遠目に見ても、満開の時期だと分かる。訪問客も数十人は入っていた。
天気も上々だが、花に近づけないのが残念。
花の咲いている様子も想像をかき立てる。
「前に~ならえ!」 「こら!一番後ろ!どこ見てる!」
「ねえ、見て見てアレ」 「ム、何?、どこどこ?」 「あれよアレ。見えないの?」
「ワー。見えた。きれいだね!」 「ねっ。きれいでしょ。」 「ねえねえ?何が見えるの教えてヨー」
「天気上々、いい気分。さあ!みんなで踊ろうぜっ!」
降りしきる山河は、正に水墨画の世界。このモノトーンの世界がフルカラーに変化していく日々が待ち遠しい。
残念!やはりテング様でした。それも白髪です。年季入ってます。
力強い猛禽も、これでは、とても重鷹(オモタカ~)です。飛行機だって払ってから離陸です。
路肩は「大宮」「横浜」「湘南」「千葉」「奥多摩」・・・・ナンバーの車や大型観光バスが占拠。果ては河原に降りている人たちもいた。
土日はどうなるのかと心配になったものだ。
途中の広場には、「しし鍋」「うどん」の看板を掲げ、暖かい食物を商う露天も登場して、大勢の人々が出入りしている。
気温が比較的高くて、寒くはなく風もほとんどないので、絶好の紅葉狩り日和である。しかし、写真を撮るには、もう少し日差しが弱い方がいいのだが、雨に降られるよりはずっといいので、わがままは言わないことにしよう。
中津峡は、トンネルも幾つかあったり、最深部のニッチツ鉱山までの間にオーバーハングした崖や金網にモルタルを吹き付けた補強場所や金網だけの落石防止箇所が多数ある。
清流には風に舞った色とりどりの葉が舞い降り、谷の紅葉が映り込み、童謡「もみじ」の一節が浮かぶ。〝・・・・、谷の流れに散り浮く紅葉、波に揺られて離れて寄って、赤や黄色の色様々に水の上にも織る錦・・・・〟
谷の流れもいいが、見上げて見える屏風の様な岩を飾る紅葉はひときわ美しい。
中国の水墨画にある石灰岩の山に根付いた松の生命力。白砂青松はよく言われるが、石灰岩なので白岩青松かな?きれいな物や美しい物は絵にしたくなる。自分は絵に描けないので、フィルムに収める簡便な方法をとってしまうが。ガードレールもない所もあるので、足下を気にしながらシャッターを切った。
そう呼ばざるを得ない一樹。
ひときわ赤く、道路際に立つこの樹。周りの木々を圧倒する色である。
カメラが群がっていたのが写真の紅葉の大木。中津川に乗り出す様に立つ。梢から徐々に紅葉が進んでいたが、根本に近い枝の葉は未だに濃い緑をしていた。
帰途につき、営業日であることを確かめておいた、「紺屋」へ。R140から少し登った所にある。今日は初回、裏を返してで、二回目である。馴染みになるにはもう一回来ないといけない。次回は友人を連れてくることにしよう。店は写真で分かるとおり、往時が偲ばれるかなり大きな秩父の養蚕農家。中の柱は八寸角の大黒柱をはじめいろりの煙に燻された柱が組まれ、三和土は、コンクリートに覆われてしまっているが、中央に室が作られ現役の様である。
主人が一人で、全てまかなっているので、客が多い時は注文してから時間がかかる。今日は金曜なので客はいないだろうと、ご主人にはすまないが思いこんでいた。あに図らんや、もう十人近く居り、立ち待ちとなった。入店時にノートに名前と注文の品と数量を書いておくと、できると呼ばれるので取りに行くことになる。要するに、ほぼセルフサービスなのである。店を出たら六人ずれのお客さんが入っていったが、後四人分しかないと言われて諦めて帰る様だった。以前に、友人と行った店で、大盛りを注文したために、後からきた客が食べられなくなってしまったことがふと蘇ってきた。しかし、今日は自分のせいではないぞ!! 因みに、この店はおいしい蕎麦を食べさせてくれるお店です。
今回は、ニッコウキスゲが食害に遭い。辛うじて難を逃れたもの以外見ることができなかった。さすがに、車山の電流の流しての保護区域ではのびのびと開花していたが、数はやはり少なく見える。
立秋とはいえ猛暑だ。出かけたいが、二の足を踏む。先日、二輪で日光まで出かけた。北関東道のおかげで時間はそれ程でもない。風を切って走れば気持ちいいのが相場だが、今回は熱風の中を走っているようなもの。おまけにちょっとでも露出している部分は赤く日焼けしてしまった。
まだ、八月初旬、もう一度は出かけたいと思っているのだが・・・・・・・。