来月、明治大学リバティアカデミー講座(一般向け講座)、「紫式部と清少納言の「衣」「食」「住」」の開講が決定しました。
詳細は以下の通りです。
詳細は以下の通りです。
期間2024年11月06日〜2024年11月20日
回数全3回
曜日水曜日
時間14:00〜15:30
定員30
一般料金9,900円
明治大学カード料金7,920円
明大生料金4,950円
教職員料金4,950円
法人料金7,920円
キャンパス駿河台キャンパス
レベル
※(注記)料金は全て税込価格
講座趣旨
2024年の大河ドラマ「光る君へ」では、『源氏物語』の作者・紫式部の人生が多くの登場人物とともに描かれています。中でも清少納言は、ドラマでは親しくしている人物の一人ですが、実際の関係性はよくわかっていません。ただ、二人の著作(『枕草子』『紫式部日記』『源氏物語』)には、二人の性格や関係性もうかがえます。
本講座では、ドラマでも華やかに描かれる平安貴族の「衣・食・住」について、これらの著作を手掛かりに、紫式部と清少納言を生み出した当時の社会や文化を明らかにしつつ、二人の関係性について迫ります。講師は、文学と歴史の専門家で分担し、豊富な画像資料を駆使してお話しします。ぜひ、それぞれの視点をお楽しみください。
どうぞ、ご覧ください。
12024年11月06日(水)紫式部と清少納言の「食」
紫式部と清少納言の著作を元に、
平安貴族の食事について考えます。
(担当:湯淺)
22024年11月13日(水)紫式部と清少納言の「衣」
紫式部と清少納言の著作を元に、
平安貴族の装束について考えます。
(担当:中井)
32024年11月20日(水)紫式部と清少納言の「住」
紫式部と清少納言の著作を元に、
平安貴族の住居について考えます。
(担当:湯淺)
以上です。今回、2回目の「衣」の話をご担当いただく中井先生は、日本史がご専門です。いつもとは違った角度からのお話しも楽しんでいただけると幸いです。
申し込みは、11月5日までです。よろしくお願いします。
それでは、前回のつづき。歌舞伎座「源氏物語」後半です(以下、ネタバレを含みます)。
六条御息所と光源氏
(粗々ですが、歌舞伎座ポスターを元にした二人のイメージ画。御息所はちょっと意地悪そうな感じになってしまいました・汗)
光源氏は、御息所邸を出て、左大臣邸を訪れます。少し嫌味も言われますが、我が子を見せられ、「これが私の子」といかにも初めての子のように夕霧を見つめます。いやいや、あなた、藤壺との間に自分の子、もういるでしょ?、と突っ込みたくもなりますが、ぐっとおさえて、様子を見守ります。
そこに早速お祝いの来客があります。迎え出ようとする左大臣に対し、私が行くという源氏、結局、2人して行くことになりますが、そこに大宮も加わり、葵上は一人取り残されることに。
ちょっとありえない展開ですが(どうにかして葵上を一人にしたい?)、六条御息所の生霊に襲われるためには、一人にならなくてはなりません。
そして、御息所の登場。やや鬼のような化粧(眉毛のあたり)をしています。そして、幾度か、葵上を叩く素振りを見せます。これは、能「葵上」を思い起こさせます。能では、六条御息所が、葵上に見立てた着物を打ちます。
以前見た「狂言 源氏物語」(歌舞伎座、2018)の方では、葵上は、女方特有の海老ぞりの表現をしていましたが、今回はそれもなく自然に、赤子を守る葵上の姿が描かれていました。
そこに、光源氏が戻ってきて、葵上の肩を抱き、正面を二人で見据えて終幕。葵上は死なないラストでした。御息所も光源氏と入れ替わりで立ち去っており、物語には描かれる、葵上の姿を借りて、「祈祷をゆるめてほしい」と訴える姿などは、まったくありませんでした。
ただ、前半、光源氏が立ち去った後、御息所の声が男声に変わる場面があり、ここで「生霊」になるのだな、とわかります。
いかがでしょうか。歌舞伎版、六条御息所の巻。最後は、御息所にとり殺された葵上の遺骸を抱きながら、うなだれる源氏が見たかったと思うのは、私だけ?ここで、葵上が殺されるのは理不尽な気もしますが、御息所が最後まで報われない終わり方も、やや疑問が残ります。
ただ、染五郎版光源氏も、お父さんの幸四郎丈に負けず劣らず美しかったので、一見の価値ありです。
幕見席であれば、ネットから歌舞伎座 幕見席 オンラインチケット (e-tix.jp)、
来月になればミレール配信で見られるかもしれません。
歌舞伎オンデマンド 作品一覧 | MIRAIL 公式動画配信サービス(ミレール)
以上です。今回、2回目の「衣」の話をご担当いただく中井先生は、日本史がご専門です。いつもとは違った角度からのお話しも楽しんでいただけると幸いです。
申し込みは、11月5日までです。よろしくお願いします。
それでは、前回のつづき。歌舞伎座「源氏物語」後半です(以下、ネタバレを含みます)。
六条御息所と光源氏
(粗々ですが、歌舞伎座ポスターを元にした二人のイメージ画。御息所はちょっと意地悪そうな感じになってしまいました・汗)
光源氏は、御息所邸を出て、左大臣邸を訪れます。少し嫌味も言われますが、我が子を見せられ、「これが私の子」といかにも初めての子のように夕霧を見つめます。いやいや、あなた、藤壺との間に自分の子、もういるでしょ?、と突っ込みたくもなりますが、ぐっとおさえて、様子を見守ります。
そこに早速お祝いの来客があります。迎え出ようとする左大臣に対し、私が行くという源氏、結局、2人して行くことになりますが、そこに大宮も加わり、葵上は一人取り残されることに。
ちょっとありえない展開ですが(どうにかして葵上を一人にしたい?)、六条御息所の生霊に襲われるためには、一人にならなくてはなりません。
そして、御息所の登場。やや鬼のような化粧(眉毛のあたり)をしています。そして、幾度か、葵上を叩く素振りを見せます。これは、能「葵上」を思い起こさせます。能では、六条御息所が、葵上に見立てた着物を打ちます。
以前見た「狂言 源氏物語」(歌舞伎座、2018)の方では、葵上は、女方特有の海老ぞりの表現をしていましたが、今回はそれもなく自然に、赤子を守る葵上の姿が描かれていました。
そこに、光源氏が戻ってきて、葵上の肩を抱き、正面を二人で見据えて終幕。葵上は死なないラストでした。御息所も光源氏と入れ替わりで立ち去っており、物語には描かれる、葵上の姿を借りて、「祈祷をゆるめてほしい」と訴える姿などは、まったくありませんでした。
ただ、前半、光源氏が立ち去った後、御息所の声が男声に変わる場面があり、ここで「生霊」になるのだな、とわかります。
いかがでしょうか。歌舞伎版、六条御息所の巻。最後は、御息所にとり殺された葵上の遺骸を抱きながら、うなだれる源氏が見たかったと思うのは、私だけ?ここで、葵上が殺されるのは理不尽な気もしますが、御息所が最後まで報われない終わり方も、やや疑問が残ります。
ただ、染五郎版光源氏も、お父さんの幸四郎丈に負けず劣らず美しかったので、一見の価値ありです。
幕見席であれば、ネットから歌舞伎座 幕見席 オンラインチケット (e-tix.jp)、
来月になればミレール配信で見られるかもしれません。
歌舞伎オンデマンド 作品一覧 | MIRAIL 公式動画配信サービス(ミレール)
どうぞ、ご覧ください。