもあるし、
その犯人が16人もの女性を殺したというのに逮捕後も全く罪の意識を感じずに「街を浄化した」と胸を張っていたことでもあり、
そんな犯人を英雄視する世間や役人たちが実際にいたということでもあり、
それは決して遠い国の大昔の話でもなくて現代の私たちのすぐそばでもおこりうる(実際起こっている)出来事だということ。
蜘蛛の巣に囚われてしまった女性たち、
複雑な心情のなかで次から次と殺人を繰り返す犯人、
そして自ら囮になることで犯人を捕まえようとする主人公。
それぞれを囲む家族の姿も見つめながら、
それらが交わり、クライマックスかと思いきや、実はもっと怖いのはその先だったという現実。
監督は、この映画をメッセージ性のある作品とは捉えてほしくないと言い切ります。
なるほど、だからテーマの重さのわりにシンプルで客観的な空気感が感じられたのか。
©Profile Pictures / One Two Films
中東の乾いた砂漠色の風景と淫靡な夜の闇に隠れた聖地の裏の顔。
そして現代社会でまだまだ当たり前にはびこる女性蔑視と格差社会。
犯人は誰だ!?でもないし、犯人逮捕がゴールでもない犯罪映画。
独特の乾いた空気感と聞きなじみのないペルシャ語の響きが、
私たちを異国の砂漠の街に連れて行き、
ニュース映像だけでは伝わらない、遠い国の現実や社会問題を、
まるで自分の目の前で起こっていることのように浮かびあがらせます。
敬虔な信者であり良き父親であるはずの人間が、一方的で偏執的な大義のためだけに16人もの女性を殺すのか?
被害者が娼婦であるというだけで世論が「殺されても仕方ない」という空気になってしまうものなのか?
そしてそもそもそれはこの国が古くから抱えている人間の尊厳や男女の格差から生まれる価値観によるものだとしたらちょっとなかなかに深くて難しい大きな問題なんだろうと思うと胸の奥のほうがズシンと重く暗い気持ちになりました。
いやぁ~これもまた、興味深く面白く、そして大変勉強になる作品でした。
文化も歴史も価値観も全く違う国のことを知ることができるから、やっぱり映画は私の教科書です。
ベトナム戦争も、ユーゴの内戦も、フランスの移民問題も、中国の格差社会も、
朝鮮戦争も第二次世界大戦も北欧の神話も江戸時代の循環経済も、中東問題も、
世界のさまざまな国々の文化や生活や現実やそれぞれ抱える社会問題も。
すべて映画が教えてくれました。
あ、そんな、ためになるような映画ばかり観てるわけでもないですけどね。
エンタメ作品も、推しが出てるだけの映画も好きですけどね( *´艸`)
でも、本を読むのやニュースを観るのも苦手、って方も、映画ならすんなり入ってくるんじゃないですかね。
自分が知らないことを知るのは楽しいし、世界が今、どうなってるのかを垣間見るのも面白いものです。
さあ、次は何を観ようかな♪
と、言いつつ、ほかにもまだまだいろんな国のいろんな時代のいろんな世界を覗き見ることができる映画、あるんですけど!!
上映中「アルマゲドン・タイム」
(C) 2022 Focus Features, LLC.
「エヴァの告白」「アド・アストラ」など幅広いジャンルで活躍する脚本家、映画監督であるジェームズ・グレイが自分の実体験を元にした半自伝的作品であり、
ジェームズ・グレイ本人が監督・脚本・製作を務めた作品。
80年代ニューヨークを舞台に、多感な12歳の主人公の友情や家族とのかかわりを通して世界を知り、現実を見て、世の中を知っていく姿を見つめるストーリー。
ジェームズ・グレイといえば、近年の有名作品ではなくて私はなんといってもこの方の長編映画監督デビュー作である「リトル・オデッサ」がダントツ。
めちゃくちゃカッコいいときのエドワード・ファーロングと、
一番イカレてるときのティム・ロス(究極の褒め言葉です)が兄弟役っていうだけで観たいでしょ!?ていうか観るでしょ、当然!?
で、たしかにイケメン度合いがピークだったエドワード・ファーロングは眼福だったんだけど、
映画自体は、ほんとに、マジで、なんていうか、その後のトラウマになるくらいに重くてしんどくて、観終わった後もしばらく引きずりましたね。
でも、私はこの方の作品は、壮大なテーマの作品じゃなくて、
「リトル・オデッサ」然り、「アンダー・カヴァー」然り、
この方の生まれ育った町であるニューヨークが舞台の人間ドラマのほうが好きだなー。
だからこの「アルマゲドン・タイム」も絶対好きだなー。
アンソニー・ホプキンスに、アン・ハサウェイ。
キャストもいいよねぇ~。。。。。
・・・・・・まだ観れてないけど( ゚Д゚)
観ないうちは語れない。というか語りたくない。(→ビジネスに向かない人)
ワガママな広報担当でゴメンナサイ(-_-;)
なんならもう一本、6月30日から始まる
「ウーマン・トーキング」も観れてない(/_;)
これも、絶対観ないといけないやつ!!
(C) 2022 Orion Releasing LLC. All rights reserved.
こちらは今年のアカデミー賞で最優秀脚色賞を受賞した作品。
監督・脚本はサラ・ポーリー。
私も大好きな女優さんです。
カナダの大ヒットドラマ「アボンリーへの道」の主人公を演じたことでも有名ですが、
なんといっても私は映画「死ぬまでにしたい10のこと」が大好きで!!
あの映画の、儚げで、それでも決して後ろ向きではない、死を冷静に受けとめながらも家族への自分にできうる限りの愛情を伝えようとする主人公を演じたサラ・ポーリーがものすごく魅力的で素敵で、大好きでした。
近年は映画製作や監督業に力を入れているのでスクリーンで見ることができないのが残念ですが、
アメリカ映画界を揺るがした例のハーヴェイ・ワインスタインの件も、
彼女が映画出演から距離を取った理由の一つであることをサラ本人が明らかにしているので、
もうーーーー!なんてことしてくれたんだ、あのスケベ親父( ゚Д゚)!!!
と、私は非常に憤慨しているところなんですが。
そんな彼女がこのご時世で、自ら脚本を書いてメガホンをとって送り出したのが、
この「ウーマン・トーキング」であるというのもなかなかすごいストーリですね。
自給自足の小さな村で起きた連続レイプ事件をめぐり、
自分たちの尊厳や未来をかけて行われる話し合いを描いたお話。
実話をもとにした、こちらもまた現代に生きる私たちのすぐそばにある物語。
・・・・・・・うぅ・・・早く観よう(>_<)!!!
このところ、ラインナップ悪くないよねともっぱらの噂の中劇で(え、私が思ってるだけじゃないですよね!?ね?ね?)、
「ライオン少年」から「聖なる復讐者」、
「せかいのおきく」に「ウーマン・トーキング」、
「聖地には蜘蛛が巣を張る」と、
〝格差社会”や〝女性蔑視”などの社会問題がテーマの、見応えのある作品がズラリと並んだのは圧巻ですよね!
今なら、北欧の最北端の駅に向かう列車のなか(「コンパートメントNo.6」)や、
差別や冷戦問題が国全体を覆っていた1980年代のニューヨーク(「アルマゲドン・タイム」)、
それから20世紀初頭のアラブ独立闘争さなかの中東(「アラビアのロレンス」)にも飛び込める映画館です。
中劇の、涼しく快適な劇場のグリーン車並みにゆったりとした椅子で、
時代も国境も飛び越えて、ぐるっと世界を回っちゃってください( `ー´)ノ
さて、今、平日休みの昼下がり、コーヒーをおかわりしながら心おきなく仕事ができる涼しくておしゃれなお店でこのブログを書いているんですけど、
向かいに座っている若い女性が、ずっとスマホの画面を見ながら踊ってるんですよね(^_^;)
座ったまま、腕だけで複雑な踊りを・・・・TikTokでやってるようなやつね。
なんか夢中で、ノリノリで。
それが気になっちゃって気になっちゃってブログが全然進みませんでした。。。
今の子たちって、なんか・・・・すごいですね。
まあ踊りが苦手な私だと、腕だけだろうが足だけだろうがそもそも覚えられないのでお話になりませんけどね。
そんなだから、さんさも出たことないんですよ。
唯一、人前で踊ったことがあるのは高校時代の何かの会(しかも自分のクラスだけ)での、
Winkの「寂しい熱帯魚」だけっていう私でした。あれがピーク。
・・・・・ヤバい!!歳、バレる( ゚Д゚)!!!→だいたいバレてる。
えっとー・・・・・またしても長くなったのでこのへんで帰りましょうかね。。。
はい。
さてさて、こんなに作品がぎゅうぎゅうづめの5月6月でしたが、
7月公開予定の作品はなんと「君たちはどう生きるか」一本のみ!
