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夕べも宵のうちから、夜空には織姫「ベガ」と彦星「アルタイ」に白鳥座の「デネブ」を結ぶ,「夏の大三角形」が、この時期まだ見えていた。春から秋のころに、星が見える夜。近所の三叉路に歩いて差し掛かると、いつも夜空を見上げる場所がある。そこには、光を好む虫の屍骸が、街燈のカバーの内側に溜まったままの状態で、黒ずんでいる暗い街燈がある。

▼若いころより夜空を見上げて、見つけ出せたのは、北斗七星やオリオン座と夏の三角形ぐらいである。星座のことをプラネタリュームで知った程度の門外漢の一人でもある。10数年前に、東北旅行の際、花巻の「宮沢賢治記念館」へ行った。その時にも、「星めぐりの歌」を意識しなかった、が。

▼4年前に観た、高倉健主演の最後の映画「あなたへ」で、田中裕子が歌う「星めぐりの歌」が病みつきになり、好きな歌の一つになった。「あかいめだまのさそり ひろげた鷲のつばさ 青いめだまの子犬 ひかりの蛇のとぐろ・・・」。

▼今朝も、夜明け前から寝床を出て、「YouTube」の「星めぐりの歌」を聞きながら、晩婚の建さんが、早く逝った妻との思いで場所を巡るシーンを思い出しながら 、独り身を重ね合わせている。

▼虫の仲間にも、光を好む虫もいる。人間にも夜の空を見上げて、好きな星を見上げる者もいる・・・。と、書き出したら。「虫だって光の好きなのと嫌いなのと二通りあるんだ! 人間だって同じだよ、皆が皆明るいなんて不自然さ!」。と、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」で、坂本竜馬のセリフが蘇った。

▼それぞれの人生は、「オリジナル」。今日一日を楽しく過ごそうと、気を取り直して朝食に準備に取り掛かった。今夜も星空が見えるといいな!。オリオンを探そう。

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