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美和ダム

長野県
2004年08月16日

国土交通省直管の美和ダム。
横に長い重力式コンクリートダムで、ゲート郡は左岸よりに設置されている。
非常用洪水吐のラジアルゲートが1門、常用洪水吐のラジアルゲートが2門というシンプルな構成。
近年、土砂堆積が進み、現在は堆砂率200%にもなっているという。
このため、上流から流れてくる土砂をダム湖に貯めず、下流に流すバイパストンネル工事が行われている。


下流より堤体を眺める。
多少横に長い堤体という感じ。

上記を撮影した場所から土砂を流すバイパストンネルが見える。
まだ工事中だった。
ショベルカーが丸ごと入ってしまう太さのトンネル。

ゲート群のアップ。
非常用洪水はラジアルゲート1門。
常用洪水吐はラジアルゲート2門。

天端を眺める。両端が湾曲していた。
車両通行止。

天端より直下を眺める。
左下の建物は発電所。
減勢工の水は非常に汚かった。

天端より下流を眺める。
河川にかかっている橋は、バイパストンネル工事用の架設橋。

堤体付近の左岸に取水口がある。
何のための取水口か不明。

左岸より堤体を眺める。
多少湾曲している具合がわかる。

天端より下流を眺める。
左下にちょっとだけ写っている建物は発電所。
そのすぐ上にトンネルが見える。
このトンネルは発電所から出た水を流すためのもの。

ダム湖より堤体を眺める。
このダムは湖面に近づけるのだ。

ゲート群のアップ。
手前より、常用洪水吐・非常用洪水・常用洪水・表面取水施設。
表面取水施設からの水は、発電所に流される。

天端よりダム湖を眺める。細長いダム湖。


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スペック

ダム名 美和(みわ)ダム
ダム型式 重力式コンクリート
河川名/水系名 三峰川/天竜川水系
着工年/完成年 1952年/1959年
用途 洪水調節、農地防災/不特定用水、河川維持用水/発電
堤高 69.1m
堤頂長 367.5m
堤体積 286,000立方m
流域面積 311.1平方km
湛水面積 179ha
総貯水容量 29,952,000立方m
有効貯水容量 20,745,000立方m
ダム湖名 美和湖(みわこ)
管理 国土交通省
本体施工者 大林組

水位

設計洪水位
洪水時最高水位(サーチャージ水位) EL 815.0m
平常時最高水位(常時満水位) EL 815.0m
洪水貯留準備水位(洪水期制限水位) EL 808.0m(6月1日〜9月30日)
予備放流水位 EL 805.0m
最低水位 EL 796.5m

放流設備

用途形状サイズ放流能力
非常用洪水吐ラジアルゲート×ばつ1門381m3/s
常用洪水吐ラジアルゲート×ばつ2門723.5m3/s
取水設備コンクリート造り(上部)×ばつ2門
(下部)×ばつ2門
発電所使用水量美和発電所(長野県)25.6m3/s
発電所使用水量春近発電所(長野県)19.0m3/s

アクセス

中央自動車道諏訪ICを下り、国道20号線を右折。
すぐに国道152号線との交差点にさしかかるので、ここを右折。
国道152号線を高遠方面に向かう。
杖突峠という、諏訪市が見渡せる峠を登り、20kmほど走ると高遠市街に入る。
高遠市街は多少わかりづらいが、そのまま国道152号線を進む。
市街地の中で、突き当たりを左折する格好になる。
トンネルをくぐり2kmほど走ると、右手に美和ダムの堤体が見えてくる。
ダム管理事務所にある駐車場が利用できるので、ここに車を停めて見学すると良いだろう。
また、管理事務所脇の小道に入ると、ダム湖間近まで車で入ることができる。
ここからの見学がおすすめ。
付近に高遠ダムもあるので、こちらの見学も併せておすすめする。


箕輪ダム
高遠ダム

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