稲葉ダムの造成アバットメント 2ページ - ダム便覧



しかく造成アバットメント

ダム堤体の左右岸の地盤に堤体の重さに耐えられない地層が部分的に存在した。これに対処するために、従来工法の箱形地中連続壁などによれば、工期の長期化、多大なコストなどが問題となるものと考えられた。そこで、新しい工法である造成アバットメント工法を採用した。

なお、造成アバットメント工法については、標準型と傾斜型があるが(「造成アバットメント工で自然改変を低減(石井ダム)」を参照)、これは傾斜型である。




【造成アバットメントの施工】

温度応力に対応するため、造成アバットメントを上下流方向に3分割して打設した。1ブロックあたりの上下流方向の長さは約15m。各ブロック間には幅約1.5mのスロットジョイントを設け、膨張コンクリートで間詰めして一体化を図る計画としている。


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