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ウィーン・プラハ10日間(4)

4月20日(火)美術史美術館(1)

5時半に目が覚めた。と言うより、もっと早く目が覚めていたが、あまり早いので起きるのを我慢していたと言うのが真相。少し雲があるがおおむね晴れ。でも、変わりやすいウィーンの天気こと、今日も雨があるかもしれないから傘は忘れられない。6時10分頃太陽が出る。8時頃にはよい天気になった。

9時ごろホテルを出て、タバコ屋で24時間チケットを買う。

普通の乗車券は19シリング(200円くらい)だが、ある方向へ乗って行けば、何回、何に乗り換えてもよい。つまり、地下鉄、市電、バスのどれをどう乗り換えてもよいのである。ただし、途中で買い物をするなどして時間を食うと問題が起こる。その乗車券ではじめて乗ったときの刻印(の時刻)からあまり時間がたっていたら行けないわけ。プラハでも同じような乗車券があり1時間券と言っていた。ウィーンも同じくらいだろう。ドイツでは二時間だったかな。日本では考えられないいい制度だ。

24時間チケットは60シリングで、24時間乗り放題。この他に72時間チケット(150シリング)もある。今日24時間チケットを買ったわけは、明朝、プラハへの列車に乗りに行くのにも使おうという魂胆だ。
ウィーンの24時間チケット

美術館は10時開館だから、まだ相当に時間がある。そこで、カールスプラッツの駅舎を見に出かけることにした。ワーグナーと言ってもリヒャルトでなく、オットーと言う名の建築家がいてアールヌーヴォーの建築をウィーンに残した。その一つがカールスプラッツ(カール広場)の駅舎なのである。ところが、例によって地下鉄の駅の出口は数多くあって、どこがその口やら、オペラ座付近の出口は普通の街の地下鉄の出口と同じだから違う。さてどこだろう。ちょっと迷ったが、地下で地図と相談してこれと思しき方向へ出ると目の前にそれがあった。当たり!なるほど白い大理石の壁にアーチ型の屋根、緑のドアと骨組、それに金色のひまわりのモチーフは、バルセロナのガウディの物ほどではないが特徴ある物と言ってよいだろう。

カールスプラッツ駅舎 カール教会



このそばにカール教会がある。「バロック建築の珠玉と賞される教会」とガイドブックには書いてある。ペストの恐怖におののいていた1713年にカール六世がペストの守護聖人カルロ・ポロメオに奉献する教会として建築を命じた物だそうだ。真中のドーム、入り口の左右に立つ聖カルロ・ポロメオの生涯を浮き彫りにした二本の円柱が特徴的だ。作はフィッシャー・フォン・エアラッハとその息子。内部は数々の一流芸術家の作品であふれているのだそうだがどれが何やら。とにかく美しい。

カール教会の入口の像 左 カール教会の入口の像 右


入り口前の噴水の真中にヘンリー・ムーアのくねくねとうねるような作品があった。
ヘンリームーアの作品
ヘンリームーアの作品

近くの工科大学の建物の飾りも何様式だかわからないが、凝ったものである。赤い壁の楽友協会のあたりを通ると、ヨー・ヨー・マのコンサートの広告が貼ってあった。

樂友協会の建物 ヨー・ヨー・マは売り切れていた


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