●くろまる12月17日・ 山形県立自然博物園のフリーガイドは10月で終了しましたが、例年、オフシーズンにもスケッチクラブは活動を続けています。庄内地方の大雪を尻目に内陸部の積雪はこの時期になってもまだ少ないままでしたが、この日に合わせたかのように前日から雪が積もり始め、ふわふわの雪が積もった絶好のコンディションの中で、今シーズン初のスノーシュー散策となりました。
この日の予報は雪のはずが、太陽と青空まで見える驚きの天気で、参加者は皆「今日は来て良かったー」と大満足。当然会話も弾みます。途中、湯殿山と姥ヶ岳がきれいに見える場所でスケッチを終えると、あとは弓張平の自然体験区〜植物園区方面へのんびりと景色を楽しみながら歩きました。この日は動物の足跡もまったく見られず、振り返ると我々の歩いた跡だけが雪の上にクッキリと残っていました。
積雪はまだまだ30センチ程度なので、側溝にはまったり公園内の人工物につまずいたりと、決して歩きやすい状態ではないものの、滅多にお目にかかれないホザキヤドリギ、まっ赤なナナカマドの実、ふわふわの毛をまとったタムシバの花芽、そしてキラキラと光る新雪、何を見ても何をしても楽しい一日でした。(スタッフ:倉本)
●くろまる12月23日・ 今シーズンのスノートレッキングは、いよいよ今日から開幕です。弓張平の公園内2〜3キロを、周囲の景色を楽しみながら2時間程度、ゆっくりと冬の自然を楽しみながら歩くという企画です。
早速、スノーシーズンを心待ちにしていた参加者がやってきました。この日は気温が高いせいか、弓張平では霧がかかっていました。だんだん林のほうに進んでいくと、霧に覆われた二次林がとても幻想的で、思わず立ち止まり風景に見とれてしまいました。また、この日はウサギの足跡がとても目立ちました。あっちにいったりこっちに来たり、元気よく歩き回っている様子を想像するだけでも楽しくなってきます。これだけ足跡があるのに、ちょっとくらい姿を見せてくれてもいいのになあと思うのですが、動物からしてみれば、人間は一番会いたくない存在なのでしょうね・・・。2次林を抜けると、スポーツ区の広場に出ます。そこで木登りを楽しんだり、広場を自由に歩いたりとそれぞれに雪を楽しみ、最後に、シンボルツリーの夫婦ブナに、今シーズンも安全に楽しくスノーシューが出来るようにあいさつをしてからパークプラザへと戻りました。
3月まで、毎週水曜と日曜にスノーシュートレッキングを開催しています。初めての人も気軽に楽しむことが出来る時間と距離になっていますので、家族で、友達同士で、冬の運動不足解消に、是非参加をお待ちしております。(スタッフ:倉本)
●くろまる1月10日・ これからスノーシューを始めたり、雪の中を歩いてみたいという人のために、「スノーシューイング講習会」を開催しました。 最初の1時間30分は座学です。冬山での基本となる服装・持ち物について、天候や歩く距離、山のレベルによって服装や装備も変わってくること、どんな道具を持っていけばよいかなどを学びました。そしてスノーシューについて、和かんじきやスキーとの違いや履き方、歩き方を学びました。 これらの基本的なことを頭に入れて、その後は早速実践です。この日はひざ下くらいの深雪で、ラッセルを体験するにはもってこいの条件です。初めは少し足がもつれていた参加者も、数分後には上手に歩けるようになっていました。平坦な場所、登りや下りでの歩き方、そして転んだ時の起き方なども実体験できました。あとはのんびりと森の風景を楽しみながら歩きました。そして、この日はラッキーなことにウサギに出会えました。細い木の根元に穴を発見し、そこから延びる足跡をたどっていくと・・・数十メートル先に動くものが!我々の気配を察してあわてて逃げていったのでしょう。いろんな初体験に参加者も感動していたようでした。吹雪いたり晴れたりを繰り返していたこの日の天気、山の天気は変わりやすく天気予報通りにはいかないということも学び、いろんなことを現場で体験できた講習会となりました。(スタッフ:倉本)
