2015年9月18日金曜日

[ショップ]MyanHouse(ミャンハウス):何度も通いたくなるお土産屋さん

ミャンハウスの店内。とっても選びやすい商品ディスプレイ。

半年くらいまえ、ダウンタウン散策中に偶然みつけたお店「ミャンハウス」。

Local made(国内で作ったもの)を売るお土産屋さんです。とくにお土産を買う必要がないのに、近くを通ると、つい立ち寄ってしまう。ヤンゴンに「お土産店」は数あれどこういう店は、まだ多くありません。

なぜ何度も通いたくなるんでしょう?

それはきっと、お土産として誰かに贈りたくなるような商品がいっぱいあることに加え、自分自身が、普段の生活で使いたくなる魅力的なものがたくさんあるから。そしてもちろんそれ以外にも、この店がおすすめな理由があるのです。


1.コロニアルな雰囲気。最高の立地。

お店があるのは、ヤンゴンのダウンタウンに伸びる、パンソーダン通り。パンソーダン通りといえば、英領ビルマ時代の建物が今も多く残るエリアで、その建物群を見物したり、リノベーションによって生まれ変わったおしゃれショップやレストランなどが楽しめる場所。古本屋街としても知られています。

ヤンゴン観光に来た方は、きっとこの通りを訪れる機会があるはず。「ミャンハウス」はそんな最高の立地にあって、植民地時代の建物の1階にあります。

お店の入口。

コロニアルな雰囲気の床にも注目。英マンチェスターから運ばれたタイルとか…?


2.なんでもそろう。

ヤンゴンでお土産を買う場所といえば、ボージョー市場があまりにも有名。人気の理由は、もちろん立地がよいのもあるし、無数のお店が広い敷地にずらり並び、「ミャンマー土産」と呼ばれるものがひととおりぜんぶそろっているから。いちばん品揃えがよく、それなりに質のよいものがあるからだと思います。

そこに比べると品数も面積もありませんが、「ミャンハウス」では、お土産にしたいなと思う物のツボを、ひととおり押さえられている気がします。
例えば…

定番の布小物。ロンジー生地やストール、バッグなど
私はよくここで布を買います。
この日の買い物については、こちら

ヒスイのアクセサリーに宝石画、操り人形も。
木や貝殻を利用したトレーやカトラリー類、定番の漆小物
竹や籐で編んだ、カゴやトレーなど。女性は好きな方が多いですよね。私も…
ステンレスの器やお弁当箱。お土産にお弁当箱を買う人も(ブログで)よくみかけます

こんな感じ。店員さんに、日本人向けに店を紹介したいから写真を撮ってもよいか聞いたら、二つ返事でOKもらえたので存分にお見せできてうれしいです。
※ミャンマーでも、店内撮影NGのところがあるのでご注意ください。私はどローカルの店で写真勝手に撮ってたら、一度注意されたことがあるので、以降気をつけています…


ちなみに、よくお土産にされるけど、下記のようにこの店にないものは、別のお店で探してみて下さいね。

・クッキー等の食品:会社の同僚などへ。クッキーのおすすめは
 →「シュエバズン」のナンカタインクッキー

・少数民族の布のポーチ類(トートバッグなどはあります)
 →ボージョー市場にたくさんあり。

・ピッタインダウン等の張り子:今風に生まれ変わった張り子のおすすめは
 →「ポメロ」の張り子オブジェ

・ミャンマー文字やイラストのTシャツ 
 →ボージョー市場にたくさんあり。



2.ゆっくり選べる。

またまたボージョー市場と比べてしまいますが、ボージョー市場の各店舗では、ちょっとお店の商品を見ているとすぐ「何が欲しいの?」と言って、ぴったりくっついてきます。それぞれの店でいちいちそうなので選びにくい…

大抵、何を教えてくれるわけでもなし。「自分で選びますから」と言ってもまったく趣味の合わない物を引っ張りだしてどんどん薦めて来たり…。たまに、流暢な日本語や英語で商品説明してくれる店員さんもいるけど、聞きたいことあったら話かけるからほっといてくれないかなあ、と思います。

その点この店は、比較的自分のペースでゆっくり選べる!
(長居していると,そのうち店員さんがくっついてきますが…)
しかも、ほどよい広さに物がぎゅっと陳列されているので、見やすいし、選びやすいです。好きなものを、自由に手に取りやすい。気楽にじっくり買い物できる。なんて素晴らしいんだろう!