・・・・・・は?
・・・・・・え?
ま・・・・・その・・・・・つまりそういうことです。
6月から引き続き上映のものはもちろんあるんですけどね。
ガチ中のガチで戦闘態勢に入るジブリ作品なので、同時期にいろんなものは入れられないということで。
でも、実はその「君たちはどう生きるか」については、チラシも、予告も、テレビスポットも全く無しで、事前情報皆無の状態で公開になる模様。
今のところ、ポスターしか届いていませんし、内容も当然全くわかりません。
どうなることやら。
7月は、厳戒態勢での公開後に、お客さまたちと一緒に宮崎駿監督の最新作を観てからの更新になるかも(^_^;)
その代わり、少し落ち着いた8月はいくつか作品が決まってきてますので乞うご期待。
今年ももう半分終わりですが、後半戦も猛ダッシュでぶっ飛ばしますのでついてきてくださいね!!
★中劇公式サイト http://www.chugeki.jp/
2023年6月8日木曜日
必見「せかいのおきく」そして今、中劇が熱いっ!!(自己申告)
こんにちは。
いつも、盛岡近郊の物好きな映画マニアの方々が、気が向いたときに覗きに来てくれる程度のこの映画ヲタブログですが、
なぜか前回の「ライオン少年」の回の閲覧数がいつもより伸びててビックリでした。
・・・・・ただのヲタブログなのに・・・( ゚Д゚)!!!
ていうか、よく考えたら私の専門分野の〇ャニーズとか生涯研究対象の香港映画とか学生時代からの〝趣味”の世界史や世界情勢なんかの、ゴリゴリにヲタクを発揮した回ばかりがいつもバズるんでした(;'∀')
そうだったそうだった、世の中ヲタクが回してるんだった!(語弊があります)
とにかくありがたい。
いろんなヲタクのみなさん、いらっしゃいませ(?)。
前回は、昭和生まれ映画館通り育ちの映画ヲタ(私です)に世界史好きと中国映画好きをブレンドした得意分野の講座だったようなもんなので、暑苦しくてウザくて眠くなった方もいたかもしれませんが、
私が熱く語る時はガチで推してるときなので迷わず観にきてください( `ー´)ノ
さてさて、ここ数年、誰も言ってくれないので、
「中劇もなかなかいいでしょ!?たまにいいのやるんですよ!!」
なんてこれまた暑苦しく自己申告していた私でしたが、
いよいよ来ました!!
自己申告ではない「今月の中劇さん、、いいよねー!!観たいのばっかり!!」の声!!
・・・・・・YES!!!!!( `ー´)ノ
それな!!!!!
自己アピールって、大事よね!!
・・・・じゃなくて。
そうなんです。
いいんです。
マジでキテるんです。
ヤバいんです、中劇。
・・・・・ま、お客さんが入るかどうかは別問題だけどね(!)。
そりゃそうですよ。〝面白い映画”と〝入る映画”は全く別物。
そこは、映画関係者としては常に悩ましい部分ではありますが、
それはそれ。
このところの中劇は、
「え!?これ、うちでやっていいの!?」(長年の苦労でしみついた卑屈な感情)みたいな、
「え!?これ、観たかったやつなんですけど!?ほんとにうちなの!?」(観たいやつはたいてい、よその劇場に行っちゃうことに慣れきってしまったセリフ)みたいな、
そんな作品が次から次と公開になります。
中劇で。(→しつこい)
・・・・・ヤバい・・・・これじゃ中劇、普通にオシャ映画館じゃん・・・(*´з`)
と、なにげにイキリ出した私ですが、
つい先日受けた電話で、そこそこのお年を召したシニアのお客様から発せられた、
「中劇ってどこにあるの?」
「フォーラムじゃない映画館もあったんだ!?」
などという無邪気な鋭い刃(しかも大きく太くトゲだらけの)みたいなセリフで、
そのイキリだしてムクムクと天狗になりかけた私の鼻はバッサリ斬られました。
中劇、映画館通りにあるよーーー( ゚Д゚)!!!
映画館通りで、昭和10年から映画やってるんだよーーーーー( ゚Д゚)!!
あ、そっか、電話くれたマダム、最近こっちに越してきたのかな?
それか彼女、ずっとお城に閉じ込められてて映画とか観にいったことないのかな?そんで長い髪でお城の塔から抜け出して、今初めて宮沢賢治の映画(「銀河鉄道の父」の問い合わせでした)観ることになったのかな?きっとそうだよ!そうに違いない!(それはラプンツェルです。いや違います。)
・・・・・・思いっきり盛岡弁だったけどね(-_-;)
マダム、若いころどこで映画観てたんだろうか・・・・?
とりあえず、中劇が映画館通りにあるってところから始めないといけないようでした。。。
中劇、まだまだですね・・・どうやら名刺配りが足りないようで・・・。
ていうか、昭和10年創業って、なにかね???
「老舗」なんて言葉、こうなってくると無意味だし無駄だし虚しいね!!(ヤケクソ)
盛岡住みでゴリゴリに盛岡弁のシニア層が、中劇知らないんじゃお話にならないよ!!!
どうすればいいのさ(/_;)!!??
・・・・あれ?それでなんの話だったっけ??
もういいや、しんどいことは忘れて前を向きましょう。
そうそう、マジで最近の中劇、いい映画多すぎてヤバいって話ね(?)
前回ご紹介した「ライオン少年」もめちゃくちゃよかったって話をしましたが、
9日から上映の「せかいのおきく」。
これもまた良かったわけですよ~~~(´ー`)
(c)2023 FANTASIA
モノクロ、スタンダードサイズの時代劇。
舞台は幕末、江戸の片隅。
でも、チャンバラではありません。
主人公は22歳のおきくちゃん(黒木華)。
武家育ちでありながら、今は貧乏長屋で質素な生活を送るおきくと、
古紙や糞尿を売り買いする最下層の仕事に就く中次(寛一郎)と矢亮(池松壮亮)。
この三人を中心に、貧しいながらもたくましく生きる長屋の住人たちを見つめる、
静かであたたかく、優しい物語。
江戸が舞台の時代劇と言われて、藤沢周平や山本周五郎、はたまた黒澤明作品なんかを期待された方はゴメンなさい!!!
侍たちが斬りあうシーンは皆無です・・・!!
お殿様も、新選組も、竜馬どころか刀を持った侍すらほとんど出てきません。
数分、出ては来ますけど。
しかも映画が始まってから終わるまでスクリーンに描き出されるのは、
ウ〇コ、ウ〇コ、またウ〇コ!
とにかくひたすらウ〇コを掬い、集め、運ぶ若者の姿と、
そんな当たり前の江戸の風景のなかで暮らす貧しい人々の日常。
世界が大きく動こうとしていた幕末の江戸が舞台ではあるものの、
カメラが描き出すのはありのままの自然と、
そこで質素ながらも食べて出し、出たものを田や畑に運んで肥料にし、
そこで作られたものをまた食べるという循環型経済で社会を回していた、
下町に暮らす名もなき市井の人々の姿です。
それは当たり前のように描かれてはいますが、当時の江戸のこのやり方は実は世界の中でも最先端!