●くろまる1月17日・ 弓張平はこの日も雪、順調に雪の量も増えています。今日は参加者7名でしたが、1名ほどラッセラー(ラッセル好きな人を言う)がいて、膝まで沈む深雪にも関わらずリズム良くスイスイ進んでくれました。おかげで後続隊は歩きやすく快適でした。また、雪がちらちらと舞う中でも鳥の声があちこちから聞こえてきて、一緒に森歩きを楽しんでくれているかのようでした。夫婦ブナ付近の積雪深は2.6メートルになり、前回は胸ぐらいの高さにあり、足を乗せられなかった枝にも簡単に登れるまでになりました。 2次林に入ると、前日までの雪と風の絶妙なバランスが作り上げた、美しい風景が広がっていました。樹木の幹にクリームを塗ったような、ふんわりと白い布をかぶせたような、まさに自然の芸術作品です。ヤブもすっかり雪の下で、好きな場所をどこでも自由に歩くことができるようになりました。斜面を思いっきり駆け下りる時の雪の感触も、とても爽快です。1〜2月のスノシューの醍醐味は、やはりふわふわの深雪でしょう!転んでもジャンプしても痛くないこの時期の雪の感触を、ぜひ体験しにいらしてください。(スタッフ:倉本)
●くろまる1月21日・ 今日は月に一度のスケッチクラブ例会。里は雨でしたが弓張平はさすがに雪。今日はいつもの弓張らしい吹雪となりました。それでも「雨よりは良かったね」と、前向きなメンバーです。パークプラザ周辺は目も開けていられないほどの地吹雪ですが、ひとたび林の中に足を踏み入れると、ウソのように風が穏やかになります。林を通り抜けると広い台地が目の前に広がり、そこでは夫婦ブナがじっと風雪に耐えていました。ここでスケッチをすませた後、さらに林の奥に足を伸ばし、「ねじれブナ」「合体ブナ」に会いに行き、それぞれ特徴ある樹形にどうしてこんな形になったのか、メンバーの頭もフル回転。さすが、想像力豊かなメンバーの手にかかるとあっという間にいろんな物に変身!大笑いしながらあっという間に楽しい時間は過ぎていきました。歩いた後の楽しみは、みんなで食べるお弁当と作品の仕上げ。ここでもいろんな話題に笑いが絶えません。楽しく歩き、楽しくおしゃべりをしながら、楽しく絵を描くこと、これがスケッチクラブの良いところ、長続きのコツなのです。(スタッフ:倉本)
●くろまる2月1日・ 1月29日現在のネイチャーセンターの様子です。センター付近の積雪新は約3メートル、広場の石碑も石組みの部分はすっかり雪に埋まり、雪上には頭だけがぽっかりと出ていました。センターを後にして、尾根沿いに周海沼を目指して歩きました。1ヶ月前はササやブッシュで歩きにくかった森も、一面白銀の真冬の森に変わっていました。道なき道を自由に歩くのは最高の気分です。周海沼も9割が真っ白な雪で覆われていたので、ここぞとばかりに沼の上を歩いてきました。野鳥観察小屋は半分ほどが雪の下。雪の多い年はとんがり屋根のてっぺんをまたぐことができるのだから、そこまで積もるにはまだまだです。 大トチのおばあさんと大ブナのおじいさんは、仲良く並んで原生林の風景を眺めているようでした。晴れの日も吹雪の日も何百年と寄り添って森を見守ってきたのだろうと考えると、心が温まると同時にこれからもこの森を見守っていてくださいという感謝の気持を込めて、握手してきました。 これから1ヶ月でさらに1メートル以上の雪が積もることでしょう。この豊富な雪のおかげで豊かな森、豊かな水が育まれているのだと思うと、「雪いらねなあ」とばかり言わずに、雪に感謝しなければいけませんね。(スタッフ:倉本)
●くろまる2月21日・ 今回は、2月に入って行われた小中学校の自然体験学習の様子をお伝えしたいと思います。いずれもスノーシューを履いて冬の森の様子を観察し、雪の上を歩く楽しさを体験するという内容で行われました。 西川中学校1年生は、春〜冬の年4回の自然体験学習の最終回でした。春から比べるとずいぶんと大人っぽくなった生徒たち、発表の仕方や合唱もとても上手になり感動しました。春〜秋は天候に恵まれなかったのですが、最後の冬はとてもいい条件で歩くことができました。班対抗の雪だるま作りでは、個性豊かな雪だるまが6つ、広い雪原に出現しました。 地元の小学4〜6年生(西山小・睦合小)は自然観察を少し、あとは思いっきり雪を楽しもうという目標を掲げて歩きました。雪玉を投げたり雪の上に寝転んだり元気いっぱいの子供たち、木登りは男の子も女の子もほとんどの子が挑戦しました。弓張の積雪は2.5メートルくらいなので、さらに2.5メートル上を目指して登ります。そこから雪の上に豪快にジャンプ、地上5メートルの大ジャンプです!!もう一つの楽しみは坂道を豪快に滑り落ちること。お尻ですべる子、頭からヘッドスライディングする子、思いっきり駆け降りる子、思い思いに下り斜面を楽しみました。天候も雪の状態も同じ日はないのですが、どんな時でも雪を楽しむことができる子供たちのパワーにスタッフも元気をもらいました。(スタッフ:倉本)
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