3.定価で値札がついている。

値段交渉で安く買えたりするのはミャンマーショッピングの楽しみですが、疲れることもありますよね。この店の商品には、ほとんど値札つき。逐一自分の目で確かめられるのもポイントだと思います。

価格はボージョーで購入するのとほぼ同じ。物によっては、他店よりリーズナブルなものも。例えば、ミャンマー伝統の織物(ロンジー布)は5,000〜50,000チャットくらい。手織りで手間がかかるものは高いですがどの店でも、質のよいものは同じように高いです。
ほか、
貝殻のフルーツピック一本1,000チャット〜。
竹編みのカゴ5,000チャット〜。
テーブルランナー2,000チャット〜。など。

わたしはこの「ミャンハウス」に月一度くらいのペースで行くのですが、行くたびに新しい商品があり、なくなっている商品あり、毎回発見があって楽しいです。店員さんも穏やかな若い女性が多く、こちらの質問にはいつも丁寧にこたえてくれます。

まだお店の知名度がないせいか、お客さんも多くはないのでゆったりとしていますよ。
ヤンゴンでお土産を探す機会があったら、ぜひ利用してみてくださいね。


MYAN HOUSE
No.56/58, Pansodan Road, Kyauktada Township, Yangon
TEL: 01-376501, 376943, 09-5157378 無休
※GoogleMAP上の「Lawkanat Art Gallery」そば Googleマップはこちら

2015年9月16日水曜日

【ヤンゴン百景13】電話をかけるときのミャンマー語

今日は、いつもと違う先生(学生さん)に
ミャンマー語を習いました。(有料です)

彼女は中国人なのですが、
幼い頃ミャンマーに住んでいた関係で
ネイティブ並みにミャンマー語が話せます。

私にとって、彼女にミャンマー語を習うことは
中国語を使う機会もできてちょうどよいのです。

また、苦手な英語で教えてもらうより、
ずっと聞きたいことが伝えやすいです。

でも、やっぱりちょっと理解できないのは、
彼氏同伴で待ち合わせ場所に来たこと。

なんでも、このレッスンが終ったら一緒に過ごすから
というのが理由だそうで。

予定開始時間よりだいぶ遅れて来たうえ、
「一緒にいってもいいよね?」
の事前のひと言もなしに。

レッスン中、同じテーブルで
向かい合って座ってました。

おいおい…

彼女の彼氏は韓国人なので、
日本語や中国語がわかるわけではないんだけど…

途中で、大きい声で電話(韓国語で)し始めたので
さすがに苦情をいおうかと思ったのですが
電話を切ると静かになったのでそのままに。
結局最後まで向かいに座って
ビルマ語の試験勉強をしていました。


とはいえ。

こういうことを気にするのって、
日本人くらいなのかな?

日本人が仕事場に彼氏連れて来たら
人格を疑うけれど、
アジア各国では、気にする人のほうが少ないのかも…

遅れて来たことに対しては悪いと思ったらしく
おわびに、とお茶代をおごってくれました。

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ミャンマーで日系の会社に電話するとき、
電話に出るのは日本語も英語もできない
ミャンマーの人だったりします。

私は何度かそういう経験があったので、
今日はこの対応を教えてもらいました。

ミャンマーでは電話をかけるとき、
まず自分の名前を名乗るという習慣がないため、
いきなりこういって大丈夫だそうです。


電話がつながったらまず、
電話に出た人の声から察して、

 アコー(お兄さん) または アマ(お姉さん)

と、電話の相手に呼びかけます。
そして、

・日本語の話せる人に電話を代わってもらえますか?
 チェーズーピュウユエ ジャパン サガー ピョータッテ

 ルーゴ ポウン ペ―ロッヤーラ?

