The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine
Online ISSN : 1881-8560
Print ISSN : 1881-3526
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原著
東京都における高次脳機能障害者総数の推計
渡邉 修, 山口 武兼, 橋本 圭司, 猪口 雄二, 菅原 誠
著者情報
  • 渡邉 修

    首都大学東京健康福祉学部

  • 山口 武兼

    都立豊島病院脳神経外科

  • 橋本 圭司

    東京慈恵会医科大学リハビリテーション科

  • 猪口 雄二

    寿康会病院

  • 菅原 誠

    東京都立中部総合精神保健福祉センター

責任著者(Corresponding author)

ORCID
キーワード: 高次脳機能障害, 有病率, 東京都
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2009 年 46 巻 2 号 p. 118-125

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  • 発行日: 2009年02月18日 受付日: 2008年09月25日 J-STAGE公開日: 2009年02月24日 受理日: 2009年01月27日 早期公開日: - 改訂日: -
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抄録
厚生労働省は,2001 年から2005 年まで高次脳機能障害支援モデル事業を実施した.そのなかで,都道府県の実態調査をもとに全国の高次脳機能障害者数をおよそ30 万人と推定した.しかし,以後,高次脳機能障害者数を推計する報告は極めて少ない.そこで,東京都は,高次脳機能障害者支援施策を展開するうえで対象となる高次脳機能障害総数を把握する必要から,脳損傷者の発生数に関する調査および通院患者に関する調査を行った.方法:(1)年間の高次脳機能障害者発生数の推定:都内全病院(651 病院)に対し調査票を配布し,調査期間(2008 年1 月7 日〜20 日)中に退院した都内在住の脳損傷者を調査し,性別年齢別に年間の高次脳機能障害者の発生数を推計した.(2)高次脳機能障害者総数推計:高次脳機能障害有病者数は,性別年齢別に平均余命に当該年齢の発生数を乗じ,これの合計を求めて都内の総数を算出した.結果:回収病院数は419で回収率は64.4 %であった.東京都内の1 年間の高次脳機能障害者の推計発生数は3,010 人,都内の推定高次脳機能障害者総数は49,508 人(男性33,936 人,女性15,572 人)であった.高次脳機能障害を引き起こす主な原因疾患は脳血管障害および頭部外傷であった.これらの疾患による高次脳機能障害の発生頻度を文献的に考察すると,本調査の結果は妥当な数値と考えられた.
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