西洋では糞尿を道端に捨てたり川に流したりしていた時代。(今もそうしている国も多いですけど。。。)
しかもその画期的な循環型経済は、徳川家康のときにはすでに行われていたというんだから驚きです。
まさにSDGs!!
やるじゃん、家康!!
そもそもこの映画の始まりは、利益追求型の映画作りに疑問を感じていたプロデューサー(原田満生)が関心を持った環境問題と、
そのプロデューサーとともに京都・太秦を訪れた阪本順治監督がそこで育まれてきた日本の時代劇という技術を継承していかなければいけないと痛感した使命感から。
もう、映画ヲタクはこの二人の名前が出た時点でこの映画が気になったはず。
原田満生といえば、日本を代表する美術監督。
『舟を編む』『テルマエ・ロマエ』などの有名作品はもちろん、
阪本順治監督と20年以上ともに作品を作り続けている盟友でもあります。
そして私も大好きな映画たち『顔』(阪本順治監督)や、『ざわざわ下北沢』(市川準監督)、『深夜食堂』(松岡錠司監督)!!
そして中劇で上映した稲垣吾郎主演『半世界』(阪本順治監督)もこの方が美術監督を務めています。
つまり大好きってこと!
阪本順治監督に関してはもう、1996年公開の『ビリケン』が好きすぎて青春18きっぷで大阪に行っちゃった(気に入った映画があるととにかくロケ地に行きたがる)私なもんですから、好きに決まってます。
松山ホステス殺人事件の福田和子・元受刑者を題材にした2000年公開の『顔』はめちゃくちゃ面白かったし、
日本アカデミー賞で12部門もノミネートされた王道作品『北のカナリアたち』みたいな作品もありつつ、
『闇の子供たち』では人身売買や児童買春の闇に切り込んでタイ政府から上映中止にされちゃったりするようなとんがった作品を撮ったり、
かと思えばなんのドラマティックな出来事も起こらない田舎の暮らしを見つめる『半世界』みたいな作品を作ったり。
1作ごとに題材も、撮り方も、全然違うものを生み出してくるところが興味深く、やっぱりいつでも動向が気になる監督です。
今回は、初めてのオリジナル脚本での時代劇。
毎回、ワクワクさせてくれるなぁ・・・!!
若いころはやっぱりエキセントリックな題材や大胆な切り口で話題を呼んだ個性派監督と言った感じでしたが、
このところはわりと静かな人間ドラマになってきましたかね。
とはいえ実は昔から、そこまで派手な作品ばかり作ってきた人ではなくて、
選ぶ題材としてはセンセーショナルなイメージがあったとしても、実は主題はいつも名もなき市井の人々を見つめる作品だったりします。
世間を騒がせた金大中事件の誰も知らない裏側を描いた『KT』然り、
チェ・ゲバラとともに革命戦争に身を投じた無名の日系人の生涯を描いた『エルネスト』(中劇で上映しました!)然り、
結局は最初の頃からずっと変わらず、掲げたテーマの裏にある普通の人々やなんでもない日常にスポットを当ててきた人のような気がします。(私の個人的な見解です。)
そして今回はまた、モノクロのオリジナル脚本の時代劇という日本映画の王道かつ一見派手そうな取っ掛かりでありながら、
中身はチャンバラ無しの糞尿まみれの青春ドラマという、誰も観たことのない全く新しい時代劇。
さすがです。
これからもまだまだ面白いことをやってくれそうな阪本順治監督。
楽しみだなぁ・・・!
そしてなんといってもやはりキャスト。
キャストが良い!良すぎる!!
とにかくヒロインの黒木華ちゃんの、なんともいえないつるんとした、カラッとした、江戸の下町のおきゃんな娘が良い!!!!
(c)2023 FANTASIA
ハキハキとした、利発で気の強そうな、それでいて好きな人の前ではシュンとしちゃうかわいらしい江戸時代の女の子がまるで今、目の前にいるような気がしてきます。
後半、声を失い一言も言葉を発しないおきくちゃんになってからも、
凛とした清々しい透明感と芯の強さが垣間見える素晴らしい演技でした。
手話もまだない時代に、心も体も傷つき声を失った若い娘が、身振り手振りで愛する人に気持ちを伝えようとする姿は心をしめつけます。
このときの身振り手振りは、監督から丸投げされた黒木華ちゃんのオリジナル。
良いシーンでした・・・!
おきくと顔なじみらしい矢亮(池松壮亮)の、ざっくりとした軽やかな明るさの裏の辛さや苦しみが滲む笑顔はせつないし、
それまでいろんな思いを飲み込み閉じ込めて踏ん張ってきた彼が最後まさにクソ喰らえ!と感情あらわにするシーンは圧巻。
お菊が想いを寄せる中次(寛一郎)は、最初は空虚で生気の無い無表情な顔が下肥買いになったことや恋によって世の中を知り、徐々に表情が変わってくるのがほんとによかった!
(c)2023 FANTASIA
池松壮亮の朴訥とした、それでいて腹に一物持ってそうな一癖ある存在感はさすがだし、
寛一郎くんに至っては、ご存じだとは思いますが祖父が三國連太郎、父が佐藤浩市という嘘みたいなサラブレッド俳優。
中劇でも上映した『ナミヤ雑貨店の奇跡』のときはまだ十代で映画デビュー作だったこともあり、表情も硬くて印象も薄めでしたが、あれから6~7年。
今回の『せかいのおきく』の彼は、すっごく良い!!
スラッとしてガッチリとした恵まれた体型と、
自然でのびのびとした表情やなにげない佇まいからにじみ出る、
祖父&父から脈々と受け継がれる二枚目俳優の遺伝子!!
汗を拭って空を見上げる笑顔はマジで、スクリーン映えするまさに〝映画俳優”のお顔でした。
え・・・・嘘!!寛一郎、こんなにイケメンだった!!??(やっぱりそこ!?ていうか何様!?)
そしてもちろん今回、共演している父・佐藤浩市とのシーンはシビれますよ~!
(c)2023 FANTASIA
佐藤浩市の渋く枯れた元武士の空気感や、
飄々と、ナチュラルに長屋の長老としてそこにいた石橋蓮司、
その昔、大河ドラマ「武田信玄」で信玄の少年時代を演じて私のハートを撃ち抜いた(あれがもう35年前だって!?ウソでしょ!?)眞木蔵人の、毒も牙も抜かれたような表情の(彼もまあいろいろありましたからね。。。)まさに悟りを開いた僧侶のような(僧侶です)住職役もピタッとハマり、
すべてのピースが揃ったパズルみたいなキャストでした。
メインキャストはこの6人。
そして紡がれていく、江戸の片隅の静かな日常。
雑然とした江戸の町の喧騒や鳥たちのさえずり、
花や草が揺れる音や肥溜めの匂い(!)までこちらに伝わってくるような臨場感のなかで、
るろ剣みたいにドラマティックなエンタメ感は無い、
三池崇史作品みたいなハードな斬り合いも無い、
でも、だからこそ時代も場所も超えて自分の隣にひっそりと暮らしているかのような身近なリアリティと共感に溢れた作品。
(c)2023 FANTASIA
静かで優しく、清々しい映画です。
ぜひ劇場で、この江戸の片隅の長屋の住人になったような気持ちで見守ってください。
近くに、時代劇と聞いて興味を持ったようなお父様やお母様がいらしたら、
「チャンバラではないよ。水戸黄門でも仕事人でも大岡越前でもないからね!」
と、必ず確認してから映画館に送り出してくださいね!
黒澤明とか、私が子供のころ大みそかに必ずやってた年末時代劇(「白虎隊」とかね!「忠臣蔵」とかね!ラストに堀口孝雄が流れてね!いや、もちろん私も大好きでした当然。)なんかを想像して来られちゃったら困るので、そこだけ要注意です!
公式サイト→http://sekainookiku.jp/
さて、かつてないほどの渋滞状態でむりやり走っているような6月の中劇です。
WBCも、「銀河鉄道の父」も、まだまだ上映中!
『ハロウィンTHE END』については、明日6月9日から公開です。
(C) 2022 UNIVERSAL STUDIOS
・・・・あの・・・・私・・・・
ホラーは無理なんで(/_;)!!