 
といえば、日本語できる人に代わってもらえるはず。
誰か特定の人と話したいなら、
単純に、 ○○さんいますか? Mr.××( Ms.××) シーラ?
でよい。


 ・チェーズーピューユエ
  (またはチェーズーピュウビー) …すみません、
 ・ジャパンサガー …日本語
 ・ピョー …話す
 ・タッテ …〜できる
 ・ルー …人
 ・ゴ …〜に
 ・ポウン …電話
 ・ペー …渡す
 ・ロッヤーラ? …〜してもいいですか?


2015年9月10日木曜日

【ヤンゴン百景 12】パッションフルーツの季節です。

有機栽培の野菜を販売している「Green Hill」さんで買いました。
いろいろ買ったので値段は覚えていませんが、この量で1,500チャット(約150円)しないくらいだった気が。


今日は、私の大好きなフルーツを紹介します。
パッションフルーツって知ってますか?

とっても酸味の強い、亜熱帯のフルーツ。
日本でも、近年はジュースの材料などに使われていますね。

赤い表皮のものが主流ですが、
ミャンマーでみかけるそれは、表皮が黄色い。
(でも中身はほぼ同じ)

ミャンマーでは、パッションフルーツは
それほどメジャーな果物ではないものの、
旬の今は、青空市場などでチラホラみかけます。
8月頃からが旬で、カチン州やマンダレー、
シャン州など、ミャンマー東北部で穫れるようです。


果実はちょっとグロテスク?・・・だけど美味しい。

今日、買って来て台所に置いておいたら、
酸味のあるよい香りを放っていました。

ゴルフボール大〜にぎり拳ほどの大きさ。
半分に切って、中の果実を食べるのですが、
ぬるりとした果実はとってもみずみずしく、
果実というより果汁を楽しむ感覚です。

種がたっくさん入っているので
ひとつずつ吐き出すのはかなり面倒。
(好き嫌いがありそうですが)
種もガリガリ一緒に噛み砕いて食べるのも、
パッションフルーツの面白いところです。


以前パッションフルーツを買ったとき、
店先に並んでいるときはつるんとしていたのに、
翌日になって食べようとしたら、
表皮がしわしわになっていて驚いたことがありました。


左がシワシワになったもの。


そんなに早くダメになってしまう果物なの?
とも思いましたが、中味は問題なく食べられたのです。
その疑問が今日、
Green Hillさんに行って解決しました。

店頭に並んだパッションフルーツを物色していると、
脇に説明書きが貼りつけられてあり、
次のようなことが書かれていました。

“パッションフルーツの皮がシワシワになるのは、
追熟が進んでいるからで、甘みが増している証拠です”




なるほど!

そうだったのかあ。


ダメになったんじゃなくて、
むしろ美味しくなってたんですね。


さいごに、私がおすすめする
パッションフルーツの食べ方を紹介します。

ベトナムはハノイのホテルで、
朝食中にスタッフの方に教えてもらいました。

半分に切ったパッションフルーツに、
ヨーグルトを少しずつ混ぜながら食べる。

ただそれだけなのですが、最高の組合せ!
贅沢なヨーグルトソースです。

パッションフルーツはとても酸味が強いので、
酸味が少なくて甘い、
バニラヨーグルトがベスト。

果実が小さければ、逆にヨーグルトの上にかける。
ミャンマーにはバニラヨーグルトがないので
プレーンヨーグルトにはちみつを足しています。



果実を半分に切るだけで、フレッシュソースの完成。


ちなみにハノイでは、街角のあちこちで、
パッションフルーツの生ジュースの露店を見かけました。
ベトナムでは主流のフルーツなのかもしれません。


2015年9月9日水曜日

【ヤンゴン百景 11】アイロンクロスのLIVEレポ

会場には、おなじみのプラスチック椅子がずらり。いちおーこれで指定席です。


2015年8月1日(土)午後7時。

ミャンマー1の人気を誇るといっても過言ではない、
ロックバンド「アイロンクロス」のコンサート開始時刻になりました。

…なのに、この空き具合。
まだまだ始まる気配はありません。


私たちの席は、中レベルの指定席。
ギュウギュウに敷き詰められたプラスチックの椅子には
テープで簡易的に貼られた番号入りの紙がついていて、
それが指定席のしるしのようでした。

