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先日の寒い日曜日。中国人らしき富裕層の夫婦連れに、通訳ができる人と大聖寺観光案内所を訪れた。中国語で書かれた加賀地域のことが分かる観光案内書がないかという。行政が発行した英語での加賀地区の観光案内書はあったが、中国語のものは、まだ準備できていなかった。確かに、北陸新幹線の金沢開業あたりから、大聖寺を訪れる台湾人が多くなってきている。そんな、台湾国の都市と友好関係を結んだ加賀市は、観光客の対応にまだ遅れている。

▼台湾からの観光客と判断できたのは、旅行用の大きな「8輪キャスター付き」の「フルスペック」を、案内所に持ち込めず歩道に置いていたからだ。短時間ではあったが、無防備に旅行カバンを置き去りにして、用件を尋ねている知的な風貌態度が印象的だった。

▼日本人観光客が外国で、盗難に遭う典型的な「置き引き」スタイル。日本が治安や盗難に安全だと知っている旅なれた旅行者かもしれない。もしかしたら、友好関係を結んだ加賀市への観光客を誘致する機関や旅行会社の人だったかもしれない。

▼加賀市の玄関口になった「加賀温泉駅」には、加賀市が「旅・まちネット」を開設して、観光旅行者へのサービスを行っている。だが、「大聖寺駅構内」は、無人駅に等しい。駅員も隣接する「アパホテル」も、大聖寺観光案内所が、「レンタルロッカー」と「レンターサイクル」に、観光案内人が常駐していると周知している。

▼だが、NPO団体のボランティア活動で、水曜日が休業だとは余り知られていない。そんな定休日に、大聖寺観光案内所を訪れた観光客が、苦情を含めて市役所の案内カウターに来る旅行者がいる。遭遇した場合には、レンタル事業は無理だが、清掃員から観光案内人に変身して一役をかっている。

▼明日の水曜日に、定休日とは知らずに訪れた観光客は、何人もいるだろうが、誰も分からない。大きな目標に向かっている場合に、忘れがちな「ちょっとした」ことの積み重ねが、命取りになることもある。

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