[画像:EMIDAS Blog]go to NC Network

« 2014年01月 | メイン | 2014年03月 »

2014年02月25日

アメリカ報告1 〜成田空港での一夜〜



朝、5時に (株)丸山機械製作所の佐藤さんから電話があった。
佐藤さんはハノイに行くそうだ。

佐藤さん「内原さん、朝、早いのに申し訳ない。
実は、京成高砂の駅で昨晩から閉じ込められて、
一晩、電車の中で過したんだけど、
なんとか、成田に行く方法はないかなぁ?」
内原 「うーん、考えてみます。折り返し、電話しますね〜」

言ってみたが、タクシー会社に電話しても出ない。


佐藤さんは、僕が葛飾に住んでいるのを知って、電話をくれた。
朝の5時なので、頭がぼけていたが、何とか佐藤さんの役に立ちたいと思い、
とりあえず、(株)日本フォーミング 宮田師匠に電話した。

内原 「朝早くごめんなさい。
宮田さん、車ってスタットレス履いてます?」
宮田さん「いやぁ、履いてないけど、こんな早くどうしたんだ?」
内原 「丸山機械の佐藤さんが、高砂駅で閉じ込められてるんですよ」
宮田さん「そりゃぁ、大変だな・・・
だけど、街道沿いに出れば、タクシー走ってるぞ。
昨日、俺もそれで帰れた。」

そう言われたので、外に出てみた。(宮田師匠の家は水戸街道沿いにある)
こんな時に頼れるのは先輩である。


防寒具を纏い、自宅(葛飾金町)扉を開けると2〜30cmほどの雪が・・・
寝巻きに、防寒具を纏い、雪を搔きながら家を出た。
薄暗い中、街道に立っていると、すぐにタクシーが2台ほど通った。

ちょうど家に昨晩から、
社員の茂原亮太が泊まりに来ていたので、すぐに亮太を 起こした。

内原「亮太、起きろ〜。
佐藤さんが閉じ込められたんで、タクシー捕まえて、高砂駅に行ってくれ〜」

男気のある亮太である。
佐藤さんのためなら、眠気眼ですっと起きて、一緒に街道に出た。
亮太は元サッカーチーム体育会系代表らしく、きびきびと動いてくれた。
すぐにタクシーを拾って、高砂へ向かい、佐藤さんと合流。

その後、佐藤さんは成田空港に5時間かけて着いたが、
飛行機が欠航となって、 その日は帰ったのだ。


天気はぴーかんだ。まぶしいほど晴れている。
うーん、今日の午後にはなんとか成田には行けるはずだ・・・
まさか、自分も佐藤さんのようになるとは思っていなかった。

17時の飛行機なので、14時までに着きたい。
そう思って、12時に家を出た。

僕の家から成田に行くのは、4つ路線がある。
京成本線、成田スカイアクセス線、JR成田線、JR総武線。
上記4路線は止まっていたが、千代田線と新京成線が動いている。

金町駅から、松戸駅に向かい、そこから新京成に乗った。
松戸駅から新京成に乗り継ぎ、北総線、スカイアクセス線と乗り継ぎ、
なんとか、14時過ぎに成田に着いた。

[画像:01_R.jpg]
<成田空港の様子>


この日、2時間足らずで成田に着いたのは、奇跡的である。
(株)サンブライト の渡邊社長と専務は、前日入りしていたため、
すでに成田空港に到着 していた。


ところが、他のメンバーは、なかなか来ない。

それもそのはず、JR総武線、成田線、北総線、京成本線、
全ての線が止まっ ていたのである。
また、高速道路もすべて封鎖されていた。


(株)クライム・ワークス山口社長から電話が掛かってきた。

山口社長「タクシーに乗って家を出て、3時間経ってようやく江戸川を越えたところだよ。
ウッチーは、どこにいる?」
内原 「僕はもう成田です。
北総線は、高砂〜矢切は止まってるけど、
その先は動いてるので、新鎌ヶ谷まで出てください」
山口社長「わかった。それで行くよ」


新潟、hakkai(株)竹内さんから電話があった。
かなり焦っている様子だ。飛行機の時 間が刻々と迫っている。

竹内さん「今、千葉駅です。電車が動かないんで・・・・」
内原 「飛行機も飛ぶかどうか、わからないからゆっくり来てください」


京都、山本精工(株) 中村さんからも電話があり、超焦っている。

中村さん「さっきから、JRの乗務員に聞いているんですけど、いつ動くかわからないです」
内原 「中村さん、飛行機、最低、2〜3時間は遅れます。ゆっくりで大丈夫ですよ」


てなことで、その他、九州から来た(株)三松の田名部社長、
横浜から参加の(株)ジェイ・エム・シー渡邊社長、鈴木専務。
みんなが集合出来たのは、19時頃だった。



成田→ロサンゼルスJL62便。
本来は、17時05分発だが、今のところ飛ぶ気配はない。


そんな中僕らは、成田空港内のカフェで、14時から宴会を始めていた。
ビール、ビール、ワイン、ビール、枝豆、ビール、ワイン、カレーライス、ワイ ン、スパゲッティ、ビール、ステーキ・・・
社長連が、少ないメニューの中から何度も何度も頼みに行った。


14時から、約5時間。
19時にようやくアナウンスがあり、20時になって飛行機に乗った。

しかし、乗ったのも束の間。

機長「乗客のみなさま、機長です。
海外路線深夜便の規定で、乗組員が足りないこと がわかりました。
この飛行機は、再度、空港で待機させていただきます」
乗客一同「え〜〜〜っ・・・」


そんなことで、また空港に戻り、
今度は、飛行機62番乗車口前で宴会である。

他の乗客がピリピリしている中で、
三松の緒方さん、川波さんが、ぐいぐいビー ルを連発して飲む。
サンブライト渡邊専務もいける口だ。
スポーツマン ジェイ・エム・シー渡邊社長は、身体が鈍っているとみえて、体操を始める。
クライム・ワークス山口社長「他のお客さんに迷惑だから、もう少し静かに飲みま しょう」

[画像:02_R.jpg]
<飛行機62番乗車口前>

22時、、 23時、、、
待てど、待てど、日本航空からは、乗車の指示がない。
日本航空よ、稲盛さんの教えは、いったいどうなっているのだ〜
と内心思ったが、怒ってもしょうがないので、僕らは宴会を続けた。

しかし、いよいよ外国人の怒りが頂点に達し、

「飛ぶのか、飛ばないのか、はっきりしてくれ!」
「機長を出せ〜」
「お偉いさんを出せ〜」

乗車口では、暴動寸前の状態だ。
そこで、僕と山口社長は、日航のパーサーをなだめに行くことにした。

「怒鳴っても、飛行機は飛ばんよ。
今、どういう状況か、逐一お客さんに説明しないとわかんないよ。
お客さんが欲しいのは、飛ぶのか飛ばないのか、その説明なんだから」

それから、30分おきに説明が入ったが、
僕らは、その日は飛ぶことは出来な かった。


その代わり、日航のファーストクラスラウンジでカレー宴会を開催した。
夜中2時。
噂のファーストクラスラウンジでワインを飲みながら日航カレーを食べた。
これが美味い。
おかげで2杯、夜中にお代わりをしてしまった。


翌朝、起きたときには、何だか気持ち悪かった。
夜中の2時にカレーライスは2杯食べてはいけない。
ラーメンも食べてはいけない。

でも、美味いんだなぁ〜



続く〜

16:55 | コメント (0) | トラックバック

 

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /