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「地球は凄くきれいだった」。宇宙から父親との初交信での会話だった。「あの子の子どものころからの夢が叶って、うれしい」と、ロケット発射地のロシアで見送った父親も感無量だった。今、話題になっている「中年の星」宇宙で輝く。45歳の油井亀美也(ゆいみきや)宇宙飛行士が話題になっている。

45歳を中年という枠組みに入れての快挙だろうが、定年を60歳と設定していた頃の話だろうと思った。わが身を基準にして、当時より10歳以上は若く、皆元気である。ちまたでは、現年齢の八掛が相場という。

▼油井氏の快挙に水をさすつもりはない。45歳を中年という枠組みに苦言する。アスリートの世界では「レジェンド・葛西紀明」が有名であるが、彼は、まだ41歳。サッカーの三浦知良47歳。野球の山本昌49歳。テニスのクルム伊達公子43歳。これらの選手はまだ現役である。大相撲では、幕内最年長の旭天鵬40歳もがんばっている。

▼政治の世界では、娑婆で幾多の体験をして来た人でも、60歳をすぎて国会議員に初当選した人を「一年生議員」と称して、「使い走り」役だと聞いたことがある。

▼織豊時代の「人生五十年」が、最近は「人生百年」になって来た。算数での中間は45歳あたりが妥当であるが、人生での中間地点は「いろいろ」ある。自分に例えると折り返し地点は、60歳かもしれない。

▼「亀のようにゆっくり」と基礎勉強して、誰もがなれない宇宙飛行士に也(なり)、『地球は美しかった』と、名付け親に報告した。「亀美也」の名の通りの人生を成し遂げた、「中年の星」に拍手したい。

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