(でもこれ、開演して暗くなったら、まったくみえません。
遅れて来た人はどうやって席を探すのか…)



どうやら、いちばん前のアリーナ席は、VIP専用のようです。
明らかに熱狂的ファンではなく、
チケットもらったから(招待されたから)来てみた
って感じの人たちがポツポツと座ってます。

きっと、どっか別の場所にVIP控え室みたいなのがあって、
開始直前と同時に偉い人がぞろぞろやってくるんだろうなあ、
なんて妄想。


会場の両端の細長いスペースは、いちばん安い立ち見席。

ここにはやけにテンションの高い若者たちがすし詰め状態で
LIVEのはじまりを今か今かと待っていました。

いくら安い席とはいえ、
ほんとうにそこからステージが見えるの?
ってくらい、視界を機材が邪魔してました。




午後7時半すぎ。

ようやく会場が暗くなり、LIVEがスタートです。
メンバーが1人ずつステージにあがり、

一番最後に、ボーカルが登場です。

アイロンクロスのボーカルは、ぜんぶで4人。
全員、おじさんです。
(長年第一線で活躍している方々ばかり)

4人のボーカルはまとめて登場せず、
ひとりずつ出て来て、別々に自分の歌を歌うスタイルのようです。

私は「にわかファン」なのでそれぞれのことを
よく知っている訳ではないのですが、
このLIVEを見た限りの印象で書きます。
(似顔絵は、下に行くほど似てないです)


重低音が会場を包み込み、
観客のテンションもヒートアップしたところで、
トップバッターの、アーンゲさん登場!


リズムの取り方が、ぎこちなかったアーンゲ氏。
ちょっとお疲れ気味な印象でした

彼の歌を聴くのはこれがはじめてのわたし。
ハードロックな曲を歌っていました。
たぶん、アメリカのロックバンドの曲だと思われます。

ミャンマーの歌手やバンドは、
かなりの確立で海外歌手のコピーを歌っています。
(むしろ、完全オリジナルの曲のほうが少ない)

歌詞はミャンマー語で作り替えてはいるものの、
聞く人が聞けば、どこの国の歌かわかるのです。

なんだかちょっとお疲れ気味?
あまりイキイキとした感じじゃなかったです。




3曲ほど歌うと、次のボーカルへ。
中国系ミャンマー人のYワイン(ワイワイン)氏。

彼は、中華ポップスのカバーもたくさんしてるらしく、
中国生活経験のある私には、知ってる曲がどれくらい出るか?
というのも、LIVEの楽しみのひとつでした。

ちなみに1曲目に歌ったのは、台湾アイドルの曲でした。


Yワイン氏。
これ、彼がよくやるポーズ。LIVEでも披露!ナマで見られてうれしい!


ロックなアイロンクロスのボーカルですが、
彼自身は、ロックというより
「ポップス」調の歌が多かったです。
動きも少なかったし。




3人目は、いちばん若い(と思う)ミョージー氏。

彼はかなりのハイトーンボイスで、迫力があり、
めちゃめちゃロックな曲を歌います。

(ドラゴンボールZの主題歌を歌いそうなイメージ。)