ゴメンなさい!!
ホラーと戦争ものだけは、カンベンしてください!!
どうしても観られない。
ジェイミー・リー・カーティスは、その昔、友達が大好きだったコリー・ハイムの映画をSY内丸に観に行ったときに同時上映だった映画「ブルー・スチール」でめちゃくちゃカッコよかった女優さん。
「ブルー・スチール」は、もうほんとにこれでもかってくらいに理不尽に周囲の人が殺されてくし、観ていて「もういいよ!」ってくらいにヘトヘトになったハードボイルドな刑事もので、アメリカの刑事ものはしばらく無理!ってちょっとトラウマになりそうだったけど、
この女優さんキレイだなー、カッコいいなー、と思ったことをいまでもちゃんと覚えています。
私の大好きな映画「マイ・ガール」にも出てたー!!
けど。
「ハロウィン」は無理なのーーーーー(/_;)!!!
でも大丈夫。ホラー映画は、私がここで書こうが書くまいが、集客にはまったく影響がありませんから!
このての王道ホラーは、最初から好きな人しか来ないから!!
感想を読んで動員が広がるようなジャンルじゃございませんから!!
そして実は、ほっといてもちゃんとそこそこお客さんが入るジャンルでもあったりします。
ホラー映画好きのみなさま、お待ちしてます!
そして来週公開の『聖なる復讐者』は、重くてしんどい韓国の復讐サスペンス。
ⓒ2022 FINECUT Co., Ltd. & BLUE PLAN’IT Co., Ltd. ALL RIGHTS RESERVED
無惨に殺された弟の仇を討つために、容疑者たちが入所している少年院に自ら罪を犯して乗り込んでくるお兄ちゃんのお話です。
さあ、弟を殺した犯人は誰だ!?
なんですが、私、けっこう最初のほうで犯人わかっちゃったんですよね(;'∀')
ていうか、犯人探しの映画じゃなかった!
こちらもまた韓国映画特有の、韓国の抱える格差社会や社会問題なんかを容赦なくあぶり出しながらの、
ほんとに重く、救いのない人間ドラマ。
何と言っても主演のパク・ジニョンがすごい!
復讐に燃える主人公(地元でも有名な札付きのワル)と、知的障害のある弟(ピュアで笑顔のかわいい爽やか青年)の二役をこの方がやってるんですけどね。
最初、二役だとは気が付きませんでした!
すごい!!上手い!!
そしてこれは若者達の抗争が原因の痛ましい事件(舞台は少年院)なので、関係者も若者だらけ。
・・・・つまり韓国のイケメンパラダイス(またそれ!?)ってわけ。
兄弟の友人役のイケメンとか、敵役のイケメンもよかったですよ♪(結局それ。)
とはいえ日本でも定期的に大流行する「不良少年たちのカッコいいアクションもの」では決してなくて、
この映画のなかの喧嘩はつい目を背けてしまうほどの理不尽で救いようのないただの暴力。
そして、主人公は愛する弟を殺されて復讐に燃えているのではなくて、
自分も疎ましく邪魔にすら思っていた弟が殺されたことに対する後悔と、
弟のことを何も知らず関心も持っていなかった自分への罪の意識に突き動かされる兄というところが、ズシンと深くて重い。
もう、観ていてとにかくしんどくてせつない映画ですが、
韓国映画らしい暗さと重厚感のある犯罪ものでした。
そして、作品がぎゅうぎゅうに詰まってる渋滞中に限って、長尺の作品がやってくる午前十時の映画祭。
172分の『大脱走』登場です。
© 1963 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.
めちゃくちゃ面白いんで、全然長く感じないんですけどね!
そしてここからスタートするのがなんと、学生さん半額キャンペーン!
これは嬉しい!!
前は、学生さんは500円で観られていたんですけどね。
シリーズ全体で値上がりしてしまったので、この半額はマジで嬉しいですよね!
若い人たちに、古き良き名作たちを映画館でたくさん観てほしい!
これから夏休みまで、たっぷり時間ありますからね、ぜひぜひ半額で名作たくさん観ちゃってください!
はー・・・・今回も超大作となりました(;'∀')
それでも今月、まだまだ新作待機中!!
全部は無理でもなるべくちゃんと観て、感想をあげていくつもりなので、
ウザがらずに覗きに来てくださーい!!
★中劇公式サイト http://www.chugeki.jp/
2023年5月31日水曜日
めちゃくちゃ良かった!!「ライオン少年」
こんにちは。
5月末だってさ!
今、ほんとうにそのことが信じられず、しばらくカレンダーを凝視してしまいました。
5月の記憶が全く無い・・・・・・。
いや、正確に言えば、5月あたまの推しとのデート(→ライブ参戦の意味)以降の記憶が無い。
というか、そのあとのことはただひたすら無になって❝息をしてご飯食べて仕事して仕方なく日々の生活をこなしていただけ❞とでも言いましょうか。
ふだんの暮らしなんか、もうどうでもいい。(問題発言)
次のデート(ライブ参戦)まではまたこのしょうもなくてくだらない私の日々を淡々とこなすのみ。
あー・・・・がんばろう・・・・(遠い目)
あ、私のプライベートのことなんかどうでもいいですね。
映画の話で気を取り直しましょう!
怒涛の新作ラッシュでてんやわんやの中劇ですが、
私はとりあえずなんでもちゃんと自分の目で観てから感想も文句も(?)言いたいタイプのヲタクなので、がんばって観てます( `ー´)ノ
まずは26日から上映が始まった
「ライオン少年~雄獅少年」
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めっちゃ良かったーーーー!!!!
こちらは、中国で空前の大ヒット、21年度公開作品の映画満足度ランキング第一位!!
中国の無形文化財である「獅子舞」のバトルをテーマにした、熱くて眩しくて誰もが共感する青春映画。
これ、始まってすぐから圧倒されます。
なんか・・・・・・・すごくね( ゚Д゚)!?
ちょっとゴメンなさい、中国アニメ、なめてました・・・!!!
