全項目表
ダム番号:2589
小ヶ倉ダム [長崎県](こがくら)
ダム写真
(撮影:灰エース)
098145 だい
098149 だい
098148 だい
036244 灰エース
どんなダム
石張りダム
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粗石コンクリート重力式ダムで、表面に御影石が張られている重厚な堤体。完成当時は日本で一番高い水道用ダムだった。土木学会の「2009年度選奨土木遺産」に選定された。
アーチ型副ダム
___
堤体直下流にアーチ型副ダムがある。これも石張り。赤茶色をして古色蒼然。小ヶ倉ダム建設当時からあるものなのか?
[写真](撮影:だい)
河川
鹿尾川水系鹿尾川
目的/型式
FNW/重力式コンクリート
堤高/堤頂長/堤体積
41.2m/135.6m/51千m3
流域面積/湛水面積
3.3km2
(
全て直接流域
)
/16ha
総貯水容量/有効貯水容量
2040千m3/1940千m3
ダム事業者
長崎市
本体施工者
ダム事業者直営
着手/竣工
1979/1987
ダム湖名
小ヶ倉水源池
(こがくらすいげんち)
ランダム情報
【ダムカード配布情報】2025年9月10日現在 (国交省資料を基本とし作成、情報が古いなどの場合がありますので、事前に現地管理所などに問い合わせるのが確実です) Ver1.0
○しろまる長崎振興局 河川課 9:00〜17:00(土・日・祝祭日・年末年始は配布を行っておりません。)※(注記)配布には、ダムへ行った証明(写真等)が必要となります。
ダムカード画像コレクション
小ヶ倉ダム Ver.1.0 (2017.11)
[協力:shadowgate]
参考資料
■しかく建設後60年を経たダムのリニューアル−長崎県小ヶ倉ダムの改修− :柳瀬梢・松本一夫
【ダム日本 No.532(H1.2)】
諸元等データの変遷
【05最終→06当初】流域面積[4.9→3.3]
【06当初→06最終】流域面積[3.3→4.9]
【06最終→07当初】河川名[鹿尾川→東光寺川] 流域面積[4.9→4.3]
【07当初→07最終】河川名[東光寺川→鹿尾川]
【08最終→09当初】堤高[41.2→41]
【09当初→09最終】堤高[41→41.2]
【11最終→12当初】着手[→1979] 竣工[1926→1987] 流域面積[4.3→3.3] 湛水面積[157→16] 総貯水容量[2090→2040] 有効貯水容量[1990→1940]
【12最終→13当初】本体施工者[長崎市直営→ダム事業者直営]
【18最終→19当初】目的[W→FNW]
ダム温故知新
《第11回》 小ヶ倉ダムを訪ねて
長崎市には、日本ダム史に名を刻む本河内ダム及び西山ダムなど数多くあり、その中で少し印象の薄い小ヶ倉ダムであるが、石積の表情は黒ずみ、どっしりとした独特の落ち着いた佇まいを見せている。長崎市は港町だけあって、古いダムが良く似合う。当ダムは、1926年(大正15年)に竣工、水道用の粗石コンクリート造重力式ダムで、設計は東京市の上水道を手がけたことで有名な中島鋭治。彼は竣工前の1925年に死去している。ダムの高さは約41.2m、長さは約135.6mあり、竣工当時は日本で最も高い水道用ダムであった。
周辺は公園として整備され、市民の目にも触れ易い堰堤で、ダム直下まで行くことが出来る。この本提の下流側にはアーチ型の副ダムがあり、ずっしりした黒い本堤と、赤茶色に映える副ダムが対照的な印象を与えている。使用している花崗岩は瀬戸内産で、重厚な壁体に特徴がある。ダム及び管理橋は、2009年に選奨土木遺産に、2010年には国の登録文化財に指定されている。
黒ずんだ石積みと白い遊離石灰が作る模様は、古代魚シーラカンスの魚体を彷彿とさせる。
登録有形文化財の管理橋。橋詰めのすりつけ部も曲線を描き、細部への職人のこだわりが感じられる。
(2012年11月作成)
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