彼の歌唱力は本当に素晴らしい!
月間ランキング1位になっていた彼のニューアルバム、
おもわず買っちゃいました。

歌とは関係ありませんが、
ネットで奥様とのツーショット写真を見たとき、
とても素朴で自然体のご夫婦で、素敵でした。


ミョージー氏。1ミリも似てません…
日本の70年代のシンガーってこんな感じだったのかも。


他のメンバーが、動きが少ないのに対して、
彼がいちばんステージ上でかけまわっていました。
立ち見席の近くまで行ってサービスしてたのも、彼だけだった。

お客さんも、彼のときが一番盛り上がった気がします。




そしてトリは…、ミャンマー音楽界の重鎮(?)、
レーピュー氏です。
今回のLIVEでいちばん楽しみにしていた歌手です。
彼の声を、ぜひナマで聴いてみたかった。

最近ずっと長髪だったのに、坊主になってたレーピュー。
その理由をミャンマー語で話していたようですが、
何て言ってたかさっぱり。きになる…

私がミャンマーポップスに興味をもつ
きっかけになったのが、この人の曲。
ハスキーで重量感のある彼の歌声に魅了されました。

ミャンマーにもこんな歌手がいるんだ! と、
うれしくなりました。

彼の存在を知ってからは、
少しずつ他の歌手の曲も聴くようになり、
ミャンマー生活の楽しみが増えた気がします。

残念ながら、わたしがいちばん聴きたかった
最新ヒット曲はおあずけ。

レーピューも、動きが少なく、
ずーっと座って歌ってたなあ。
ギターで弾き語りしてほしかったなあ。


ところで、他のお客さんたちが
LIVEをどう楽しんでいるかというと…

大カラオケ大会状態です。

どの曲も広く知られた曲ばかりのようで、
毎回歌手とともに皆熱唱。

歌手のパフォーマンスを一方的に観るというより、
一緒になって歌って楽しむ人が多かった。

憧れのスターが目の前にいる!という興奮は
あまり感じられなかったような。

むしろ…温泉旅館でのカラオケ宴会
みたいな雰囲気すら感じました。

歌い疲れたり、知らない曲の時は、
おしゃべりしたりお酒飲んだり、タバコ吸ったり…。

ロックバンドのLIVEなのに、
幼児からお年寄りまで家族揃って来ている姿も
結構見かけました。



LIVEは、この4人が3曲ずつ歌い終わった後、
さらに3回転くらいそれぞれが持ち歌を披露。
午後10時を過ぎても終る気配なし…

さすがに私たちは疲れてしまい、
終了前に会場を後にしました。

いったい何時までやっていたんだろう…


次は、イエイーアウンという
若手男性歌手のLIVEを狙っています!




2015年7月30日木曜日

【ヤンゴン百景 10】アイロンクロスのLIVEに行く。




久しぶりのブログ更新です。
最近は毎日がとても忙しく、あっという間に過ぎて行く…

理由があって、私はここ数週間、
ミャンマーポップスをいろいろ調べていました。


そして、ミャンマー(ヤンゴン)ではどんな歌手が人気で、
どんな曲があるのかも、少しずつ分かってきました。

ミャンマー音楽界のトップスターといえば、
アイロンクロス(IRON CROSS)という、ロックバンド。

そもそもロックには興味のない私ですが、
必要を迫られて何度も彼らの曲を聴いているうちに、
なんだか耳になじんできてしまった。

そして…
今週末に彼らのコンサートがあるとの情報をうけ、
今しかない!と、勢いで行ってみることにしました。

私が買ったチケットは、日本円で約2,000円。
ピンキリである中の、まんなかの価格です。
いちばん高いチケットは「プレミア」としか書いてなくて、
実際の価格は分からずじまい。
いちばん安くて、立ち見で約1,000円でした。

購入場所は、スーパーマーケット
「シティマート」のサービスカウンター。
英語はつうじませんが、アイロンクロスのライブチケット
さえ言えれば買えます。

…のはずが、近々で
アイロンクロス名義のライブが2つあるようで、
「どっちのライブに行きたいの?」
と店員さんは聞きたかったみたいですが、
私はなかなかそれが聞き取れず、
困った困った。


アイロンクロスはバンドとはいえ、
固定のボーカルがいないんです。
メンバーは、ギターやドラムなどの演奏専門。

ヘンなの!と思ってましたが、
ミャンマーのバンドでは珍しくないみたいです。

アイロンクロスで歌うシンガーは、現在4人。
どの人も、ミャンマーでは超人気!