いや、聞いてはいましたよ、世界に誇るジャパニメーションも、今や韓国・中国の才能や製作会社の手を借りていること。
そして国全体の経済発展が日本より遅れたために、中国や韓国のカルチャーとしての漫画やアニメが、今まさにインターネットの普及とともにものすごいスピードで発展を遂げていること。
でも時代が違いすぎて、技術や道具の進化のスピードが、日本が経済発展したときのスピードと全く違うから、早さだけでなく発展の仕方も異次元。
今回の「ライオン少年」のクオリティだけで言っても、現在の中国アニメは「爆発的成長」を遂げたといえるし、さらに猛スピードで進化中といったところ。
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中国が、暗く厳しい時代を抜けて(完全にというわけではもちろんありませんが)経済発展を目指し、お金も能力も人員もすべてをかけてとにかく国力を挙げていこうと重い腰をあげたとき、わかりやすく手っ取り早いのはやはりエンタメなわけで(あくまで個人の見解です)。
すでに先進国の仲間入りを果たし芸能やカルチャーで独自の路線を切り拓いてた日本、
そして中国より少し早めに経済発展を始め、いち早くITの発展に舵を切りエンタメも進化を進めた韓国に続いて、いよいよエンタメに力を入れ始めた中国。
圧倒的な人口からの、問答無用の権力集中型のシステムで、いろんな才能を中央に集め、豊富な財力を惜しげもなく注ぎ込んで(もちろんものすごい人口による興行収入も見込んだうえで)、現在の技術をもって中国が本気を出せば、「爆発的成長」も当然だよな。。。
とは思いますけどね。
2009年に中国政府が文化産業振興計画を発表して以来、中国アニメ産業は著しい発展を遂げたわけなんですが、そこにはやはり、日本からの大きな影響が。
2009年に中国政府が文化産業振興計画を発表して以来、中国アニメ産業は著しい発展を遂げたわけなんですが、そこにはやはり、日本からの大きな影響が。
今、中国アニメ産業の主力となっているのは80年代、90年代生まれの人たち。
暗黒の毛沢東時代を終わらせ、今や世界第二位の経済大国となった現在の中国の礎を築いた、鄧小平(1980年代の中国の最高指導者)による『改革開放政策』により、
外国の商品や文化が流れ込むようになった1980年代の中国で、
多くの海外作品が中国に入り、子どもの頃から日本のアニメを見て育ってきた人たちが、アニメを制作する側に立ちたいと思うようになるのも自然なわけで、
そこに経済発展の手段としてエンタメに力を入れ始めた国の思惑も重なったということなんですね。
まあ、そうはいっても、ものすごいスピードでの技術や文化の発展と経済の発展の裏側には、ひずみが出てくるのもまた必然。
そこには、ほかの国とはスケールの全然違う格差社会が生まれ、
そしてまた改革開放政策から数十年たった現在ではそこからの副作用というかバタフライエフェクトのような良くも悪くもいろんな大きな影響があちこちに出てきて、
経済大国・中国の抱えるたくさんの課題となっているわけです。
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中国の大きな経済発展のもととなった『改革開放政策』ですが、
今回の映画「ライオン少年」を語るうえでは、
鄧小平が行ったもう一つの大きな施策『一人っ子政策』にも触れておかないといけません。
毛沢東時代に国力増強のため出産を奨励したこともあり人口が爆発的に増え、深刻な食糧難に陥った中国が始めた産児制限政策が「一人っ子政策」。
一人っ子宣言をすると、子供が14歳になるまで奨励金がもらえたり、優先的に保育園や学校に入れたり、学費が免除になったり、医療費が免除になったりと、国からさまざまな優遇策が受けられたのです。
それで人々はこぞって一人っ子宣言をしたんですが、
それは一時的な食糧難の解消や人口爆発の抑制になったものの、そこからの多大なる影響はまさに政策開始から数十年たった今、
日本とはくらべものにならないほどのスピードで進む高齢化や、一人っ子の子供が死んだり行方不明になることで(中国ではいまだにものすごい数の子供が行方不明になっています)一つの家庭に何人もの年寄りだけが残ったり、一人の子供の肩に両親だけでなく両方の祖父母の介護や経済的な問題がのしかかってくるという重すぎる負担として大問題になってきているわけです。
そもそも、中国では農村部と都市部で完全に戸籍が分けられていて自由に戸籍を移すことができないのはもちろんのこと、簡単に都市部に移住することもできないので、
中国の農村部では、私たちもよく中国の映画で見るような『両親が出稼ぎに行き農村部に祖父母と暮らす子供』という家族の形が当たり前になっているのです。
そしてまさにそれが、今回のこの映画「ライオン少年」の背景に色濃く浮かびあがる主人公のバックボーンになっているのでした。
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・・・・・って、またしても世界史大好き、中国映画も大好きな私の一人語りが暴走気味ですが、この現代中国が抱える社会問題を、ごまかすことなく美化することもなく現実として描き出し、神話でもファンタジーでもないリアルな人間ドラマとして作っただけでなく、
誰もが心打たれる熱くて躍動感のある物語と圧倒的な技術で、
完全オリジナル脚本で超絶クオリティの青春ストーリーを完成させたことがとにかく凄いのです!!
ことに中国のアニメといえば、テーマはほとんどが中国の神話や伝説を題材としたものばかりだったので、この映画の登場と成功はまさに中国アニメの新時代の到来を意味すると言えます。
これからどんどんこういったスタイルの中国アニメが作られてくるでしょうね!
ヤバいですよ~!中国が本気出してアニメ作り出したら!!
もうこうなってくると、実写よりも自由なのかもしれない。
中国の芸能界ではいまだに外国籍排除の動きがあり、中国人であることや中国が製作する中国作品に出たいという意志を表明しないと中国映画に出演できないというような時代錯誤な政策を平気でやっちゃってますからね。
そちらのことについては前にも熱く語っているので今回は省略しますが、
もしも興味があったらこちらで↓↓
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この映画の主人公チュンは、田舎に暮らす貧しい少年。
さて、気が付いたら「銀河鉄道の父」、「WBC」、そして宮本信子(午前十時の映画祭にて「お葬式」上映中)は岩手にとてもゆかりのある女優さんと、
出稼ぎに出ている両親とは、年に一度、春節(旧正月。中華圏で最も重要とされている祝祭日。)に会えればいいほう。
ある日、華麗な獅子舞バトルで屈強な男を倒した同じ名前の少女チュンから、立派な獅子頭を譲り受け、仲間を誘って獅子舞バトルに出場することを決意するー。
広東の街では獅子舞がごくごく日常の風景として存在します。
獅子舞は無形文化財で、街ごとやさまざまなグループで獅子舞のチームがあり、一種の競技として大会も開催されているのです。
もうほんとにスポーツ。
地方によって造形も動きも全然違うらしいので、地区ごとに踊り方が違うさんさ踊りのような感じなのかなあと思ったのですがどうなんでしょう??
そして物語は、仲間集めや、厳しい特訓と背中合わせの楽しくキラキラした日々を描き、
青春映画の王道を突き進んで、やはり壁にぶちあたるわけです。
もう「スクールウォーズ」かよ!?
いや、「ウォータ-ボーイズ」か、それとも「ルーキーズ」!!??
熱いよ!そしてせつないよ!!
控えめに言って、日本人が大好きな青春映画です。
さらに言えば、なんならこれは明るく健全な「メイド・イン・ホンコン」(中劇でも上映した、私が大大大大好きな1997年製作の香港映画映画「メイド・イン・ホンコン」公式サイト (united-ent.com))。
映画が始まってすぐのころは野暮ったい田舎の少年だった主人公チュンが、
映画の終盤ではまさに「メイド・イン・ホンコン」の主人公を演じた当時のサム・リーそっくりのたくましくワイルドなイケメン青年に成長していることも私のヲタク心を大いに刺激した部分でもありました( *´艸`)
3Dアニメだろうがなんだろうが、とにかくアジア系のイケメンは大好物です♪
「メイド・イン・ホンコン」は大都会の片隅の貧困層、
「ライオン少年」は農村部の貧困層。
そこに大きな違いはあるものの、どちらも格差社会の中でもがき、抗えない渦に巻き込まれてしまう少年の姿を描いた作品。
なんでだろう、私はそういう作品がたまらなく好きなんだよなぁ・・・・!!!
え?共通点はイケメンだって?
・・・・そうだよ!イケメンは絶対条件だよ!当たり前でしょうが!
見てるだけで癒される~(´ー`)ってのが基本でしょ。
とにかく終盤、覚悟を決めてすっかり『男』の顔になっていくチュンにご注目。
カッコいいですよ~!!
エンディングも、さっさと立たずにちゃんとゆっくり見ていってくださいね。
いやぁ~・・・とにかく映像が綺麗とかそんなレベルじゃなくてひたすらスゲー!!!って感じだし、ワクワクして胸が締め付けられてたまに笑って最後泣ける、
しかもラストまでがっちりリアルで泣けました。
大団円でもなく、かといって不条理でもない、究極のリアルでした。
彼は今、どうしてるんだろう。
年に一度でも家族と会えてるかな?
仲間と、あのときの獅子舞バトルの話をしながら一杯やったりする日もあるのかな?
そんなふうに考えてしまうくらいにリアルなアニメ作品。
アニメの主人公が今、前を向いて歩いていることを心から願うというどうしようもなく究極のヲタクワールドの淵へと立ってしまった自分がいてざわざわします。
・・・・ダメ!!これ以上、沼は増やせない( ゚Д゚)!!!!
でも、これからの中国アニメから目が離せないってことだけはわかりました。
現代中国の現実や社会問題を浮き彫りにしながら、誰もが共感できる胸熱で爽快な青春ドラマを、最先端の超絶クオリティで完成させた大注目の中国アニメ。
みなさんも、ぜひ、ぜひ、観ておいてください!
観ておいて損は無い!!
っていうか観たほうが良い!!
