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2013年12月29日

12/18の中之島哲学コレージュより、『人間の条件』と『全ー生活論』

こんにちは、まつかわです。
今日は黒豆を煮ながら、自宅で仕事をしていします。

昨日あたりから冬休みという方も多いと思うので、先日の中之島哲学コレージュ、岸井大輔さんと篠原雅武さんの対談のなかで触れられた本をご紹介しておきましょう。


まず岸井さんが脚本(?対談では「企画書」とも呼ばれていました)の参考にされたという本がこちらでした。

ハンナ・アレント『人間の条件』(ちくま学芸文庫)
※クリックするとamazonのページにとびます。

この本、たしか私は大学受験の国語の問題で出会って、問題をときながら「大学受かったら、この本は読まなきゃ!」と思って買ったのでした。

ハンナ・アーレントといえば、ちょうどこの秋冬、こちらの映画 も話題になっていますね。岡山での上映はまだなので、私はまだ観ていませんが。
知人たちに好評なので、1月に岡山のシネマ・クレールで観てこようかなと思っています。


それから、対談のなかでちらりと触れられていた篠原さんの著書がこちら。

篠原雅武『全―生活論: 転形期の公共空間』(以文社)

実は最近たてつづけに、全く別の方面の知人からこちらの本を勧められ、「読まなきゃなぁ」と思ってたところにあの中之島哲学コレージュ。
冬休み中に、一番読みたい本です。
(宿題が山積みで本当に読めるかどうか自信がありませんが)


そして、対談の話題の中心となった岸井さんの『東京の条件』についてはこちらのサイトをご覧ください。


気が向いたらまた年内に更新するかもしれませんが・・・ひとまずご挨拶を。
今年もカフェフィロの活動にご参加・ご協力くださったみなさま、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。
冬休み中もさまざまな企画の仕込みで忙しくしております。お楽しみに。


2013年12月26日

1/25 これからの自閉症スペクトラムを考える -アスペルガー障害・広汎性発達障害がなくなるって本当?-

こんにちは、まつかわです。
信州大学の東島仁さんより、自閉症やアスペルガー障害に関心がある方に、とイベントのお知らせをいただきました。



これからの自閉症スペクトラムを考える
-アスペルガー障害・広汎性発達障害がなくなるって本当?-

■日時: 2014年1月25日(土) 
・午前の部(講演会)  10時~12時15分
・午後の部(話し合い) 13時30分~16時頃

■場所: 大阪大学中之島センター(大阪府大阪市北区中之島4-3-53)  
午前の部(講演会)703 / 午後の部(話し合い)303

■講演会・午前の部 
講演者:
 佐藤弥 先生 (京都大学霊長類研究所白眉プロジェクト) 
 船曳康子 先生 (京都大学医学部)
 石原孝二 先生 (東京大学・大学院総合文化研究科) 
 浦野茂 先生 (三重県立看護大学看護学部)

■話し合いの部(午後の部) 
・おひとりで気軽にご参加いただけます。
・人の話を聞く姿勢をお持ちの方であればどなたでもご参加いただけますが、特別な配慮が必要な方はあらかじめご相談ください。 
※話し合いの部に参加なさる方は、講演会にも参加してください。
※話し合いでは飲み物やお菓子がでますが、お昼ご飯はでません。 



詳細、お申し込みはこちらよりどうぞ。

開催のきっかけは、お母さんたちの声だそうです。
お子さんやご家族など身近な方、あるいはご自身が自閉性障害やアスペルガー障害、広汎性発達障害をもつ方、教育や支援にたずさわっている方など、どなたでもご参加いただけます。
専門家のお話をきける貴重な機会(個人的にはDSMの改訂が非常に気になります)であるだけでなく、「他の人の声が聞いてみたい」という方は午後の話し合いにもぜひご参加くださいとのこと。
お知り合いで関心のありそうな方がいたら、ぜひお知らせください。

2013年12月24日

岸井大輔さんの24時間トークイベント

こんにちは、まつかわです。
先週、中之島哲学コレージュにきてくださった岸井大輔さんが開演前に会場でおっしゃっていた24時間トークイベントの情報はこちらです。


如是我聞vol.2~是の如く、我聞けり~
「聞く」ことから何が生まれるか。個性的なゲストと参加者がお寺を出入りする24時間。 今年のテーマ「境界とコモンズ・デザイン」になぞらえながら、2013年の来し方、2014年の行く末を考える。

