大雪注意報は加賀市にも出ていた。案の定、時折、粉雪が舞っていた土曜日は、朝からの気温は氷点下で寒い一日だった。幸いにも積雪はなかったが、「町おこし」に、熱く燃えている大聖寺歴街センター「瀬戸達」事務局長の活動ぶりを、視察に来聖した「ブラオモテ」ご一行13名は、異口同音に「うわさ通りの活躍」を、目と耳で確かめ心で感じたと思う。
▼体験談を聞く講演会は、巷に数々ある。瀬戸氏は開口一番に、話の途中に不明なことを聞いてほしいと宣言した。会話の「キャッチボール」をしながの講演会だった。そして、最後に聞き手一人ひとりから、感じたことを発表してもらい、質疑応答で閉めることを約束した。
▼「ブラタモリ」は、土曜日のNHKの人気番組。当方も欠かさず見ている番組である。「段差の専門家」とも言われ、街歩きの達人・タモリさんが"ブラブラ"歩きながら、知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」。
▼それをもじった「ブラオモテ」は、石川県庁の表正夫土木次長のこと。瀬戸事務局長の活躍を、「直に感じ取ってほしい」。と、これを企画した。県庁の各部署から集まった若手の県庁職員は、何かを見つけて帰ったはずだ。
▼大聖寺の街に、民間主導での「町おこし」が起きて30年目を迎える。関が原合戦のあと、加賀藩3代藩主前田利常の三男利治が藩主になった大聖寺藩は、城下町として発展してきた。地盤の良い水がつかないところに武士が住み、沼地に町人が住んでいた。
▼通りいっぺんの歴史や風土文化も、「町おこし」には大事なことであるが、組織を引っ張る人材の持続力の元が無ければ、形として「民間が行政がやる分」までの仕事になって来れない。「そんな気持ちは何ですか、どこから来るのですか?」。
▼彼は何度も何度も例えばなしを変えながら、「私も、活動を通じて知り合った仲間も、『楽しく、分かりやすく、為になる』ことを、いつも感じながら活動している」。
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