ホロ苦い、じんわりとあたたかい青春の思い出とともに、
また今日からがんばろうと思える強さをもらえる映画です。
いやぁ~・・・・・しかしすごいな、中国。。。!!!
チラッと、予告だけでも見てみてください。
ほんと、マジで!!(↓↓↓)
せつなさのなかに晴れ晴れとした爽快感の残る、素敵な映画です。
さて、気が付いたら「銀河鉄道の父」、「WBC」、そして宮本信子(午前十時の映画祭にて「お葬式」上映中)は岩手にとてもゆかりのある女優さんと、
岩手県民、映画館へ通ってください月間(?)になっている中劇です。
そういえば、先日上映が終了した「すずめの戸締まり」も岩手に関わりのある映画でしたね。
やっぱり・・・・・・岩手、キテるなぁ・・・・!!!
街を歩いていても、観光客がかなり増えているのを実感しますよね。
まさか、ニューヨークタイムズに「2023年に行くべき52カ所」の一つとして紹介されるなんてね。
それまでは別になんとも思わなかった地元の当たり前の風景がそんなふうに評価されるとは驚きでしたけど、言われてみればそうだよなー・・・いい街だよねー・・・
などといきなり自己肯定感爆上がりでイキリ出した私です。
先日、法事でこちらに来ていた東京のいとこ家族(子供の頃、夏休みの間ずっと一緒にうちの実家で過ごした姉妹)にも、
「それで?どこでコーヒー飲みたいの?あ、迎えにいこうか?」
なんてイキったところ、あっさりと
「大丈夫、自分で歩けるよー。ていうか、子供の頃散歩するのが好きだったところが紹介されてたから、やっぱりねーと思った」と言われ、
そうか、よその人(30年以上も前、しかも子供)にはちゃんと見えていたんだな、すごいな!とさらに驚いた私でした。
いとこ姉妹ファミリーと一緒にわんこそばをやり、みんなで小岩井や岩手公園なんかで遊んだ懐かしい写真を見たりして楽しく過ごしたのですが、
帰ってしまうとやっぱり寂しく、虚無状態からまだ抜けられずにいます。
次、いつ会えるかなぁ。。。。(/_;)
これも、歳ですかね。
気合を入れるため、もう一回「ライオン少年」観ようかな!!!
いや、その前に「憧れを超えた侍たち」を観ないとね!「お葬式」も観ておこう。
(→こちらは前回、紹介済み。https://moriokachugeki.blogspot.com/2023/05/wbc.html)
あ、6月9日公開の「せかいのおきく」、こちらもスッゴク良かったですよーーー!!
(C) 2023 FANTASIA
今回、また語りすぎて長くなっちゃったので次回にしますが、
これも必見です。
こちらはまさにザ・日本映画らしい作りでありながら今までの日本映画にはなかった切り口の、王道でありながら斬新で新しい時代劇。
早く観てほしいーーーーー!!
映画好きの皆様、絶対に観賞スケジュールに入れておいてくださいね!!
あぁ・・・こんな映画を上映できる日が来るなんて!
私が、ウザいくらいに熱のこもった語りをする映画は、ガチでおすすめのやつなんで!
観るかどうか迷ったらブログでウザいかどうかをチェックして、
ウザかったら、観て間違いないですから参考にしてくださいね(?)
★中劇公式サイト http://www.chugeki.jp/
2023年5月12日金曜日
賢治と女運び屋からの、WBCもやります!の巻。
こんにちは。
良い季節になりましたね!
仕事が終わって外に出て、ほんのり昼間のあたたかさが残るなか、
まだ空が明るいとなんだかそれだけで嬉しくなります。
そうして歩き始めると、遠くからSLの汽笛の音が聞こえたりして。
あれは、その日の運行を終えて盛岡に帰ってきたSL銀河が、「ただいま」という意味で盛岡の人々に聞こえるように汽笛を鳴らしていると聞きました。
→これ、マジです。抽選に当たってSL銀河の機関庫の見学に行ったとき職員の方に聞いたのでガチです。(→とにかくいろんなところに出没するヲタクだなあということはとりあえず置いといてください)
まさに今、上映中の「銀河鉄道の父」にかけてるわけではないですが、
もうすぐ運行が終了してしまうSL銀河の汽笛の音が、夕焼けの中で細く強く響いてくると、
ちょっとだけ寂しいような、でも懐かしくあたたかい気持ちになります。
つい、家の方向じゃなくて繁華街の方に足が向いてしまいそう。
夜はこれからだあああっっっ(?)
・・・・・って、どうせ普通に家に帰るだけですけどね。
お酒は好きでも、もう今は飲みに出ることなんてほとんどありません。
若い頃は、大通りなんか自分の家の庭みたいなもんだったので(?)夜な夜な酔っぱらっては大通りを猛ダッシュしたり、
飲み屋ビルのトイレの前でうずくまるか、うずくまってる友人を介抱してるかどっちかみたいな日々だったんですけど。(良い子は真似しないでね。)
でももうそんな体力は皆無!!
とりあえず早く家に帰ってやることやって、もう寝るだけの状態にして、
推し活をしながらお酒を飲みたい。
それだけ。
歳って、こういうこと!!!
え?友達がいないだけだって?
・・・・・確かにそうだよ!!いないよ!友達!
昔は、あんなにいたのにね・・・・・・(´ー`)
夜の大通りを歩けば知り合いだらけでなかなか前に進めないくらいだったのに(?)
今ではもう、なじみの店もなくなって、顔見知りすらいなくなりました。
ほんと、どこいっちゃったんだろ、友達。
・・・・虚しいのでやめときましょう。
それもまた歳のせいにしておきましょうか。。。。
さて、5月です。
少し前にも書きましたが、中劇ってほんとに2スクリーンだよね!?
なのに、5月の公開作品が4本(毎週新作公開)からの、
6月の公開予定作品が9本って・・・・
え、午前十時の映画祭のほかに9本( ゚Д゚)!?
「マジすか( ゚Д゚)!!??」(→スタッフの声)
・・・・・できるの!!??(→スタッフの心の声)
の、まさにその時期がやってまいりました。
そしてそこでさらに、6月公開の新作がもう一本入ってくるという新事実。
スタッフ全員、笑うしかない。
今、全員でアハハ、ウフフと笑いながら踊ってます。
本日、情報解禁になったのはこちら。
6月2日~22日3週間限定上映
「憧れを超えた侍たち 世界一への記録」©2023「憧れを超えた侍たち」製作委員会
Trademarks, copyrights, names, images and other proprietary materials
are used with permission of World Baseball Classic, Inc.
この春、日本中を熱狂の渦に巻き込んだ「2023WORLD BASEBALL CLASSIC」。
2021年12月、栗山英樹氏が野球日本代表・侍ジャパン監督に就任してから、
2023年3月のWBC優勝までの軌跡を振り返る密着ドキュメンタリー映画です。
WBC、いやぁ~・・・・・・燃えましたよね!!
テレビ中継を観るためにとにかくさっさと仕事をすませて猛ダッシュで帰宅してたのは私だけではないはず。
世界一と言われる強さを持ちながら、この10年ほどは悔しい思いをしてきた侍JAPAN。
14年ぶりの世界一へ、史上最強のメンバーが集結。
なにより、岩手県民としては誇らしく嬉しすぎる大谷翔平と佐々木朗希の競演でした。
Trademarks, copyrights, names, images and other proprietary materials
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毎試合、ガチ応援で燃えたし、楽しかったし、どれも素晴らしい試合でした。
泣いたよねーーーーーー!!!
代表選手30人の選考会議から大会直前の宮崎合宿、大会中のベンチやロッカーでの様子、
そしてあの歓喜の瞬間まで完全密着。
タイトルは、あの大会を見てた方ならすぐわかりますよね。
アメリカとの決勝戦前に大谷選手がミーティングで仲間に言った
「今日だけは憧れるのはやめましょう」という言葉から。
あれはシビレたなーーー( `ー´)!!!
