2021年10月19日
JIA埼玉 空間デザインワークショップ「ごちゃまちをつくろう!!」-身近な材料を使って私たちだけの街をつくっていきます-
今年も、別所沼公園のヒアシンスハウス前広場にて、JIA埼玉主催のワークショップを開催しました。
さいたま市文化芸術都市創造補助事業として一部補助をいただいている事業です。
ワーキンググループ会議では、これまでの紙管から離れてもっと身近な材料を使おうという方針となり、具体的な方法を検討していきました。しかし、コロナ禍ということで、打ち合わせは、オンラインのみ。みんなで試作を作るということなしで、本番を迎えました。今回は4つのメニューを用意し、どれかうまくいかなくても何とかなるように、なんでもありの「ごちゃまち」をタイトルに掲げてみました。
会場のヒアシンスハウス前広場
1日目。10/9(土) 気温・天候とも程よいコンディション。毎年やっているので、テント、タープ、テーブルづくりは慣れてきました。開始時間10時には、大体準備が整いました。その後早速試作品づくり。各自発案者を中心に、Aプラダンドーム、B牛乳パックアーチ、Cしんぶんしテント、Dダンボールハウスの試作を作っていきました。
Aのプラダンは、1枚910×1820サイズを少しカットして、8枚丸くつなげるとドーム状になります。これは、三谷純さんの「ふしぎな球体・立体折り紙」の本から型紙を引用して巨大化させたものです。プラダンは、やや高価ですが、切りやすく、曲げやすく、たわむのでとても扱いやすいです。出来上がっても半透明なので、中の様子もうかがえます。
A.プラダンドーム
Bの牛乳パックアーチは、構造設計メンバーが中心となりアイデアを出しました。三角の筒状にしたものをつなげていき、最終的には橋のようなアーチ構造となります。真ん中がたわむので、紐でテンションをかけることで、きれいなアーチが保ちました。牛乳パックを三角形にしていく作業はなかなか地味な作業でしたが、差し込むだけでかなり丈夫なものになります。
B.牛乳パックアーチ
Cのしんぶんしテントは、ひたすら新聞紙を丸めて棒状にし、つなげて三角をいっぱい作っていきます。それを組み合わせると4面体や20面体などの立体構造も作れます。しかし新聞紙を丸める作業は、思いのほか地味で時間がかかります。そして屋外では新聞紙の棒は折れ曲がりやすいのが難点です。
C.しんぶんしテント
Dのダンボールハウスは、学生の独創的なアイデアで、樹木の形に出来上がりました。しかし、ダンボール20箱程度ではダンボールの木1本ができるのみでした。
D.ダンボールツリーハウス
そして、今回は夏のイベントの風力・太陽光ミニ発電ワークショップも同時に開催しました。盛りだくさんです。
土曜日午後からチラシを配って、本格的にイベントがスタート。徐々に人も増えて、賑わってきました。
夜はランタンをドームに入れて、ライトアップ。
2日目 日曜日も好天。おかげさまで、来場者が朝からいっぱいになり、スタッフもてんやわんや。子供たちや親御さん達もある材料で自由にものを作り始めて、いろんな空間ができ始めました。家形ハウス、熊本城、タワーなど足の踏み場もなくなるほどになってきました。最終的には何でもありのカオスな状態です。
最後は、アーチを組み立てて記念撮影。
子どもたちの笑顔、親御さんたちのはしゃぎぶりが見られて、大変充実したイベントとなりました。
終了後 子どもたちは作品を1つずつつぶしていき、作る以上に楽しんでやっていました。しかしごみを分別して集める作業が大変。片づけるまでみんなでできればもう少し早く片付いたかなと反省しています。
2日間にわたって、しっかりイベントができ、まさに「ごちゃまち」が出来上がり、我々の趣旨である「ものづくりの楽しさを伝える」ことができたと思います。ご協力いただきました、関係者スタッフの皆様お疲れ様でした。
<村田>