礫石経(一字一石経)は、小石に経典の文字を一字ずつ書写し土中に埋納する、中世から近代に行われた埋納経です。今回は、布勢山王山(鳥取市)、船磯(鳥取市気高町)、小沢見(鳥取市)の礫石経を紹介します。また、布勢山王山の礫石経に記された「恵心僧都」という印判文字に関連して、文書に残る恵心僧都関連資料や、因幡地域の礫石経や経碑の記録をあわせて紹介します。
・布勢山王山(鳥取市)出土礫石経(当館蔵)
・船磯(鳥取市気高町)出土礫石経(当館蔵)
・小沢見(鳥取市)出土礫石経(当館蔵)
・布勢村山王権現之社地に恵心僧都を祀る施設を再興した際の記録(「寺社方日記」当館蔵)
・岩常村耳塚(経碑)や雲山村立岩(伝恵心僧都経塚)・礫石経の図画が描かれた記録(「因幡志」当館蔵)
※(注記)「寺社方日記」、「因幡志」は展示替えがあります。