レーピュー、ミョージー、ワインワイン、アーンゲ。

まあ、他国のカバーは多いですが、
どの方も人気なだけあって、とっても歌唱力があります。

レーピューとミョージーの曲は、結構わかるようになりました。
好みの楽曲もあったりして。

ワインワインは、中華系の曲をたくさんカバーしてます。
YouTubeで彼の曲を検索するたびに、
あっこれ知ってる!
えー、これもカバーしてるの?
と、ちょっと残念に思いつつ、
知ってる曲が多くてうれしい。
アーンゲは…いまだによくわかりません。
ライブで新たな発見があるといいな。


私が今週末に行くライブ、
なんと上記4名が、すべて出演予定なのです!

アイロンクロスのライブとはいっても、
各ボーカリストが、それぞれソロでやったりするので、
4名が集まるのは、誰かの固定ファンでない私にとっては、
とってもお得なライブといえます。

ちなみに、近々で開催されるという
もうひとつのアイロンクロスのライブは、
ワインワインのソロのようです。
私がチケットを購入するのと同じタイミングで、
ミャンマーの若者たちが、
このライブの30,000チャット(約3,000円)チケットを買ってました。


誰がどの曲をやるのか?
いまから想像してワクワク。

開催は、8月1日土曜日の、午後7時から。
ライブレポート書きます!
(興味のある方は)どうぞお楽しみに。





2015年6月23日火曜日

[ヤンゴン百景 9]中国とのつながりを感じる食材

ミャンマー米麺のひとつ、マンダレーミーシェッ。朝ご飯に食べることが多い。


その1 ミーシェッ(米麺)


ミャンマーには、中国語をそのまま充てた名前の食材が、
いくつかあることに気づく。

その代表格に、「ミーシェッ」がある。
ミーシェッとは太めの米の麺を指し、その名前は、
中国語の米麺(ミーシエン)から来ていると思われる。

中国で米麺といえば、雲南省が有名で、
なかでも「過橋米線」が名高い。
橋を渡って食事を届ける時に冷めないよう、
鶏ガラスープの表面に油で膜を張り、
アツアツのまま食べられるようにした
というのが、その名の由来と聞いたことがある。

ミャンマーに中国の影響を受けた料理がたくさんあるが、
なかでも雲南省と接するカチン州やシャン州、
中国系移民の多いマンダレー周辺の料理には、
中国料理との接点が非常に多いと思う。

上の写真の「マンダレーミーシェッ」は、
ピリ辛の米麺料理で、蒸し肉とフランスパン風の具、
パクチーやネギなどと和えて食べる。
スープなしのタイプが一般的だそう。
私もつい最近、マンダレーミーシェッを食べることができた。
ミャンマー麺の代表格であるモヒンガーや
シャンカオスエ等に比べると、こちらのほうが辛い。

朝からこんなの食べられるなんて、胃が丈夫なんだなあ。


手に持っているのが、オースンという野菜。カチン州ではメジャーな食材らしい。


その2 オースゥン(莴笋)


市場でアスパラ売りの写真をフェイスブックに投稿したら、
それを見た中国に詳しい先輩が、
「アスパラの奥に写っているのは、莴笋じゃない?」
とコメントしてきた。

莴笋(ウォースン)とは、一見するとウドのような外観で、
シャキシャキの食感を生かして冷たい前菜にしたり、
さっと炒めて調理することが多い。

私も大好きな中国野菜の一つ。
でも、実際に自分で調理したことがなかったため、
市場で売られているのに全く気づかなかったのだ。

早速写真を撮った場所へ行き、莴笋を購入した。
売っていた女性に、ミャンマー語名は何なのかと聞くと、
なんと「オースゥン」と言うことが判明

この市場はヤンゴンのチャイナタウンにあるのだが、
ここ以外で、この野菜を売っているのを見たことがない。
チャイナタウンの中華系の人々に好まれているのかも。
一束3本で1000チャット。高級食材だった!



