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koudansyou-古典と現代

主に平安文学・文化についてのつれづれ書き(画き)

五島美術館の光源氏

ゴールデンウイーク直前、新年度の慌ただしい最中ではありますが、4月の演習授業では、たびたび五島美術館へ足を運んでいます。

国宝・源氏物語絵巻の展示は、毎年GW中の1週間くらい。ですので、今回見られたのは、その模写ですが、実に精巧にできていて驚きました。

今回の展示テーマは「和と漢へのまなざし」。平安時代の逸品、伝藤原行成、伝藤原公任筆の和漢朗詠集の切れが見事でした。

平安時代は料紙と呼ばれる紙へのこだわりが強く、色紙、継紙、唐紙など、大変美麗です。

またくずし字の文字も優雅。漢字とは違った繊細さ、柔らかさを感じます。

他にも、道長自筆の金峯山埋経、伝大弐三位(紫式部娘)筆の歌集、おなじみの三十六歌仙絵(紀貫之)なども出ていました。

展示はいつもながら大変充実していましたが、こちら、お庭も素敵です。

牡丹(ピンク)


牡丹(白)


ツバキ(光源氏)


(ムラサキシキブ)


ツツジの道


「光源氏」という名のツバキはもう花がなく、「ムラサキシキブ」という花木もまだ咲いていませんでした。でも雨露に濡れた牡丹の花と、ツツジの色鮮やかさがまぶしい午後でした。

皆さんも、十連休のうちに足を運んでみてはいかが。今日からは、源氏物語絵巻の本物が展示されています。

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