全項目表
ダム番号:2156
豊稔池ダム(元) [香川県](ほうねんいけ)
どんなダム
5連のマルティプルアーチダム
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石積式の5連のマルティプルアーチダム。マルティプルアーチダムとしては国内には他に2連の大倉ダムがあるのみ。当初は重力式ダムとして計画されたが、基礎岩盤が予定より深かったためこの形式になったといわれる。粗石コンクリートが使用された。周囲の山あいの景観と調和し、中世のヨーロッパの古城を思わせる風格。大正15年から4年の歳月と延べ15万人の労力を投入して完成。設計指導は佐野藤次郎。米国で先端技術だったマルティプルアーチ方式を、日本で初めて適用。
手作りのダム
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築堤材料と建設労力のほとんどが地元のものだった。石材は付近の谷で採取、砂は豊浜、観音寺から馬車で運ぶ。県営工事だが、実質的には地元民が施工。数名の技師の指導で、夜講習会を開いて技能者を養成したという。
日本初の農業用コンクリートダム?
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農業用のダムで、農業用としては日本初のコンクリートダムと言われることもあるようだ。
河川
柞田川水系田野口川
目的/型式
A/マルティプルアーチ
堤高/堤頂長/堤体積
32.3m/158.4m/21千m3
流域面積/湛水面積
9.9km2
(
全て直接流域
)
/16ha
総貯水容量/有効貯水容量
1590千m3/1590千m3
ダム事業者
豊稔池土地改良区
本体施工者
ダム事業者直営
着手/竣工
/1930
諸元等データの変遷
【05最終→06当初】左岸所在地[三豊郡大野原町五郷→観音寺市大野原町五郷]
【06最終→07当初】河川名[田野口川→四十八瀬川]
【07当初→07最終】河川名[四十八瀬川→田野口川]
【08最終→09当初】堤高[32.3→32]
【09当初→09最終】堤高[32→32.3]
【12最終→13当初】本体施工者[香川県直営→ダム事業者直営]
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