ちょっとしなびた感があるものの、
千切りにしてごま油であえたら、
あの中国の食堂で食べていたのと同じ食感!
美味しかった〜。ひとり感動。


そして今日、お昼に入ったカチン料理の店。
目にとまったのは、オースゥンのサラダだった。
やっぱりカチンではメジャーな野菜なんだ!と実感。

店員さんに、この野菜は近くの市場で手に入るのか聞くと、
売っている場所はそれほど多くないそう。
そして「この野菜は高いんだよ。」と付け足し。

そのオースゥンサラダは、
ひと皿3000チャット(約300円)もした。
たしかに、普通の食堂の料理にしては高い…
それでも、カチン料理という物珍しさから、注文してみる。



びっくりするほど辛い!
あんまり辛くて、目が飛び出そうになった。
美味しいけれど、一皿完食するのは断念。
大量のお茶を飲んでごまかしつつ、
オースゥンのシャキシャキ感を堪能した。


中国に住んでた頃、日本がいかに中国の影響を受けた国か
日々の生活で実感していたけれど、
ここミャンマーの生活でも、端々で「中国」を感じている。

(言うまでもないけど)
大きな国なんだなあ、中国って。

2015年6月17日水曜日

[ヤンゴン百景 8]同居人イモリについての考察。



ミャンマーに来た当初、
夜になるとどこからか

チッチッチッチッ…

鳴き声が聞こえてくるので、
ずっと外の鳥が鳴いているのだと思っていた。


ある日、
日本人の知人とレストランで食事していたとき、
またあの鳴き声が聞こえてきた。

すると知人が、
「あれはヤモリですよ」とニッコリ。

びっくりした。
ヤモリがあんなに大きな声で鳴くなんて。

時々、ヤンゴン在住日本人との話の中でも、
ヤモリのことは話題になる。

彼らのことを悪く言う人に、会ったことがない。

見た目はトカゲやヤモリと変わらないのに、
なぜだろう?

子どもの頃、ヤモリが遊び道具だったわたしにとっては、
イモリも同様に怖くないし、気持ち悪いとも思わない。
でも、両生類やは虫類が苦手な人にとっては、
家の中に何匹もヤモリがいるって、
けっこうツラいんじゃないだろうか。



しばらくヤモリと同居してみて思ったのは、
彼らは、人間と同居する術を心得ているということだ。

もちろん、
「家の害虫を食べてくれる存在」として
広く知られているのは大きいと思う。

でもそれ以上に、
人間との距離の取り方がうまく、
人間を不快にさせない方法を知っている。

わたしがそう感じる理由としては、次のようなことがある。


家の中を徘徊しているからには、
そこにいるエサ(虫)を捕って食べているはずなのに、
その姿を見せたことがない。
(わたしがたまたま見かけないだけかも知れないけど)


人間が怖がらない距離間(天井等)で、姿をみせる。


その動きから、何も考えていないように見える。
(姿を見せるときは、大抵じっとして動かない。
 こちらがヤモリに近づこうとすると、
 ささっと逃げて攻撃しようとはしない)


姿は見せないけれど、時々鳴いて
「ここにいるよ」アピールをする。
(姿が見えないと気になる。
 時々鳴き声が聞こえると、何だか安心する)


鳴き声がは虫類らしくない。


色が白い。
(白ヘビとか白ゾウとか、
 白いとなんだか有り難いもののように感じる)


など。


でも、そんなヤモリたちも、
ごくたまに、想像もつかない登場の仕方をして、
私たちの心臓を止めそうになる時がある。

夫の場合は、
窓の開閉ハンドルを握ったと同時に、
窓に隠れていたヤモリが、足下にポトッ。


私の場合、
トイレにてホルダーのペーパーをひっぱった瞬間、
トイレットペーパーと一緒にヤモリが飛び出してきた。

しかも、ポトッと落ちるのではなく、本当に飛んだのだ。
ホルダーから、トイレの出入口ドアまでひとっ飛びし、
こちらが白目をむいてる間に消え去った。

あとから考えてみると、
この時わたしのほうに飛んできていたら、
トラウマになってヤモリ嫌いになってたかもしれない。


明後日の方向に飛んでくれたのは、
もしかしたら、計算の上でのことなのかしら。

何も考えていないようにみえても、
実はけっこう、同居人に気を使っていたりして。

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