大気汚染防止法において、ばい煙の排出規制は、硫黄酸化物、ばいじん、有害物質及び特定有害物ごとに異なります。詳しい規定は環境省令で定められており、次のような基準があります。
1.一般排出基準
2.特別排出基準
3.上乗せ排出基準
4.総量規制基準
このうち、1の一般排出基準は、すべてのばい煙施設に適応される基準です。このうち、硫黄酸化物に関しては、次の算式基づいた規制(K値規制)が適応されます。
Q=×ばつ10-3×ばつH2
ただし, Q :硫黄酸化物の許容排出量(m3/h)
K :地域の汚染程度ごとに定められた係数
H:ばい煙排出口の高さ(m)
K値には、ランク1からランク16までの16段階に区分された係数(3.0〜17.5)が用いられます。数字が小さいほど汚染の程度が深刻な地域です。
東京特別区等
横浜・川崎等
名古屋等
四日市等
大阪・堺等
神戸・尼崎等
がランク1の地域です。
このK値規制をみると、許容排出量は煙突の高さの2乗に比例することがわかりますが、その科学的根拠がよくわかりません。煙突の高さを2倍にすれば、拡散速度が4倍になるというのなら、話は別ですが、そのような話は寡聞にして存じません。
興味がある方がいらっしゃいましたら、拡散方程式や流体方程式を使って、数値シュミレーションしてみるのも(学術的興味という意味で)面白いかもしれません。その結果と風洞実験等のデータとの整合性を検証してみれば、大学の情報系・数理系学科の卒論テーマになりうると思います。(簡単な数値シュミレーションであれば、2,3年生でも、できると思います。)
編集後記
今まで、行政書士関連のMLには余り興味がなかったのですが、最近2つのMLに参加しました。まだ余り発言していませんが、一方のMLでは、産業廃棄物に関して、大いに示唆を与えられ、他方のMLでは、ゴルフコンペの計画等、楽しみな話題が持ち上がっています。
裏編集後記
トップページから音楽を撤去しました。音が出なくて寂しいと思われる方は、こちらのHPのテーマソングをどうぞ!
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