メジャーで活躍し実績を重ねてる人の口から出た言葉だからこその重みとリアリティ。
そもそも彼本人が日本中、いや、今や世界中の憧れなんですからね。
もうあのときすでに泣きそうになってた私です。
でもあのとき、なんか勝てるような気がしました。
誰かがスランプでも、誰かが怪我で出られなくなっても、
相手が憧れのメジャーリーグの選手ばかりでも、
なんだかあの言葉を聞いた時、優勝が見えたような気がしました。
この大会だけでなくやはりどんなときだって、
がっちりとみんなの心を掴むリーダーがいて、
まさに今!ってときに心が一つになるような強くなれるような言葉をかけてもらえると、
自分が持っている力を全て出せるような、それどころか持っている力の何倍もの強さを発揮できるような、そんな気がしますよね。
スポーツっていいな、かっこいいな。
男の子っていいな(?)
記憶にまだ新しいドキドキワクワクのあの熱狂の渦を、
映画館の大スクリーンで体感できるなんて最高ですね!
選手選考から大会まで、まるで自分もその輪の中にいるような気分で楽しみましょう!!
*特別興行につき均一料金*
一般:2200円均一 高校生以下:1100円
各種サービスデーや割引は適用されません。
それから忘れちゃいけない、大好評上映中のこちら。
「銀河鉄道の父」
(C) 2022「銀河鉄道の父」製作委員会
直木賞受賞作、待望の映画化。
岩手県民は絶対に観ておきたい作品です。
岩手県の郷土の偉人と言ったらのこの方。
没後90年となる今もなお、唯一無二の独特な作風で世界中から愛されている宮沢賢治。
それほど詳しくはない私でもさすがに他県の人よりは知っていることも多いとは思いますが、その人となりまでは岩手県民でもあまり詳しくは知らないかも。
私も、「銀河鉄道の夜」(読むと毎回泣きます)や「注文の多い料理店」、学校で国語の時間に暗誦した「雨ニモ負ケズ」など、彼の有名な作品たちは知ってるし、
花巻の人であることとか盛岡高等農林(今の岩手大学農学部)に籍を置いていたこととか若くして亡くなってしまったことくらいまではわかるんですが。
宮沢賢治記念館にも行ったことあるし、童話村も好きだし、なんなら絵本も持ってるし。
でも、この映画を観てやっと、宮沢賢治という人間が私の頭の中で色を持って生き生きと動き出しました。
(C) 2022「銀河鉄道の父」製作委員会
国語の時間に読んで授業中に泣いた「永訣の朝」(妹トシが亡くなったときのことを詠んだ詩)も、溌溂としてキラキラと自発光している森七菜ちゃんが病に臥せっていく姿で見たらさらに辛くて号泣だったし、
賢治が妹トシのために書いた作品を病床のトシに読んであげるところも泣きっぱなしで大変でした。
今となっては岩手を代表する偉人となった宮沢賢治ですが、
この映画では、偉人になる前の普通の青年だった賢治とその家族の、
どこの家にもある親子の、どこにでもいる仲の良い兄妹の過ごした日々をつづったお話です。
とはいえ、わが道を行きすぎる超マイペースな賢治に、家族みんなが振り回されててんやわんや。
そのうえおじいちゃんはボケてきちゃうし、幸せな家族のもとにも病魔が忍び寄り・・・。
って、商業映画の2時間ちょっとの尺では足りるわけがない!
お話はテンポよく進むので観やすくて良いのですが、
あまりにも魅力的な家族にピッタリなキャスティングが素晴らしくて、
もっとじっくり賢治の学生時代のことや東京での生活、それからトシの青春時代も観たいし、遡ってお父さんや家族の人生まで気になってきちゃいました。
なんならこのメンバーでもっと前後編とか3部作でも観たいくらいにイメージ通りの、
これ以上ないってくらいに最高で、絶妙なキャスティングでした。
ふだんのしゃれおつイケメンオーラは完全に脱ぎ捨てた菅田将暉の、
田舎の夢見るお坊ちゃんからの朴訥で不器用でまっすぐな(だからこその不思議ちゃんでありストイックなマイペース人間でもある)宮沢賢治はドンピシャのハマリ役だし。
(C) 2022「銀河鉄道の父」製作委員会
頭の良さを滲ませながらのチャーミングなかわいらしさで、登場するたびスクリーンがキラキラと輝きだすようなまさにこの作品の「華」だった森七菜ちゃんも、強く賢く美しい自慢の妹感が最高だったし、
良い意味で都会的じゃない清潔感と素朴な美しさが岩手の娘っ子の役にピッタリすぎて彼女にトシの役をオファーした人に金一封差し上げたいくらいでした。
(C) 2022「銀河鉄道の父」製作委員会
そしてなんといっても役所広司。
言うまでもなく、とにかく良い!!!
育児なんて当然、女がやるものという時代に、
仕事なんかほっぽりだして育児どころか子どもの看病も付きっきりで俺がやる!という元祖イクメンのお父さんを、
さすがの存在感であたたかくユーモラスに演じています。
(C) 2022「銀河鉄道の父」製作委員会
ついつい息子を甘やかしがちで、超マイペースな賢治に振り回されながらも子供を信じ、背中を押し続ける父・政次郎の姿に、こんな親でありたいと思った私でした。
私は、あんなに子供を信じて好きにやらせられるかな?
私ならこんなふうにひたすら子供を応援し背中を押してあげられるかな?
そんなことをぼんやりと考えながら、スクリーンのなかの家族を見守りました。
没後90年たった今もなお、世界中の人々の心に生き続ける宮沢賢治の素晴らしい作品たちは、本人の才能は当たり前のこととしても、それだけでなくこの強くあたたかい家族なくしては世に出ることもなかったのかもしれないですね。
宮沢賢治本人だけでなく、賢治に執筆をすすめた妹・トシも、賢治の代わりに家業を継いだ弟・清六も、そして賢治の作品をどうにかして世に出そうと奔走した父・政次郎も、
家族みんなで生み出した作品たちだったんだなと思いました。
郷土の偉人なんて言うと、それだけで身構えちゃって「あーはいはい、すごいですねえ」なんてなりがちですけど(私だけ!?)、
こうして映画としてスクリーンの中で生き生きと動き回り岩手の方言で話す賢治やトシや政次郎さんを見ていると、まるで近所に住んでる知り合いみたいなものすごい親近感が湧いてきます。
そしてどんな人でもふるさとがあって家族がいて、それぞれに当たり前の悩みを抱えながらこの今の私たちと同じ空の下で育ち人生を過ごしていたんだなと思うと、
宮沢賢治という人間が前よりも身近に感じられて、今までよりさらに人としての興味もわきました。
私、実はたまたまですが少し前に、一関にある「石と賢治のミュージアム」に行ったんですよね。
賢治が晩年に技師を務めた「旧東北砕石工場」に併設された、理想郷の創造にまい進した賢治の心と生き方に触れるミュージアム。
コンパクトですが興味深く楽しめたし、採石場の見学もできてよかったんですけど。
やっぱり。
「映画、観てから行けばよかったーーーーーー(>_<)!!!」
いや、また行けばいいんですよね。
そこから花巻の宮沢賢治記念館と童話村に寄って帰ってきましょうか。
なんか最近、大谷翔平&佐々木朗希といい、ニューヨーク・タイムズ(NYT)が発表した「2023年に行くべき52カ所」に選ばれたことといい、
宮沢賢治という郷土の偉人をテーマにした映画を大きな配給会社がガチの豪華キャストで製作したことといい、
もうなんか「岩手、マジでキテんじゃね!!??」の気持ち。
岩手で生まれ育ったことをこんなに誇らしく思える日が来るなんて!!!(なんかあちこちから怒られそうですね。。。)
そんな気持ちで映画を観ながら、号泣で目を腫らして家路についた私でした。
とりあえず、みんな観ようよ!!!