○日 時 12/25(水)21:00~12/26日(木)21:00
○会 場 應典院 2F気づきの広場
○参加費 500円

○主 催  岸井大輔(劇作家)・むつさとし(観光家)
○ゲスト  上田假奈代(NPO法人こえとこころとことばの部屋)、梅山晃佑(二畳大学)、小暮宣雄(京都橘大学)、竹内厚(Re:S編集者)他。
○申込み http://bit.ly/c_nyoze

会場は、カフェフィロともなにかとご縁のあるお寺、應典院です。

2013年12月23日

女らしさ?男らしさ?私らしさ?

こんにちは、まつかわです。
昨日は岡山大学のまちなかキャンパスで哲学カフェ・・・ではなく、番外編。
ハワイの哲学の授業で使われているというコミュニティボールをつかったWSをしました。

毛糸を巻き巻きしながら、ひとりずつ、こんな質問に答えていきます。


今回の企画は、「セクシュアリティとかジェンダーについて話し合う場をつくりたい」という原健太さんと草地陽子さんの言葉がきっかけとなったのですが、Q1〜Q4は彼らと事前に用意させていただきました。
Q1.コミュニティネームとその理由は?
Q2.あなたの性別。その性別なのはいつから?
Q3.あなたの女らしいところは?
Q4.あなたの男らしいところは?
Q5〜Q7は、Q1〜Q4のみんなの答えをきいたあと、参加者のみなさんから提案された質問です。
Q5.性別はどうやって決まると思う?
Q6.男らしくも女らしくもないことって?
Q7.私のなかのいい男らしさ、女らしさ

たとえばQ5「性別はどうやって決まると思う?」なら、「身体的な特徴で決まる」という人はもちろん、「自分が男と思えば男でいい」という人、「制度的に与えられたもの」という人もいる・・・というように、どの質問も少しずつそれぞれの考えや言葉を引き出してくれる質問でした。

ひととおり質問に答えたあとは、質問の答えから派生して、性に対する違和感や、自分の性についていつどんなふうに発見するか、海外との感覚のちがい、「私らしい」おしゃれを楽しむことの難しさなどについて自由に語り合いました。

残念ながらコミュティボールづくりには私の力不足で失敗してしまったのですが(本当にごめんなさい。汗)、それでもボールづくりとみなさんが提案してくださった質問のおかげで、性という常識や自分自身が揺さぶられるテーマについて耳を傾け合うことができ、有意義な時間でした。
企画を提案して協力してくださった原さん、草地さんのネットワークのおかげで、高校生の方も何人か参加してくれました。

ジェンダーやセクシュアリティの問題は、私が大学生のころから考えているテーマの一つ。できたら今後も、岡山で10代や20代の人たちと語り合う機会をつくっていきたいと考えています。


2013年12月20日

東京の条件・劇作家岸井大輔と考える「都市の公共性」、参加者の感想

こんにちは、松川です。
12月18日(水)はfacebookで予告したとおり、
中之島哲学コレージュ/東京の条件・劇作家岸井大輔と考える「都市の公共性」
に参加(&ちょっとだけお手伝い)してきました。

戯曲(?)『東京の条件』の著者である岸井大輔(劇作家、『戯曲「東京の条件」』著者)と、大阪大学国際公共政策研究科の篠原雅武さんの対談、楽しませていただきました。
篠原さんの鋭いツッコミと、篠原さんや来場者の質問をやわらかく包み込むように応える岸井さんの姿が印象的でした。



参加者の感想をご紹介しておきましょう。
「現実を変えるフィクションというものの力を感じました」
「デザインについて考えさせられました」
「共同体の中心になるものとは?・・・と考えさせられました」
「“鍋”的合意形成というアイデアがおもしろかったです」
「『都市』というキーワードに惹かれて聴きに来ました。どちらかといえば公共性に重点を置いた内容だったので、少し興味ある分野とははずれていましたが、おもしろいお話がきけてよかったです」

寒いなかご来場くださったみなさま、ありがとうございました。

対談のなかででてきた本についても紹介したいのですが、それはまた別記事で。
少々お待ちください。

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