子供も大人もおじいちゃんおばあちゃんも、みんなで楽しめる映画です。
方言がきつすぎて、子供には通訳が必要かもしれませんけどね(*´з`)
私はずっと祖母と一緒に暮らしていた昭和のバイリンガル(標準語と盛岡弁)なので大丈夫でしたけどね。
でも、そんなところもまたちゃんと作ってくれてるなあと嬉しくなった作品でした。
あ、地元が舞台ということでふだんよりはお客さんは来てくださっていますが、
中劇はいつも通りゆっくりお好きな席で観られますのでご安心ください。
観たあとすごく晴れやかな気持ちになる、笑って泣いて心あたたまる映画です。
ご家族やお友達を誘ってぜひ映画館でお楽しみくださいね。
公式サイト→https://ginga-movie.com/
そして絶賛公開中「パーフェクト・ドライバー」
(C) 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
これ!!すっごかったですよー!!
〝ワケアリ”な荷物を届ける特殊配送会社で、天才的なドライビングテクニックを持つ女運び屋・ウナがある日引き受けた依頼。
それは、海外への逃亡を図る賭博ブローカーとその息子ソウォンを港まで運ぶこと。
しかし思わぬトラブルにより、依頼人不在のままソウォンと300億ウォンが入った貸し金庫のカギを抱えて追われるハメに。。。
狭い路地裏も、片側5車線のでっかい道路も、立体駐車場でのカーチェイスも、
相手が銃を持っていようが、運転席の扉がブッ飛んでしまおうが、
顔色一つ変えずにクールに任務をこなす彼女ですが、
はからずも頼る人のいない少年としぶしぶ共に時間を過ごすうち、ちょっとずつ心境や行動が変わっていきます。
最初のうちずっと無表情だっただけに、心境が変わっていくその過程がグッとくるんですよね。
徐々にわかってくる彼女の過去や、敵はタチの悪いヤクザと思っていたらなんと警官だったりとか、そこに殺し屋から韓国の秘密警察である国家情報院まで巻き込んで怒涛の展開に。
しかし、今の韓国映画がすごいってことはここでも何度もしつこく語っていますけど、
ほんとにどんどん進化していて驚きます。
人材の育成や製作費はもちろんですが、一般道路を使って堂々と容赦なく大規模なカーアクションを撮影できるってこともまた、国全体からのバックアップがあるからにほかなりません。
日本ではまず無理。
日本ではそもそも一般道での撮影の許可を取るのがかなり難しいし、特例でOKをもらったところで条件や監視が厳しくて自由な撮影はまず絶望的。
韓国の、緊急時には戦車の通行や戦闘機の滑走路としても使うためにめちゃくちゃ広く取ってある片側何車線もある道路でのカーチェイスや本物の電車や線路を使ってのカーアクションはほんとに興奮します。
往年の、ジャッキー・チェン映画をめちゃくちゃお金をかけて今の最先端の技術を使って思いっきり撮ったカーアクションと言った感じ。
国がエンタメに惜しみなくお金をかけてるって、こういうことか!!と実感します。
キャストもまた良い!!!
主人公である凄腕の女運び屋を演じたパク・ソダムと、彼女が運ぶ大事な(ヤバい)荷物として悪徳警官やヤクザから追われる少年を演じたチョン・ヒョンジュン。
実はこの二人、なんとアジア映画としては初のカンヌ映画祭パルムドール(最高賞)と米アカデミー賞作品賞をダブル受賞した「パラサイト」で共演しているんですよね!
半地下に住む貧しい家の長女(パク・ソダム)が家庭教師として潜り込むお金持ちの家の子供(チョン・ヒョンジュン)でした。
「ああーーー!!あれか!!!」ってなりました??
これ、すごいのは、「パラサイト」で評価されたあと今回の「パーフェクト・ドライバー」が決まったわけではないってことなんです。
「パラサイト」の前に、二人が共演することが決まってたってことはつまり、それだけ注目度の高い二人だったってことなんですよね。
私、このパク・ソダム好きなんですよねえ!!
韓国の女優さんやアイドルはみんなおめめパッチリの超美人さんが多いですが、
そんななかこのパク・ソダムは切れ長の目にクールな表情の、まさにアジアンビューティ。
ヨッ!!一重瞼の星!!(はい、そうです。思いっきり一重瞼の私です)
自分がゴリゴリの一重瞼なだけに、昔からおめめぱっちりの美人さんより切れ長のクールビューティに憧れる私。
韓国の女優さんでも、超絶美形のイ・ヨンエよりもどこか韓国っぽさの残る顔立ちのシム・ウナやチョン・ジヒョン(「猟奇的な彼女」)が好きでした。
チョン・ジヒョンなんか、切り抜きを部屋に貼って目標にしていたくらいです(?)
やっぱり、カッコイイ女性に憧れますよねえ~!
今回のパク・ソダム、ずっと無表情でカーアクションも泥臭い戦闘シーンもクールにこなしていますが、最後のキュートで優しい笑顔をお楽しみに。
ギャップにやられるって、こういうことーーー!!!!
観終わったあと、なんかちょっと髪の色をこの映画の中のパク・ソダムみたいに青く染めたくなったり、メイクも真似しようとネット検索しちゃった、何でもすぐ影響受けちゃう私でした。
(C) 2022 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & M PICTURES. All Rights Reserved.
手に汗握るゴリゴリのカーアクションは「ワイルドスピード」や「TAXI」、「トランスポーター」あたりが好きな人には絶対おすすめだし、
都会に生きる孤独な大人と、寂しい子供との心の交流みたいな設定は、名作「タクシードライバー」や私も大好きな「レオン」とかにも通じる、心震わす人間ドラマでもありました。
ちなみにこの「パーフェクト・ドライバー」に出てくる悪徳警官は、まさに「レオン」のゲイリー・オールドマンを彷彿とさせる、マジでムカつくクソ警官でした。
演技がうまいってことなんですけど、いやぁ~しかしムカついた!!ここ必見です!!
そして韓国映画を語るとき、私がいつもしつこく言っているのは、韓国という国が抱えるシビアな現実からくる圧倒的なリアリティ。
どんなエンタメ作品やアクションやコメディ作品だったとしても、
もともとは同じ民族で地続きでも、いつ戦争が始まってもおかしくない隣国・北朝鮮の存在や、そこに対してのリアルな実践を想定せざるをえない兵役の義務、
そして急激な経済発展によるものすごい格差社会など、
そういった社会情勢や政治状況を織り込んでただのエンタメで終わらせない骨太な作品を生み出してくるのがすごい。
そんなつもりで作ってはいなかったとしても、当たり前にある大前提として国が抱えるそういったものが、作品のなかにどうしてもにじみ出てくるものなんだろうと思います。
それが、今回のこの「パーフェクト・ドライバー」というエンタメ作品にも深みを持たせて、ただのアクション映画では終わらない、ちょっと心のどこかに引っかかる作品にしているような気がします。
でも、基本はやはり、ドカーン!バキーン!ゴゴゴゴ!!キュルキュル!!ドゴォォーーン!!!な没入型アクションエンタメなので、難しいことは置いといて頭を空っぽにしても楽しめる映画です。
ハラハラドキドキして、スッキリして、あー面白かった!!
で、全然OK!!
嫌なことあった人も、ゴールデンウィーク明けの休みボケがまだ治らない人も、
全てを忘れてストレス発散できるので、気になってる方は迷わず観に来てくださいね!
さて、今回も大長編になってしまいました。
毎晩、確実に寝落ちしてしまう私は、いけるときにいっとかないと、またいつブログ更新できるかわかりませんからね。
やれるときにやっちゃいます( `ー´)ノ
暑くもなく寒くもなく過ごしやすいこの時期は、
ゴールデンウィークから夏休みまでの狭間のほんのひととき、
実はどこの映画館でもイイ感じの映画がぎゅうぎゅうに詰め込まれる、
映画マニアが小躍りする(走り回る)大人映画月間なんです。(→私が勝手に言ってるだけですけど)
お散歩だけでも気持ちがいいのに、観たい映画もたくさんで、ほんとに大好きな季節です。
映画ヲタクのみなさーん!!
お待たせしましたーーーー!!!
映画館通り、あちこちハシゴしてくださーい!!!
・・・・たまにでいいから中劇にも来てね。
★中劇公式サイト http://www.chugeki.jp/
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