[フレーム]

2016年01月

今日の26日は「風呂の日」だ。寒い冬には、家の自家風呂より温泉に入ることができる。「加賀四温泉郷」の住人は、自然の恵みに感謝しなければいけない。ちょうと足を伸ばせば、いつでもどこへでも「いい湯だな!」を味わえる。

▼だが、少しだけ待っていた雪が、「寒波倒来」という「大雪の26日」になってしまった。「26」の語呂は、「風呂」とも「雪が降る」にも通ずる。雪国の楽しみは、「かけながしの温泉で癒す」と「スキー場で遊ぶ」であろう。この雪を待っていたスキー場もこれで安心して営業できる。

▼同じ「26」に「不利」もある。青空駐車している、通勤用のマイカーに乗車するために、いつもより30分ぐらいの余裕を持って、駐車場に行かなければならない。前夜に降った雪を取り除く、そんな「不利」もある。

▼先日からの「円周率」300桁を、覚えている最中であることをブログで発信したら、いつも見てくれている方から、直接「例のやつ。覚えたか?」との陣中見舞いの言葉があった。こんなコメントを頂いたことに、うれしいやら恥ずかしいやらの童心に戻った気持ちだった。

▼「100桁」までは、完全に覚えることができたが、残りの「200桁」は、まだまだ特訓中だと、伝えて別れた。ここで100桁の語呂合わせから、覚えた一部を紹介しておこうと思う。

▼「3・14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 41971 69399 37510 58209 74944 59230 78164 06286 20899 86280 34825 34211 70679」。

▼「妻子異国 風呂混み後 焼くな草 兄さん走る 降る夜ザーザー 闇に泣く これに母 良い句ない ロックさん救急 皆来いと 小屋に丸く 仲良くしよう 剛球に去れ 名はイチロよ オームに春 フレー野球 春にやれ 小夜は25 妙にいい 慣れろ泣く」。以上100桁は覚えたが、時間が経っても記憶しておればいいのだが、自信がない。

大相撲初場所も終わった。期待していた二人の郷土力士を、来場所、幕内取組みで見られないのは、私だけではないと思うが、たいへん残念である。人気力士で場内放送が掛かると一段と拍手が多かった「遠藤」や初入幕で期待された「輝」には、来場所には頑張ってほしいと願う。そして、また幕内取組みで「石川県出身・・・」のアナウンスを聞きたい。

▼相撲によらずスポーツ選手の一番のファンは、どこに住んでいても郷土出身選手を応援する。プロ野球では国民的人気があった「松井秀喜」と根上町を同郷に持つ、都内での営業マン。自己紹介には、必ず「松井選手と同郷です」と自慢していたという。

▼プロ野球が日本に発足したのは、大正9年(1920)。この年の9月に「関東大震災」があった。日本初プロ野球創設には「河野安通志(こうのあつし)」が関わったが、大震災復興でスタートは頓挫した。

▼学生野球の投手として当時ナンバー1であった河野は、昭和期になってからも戦前、戦後のプロ野球の基礎を築いた。1936(昭和11)年にプロ野球リーグが結成されて、名古屋軍の総監督に迎えられたが、理想の球団を目指しイーグルスを創設する。

▼今日のプロ野球が繁栄している創世期時代に、功績があったことで、1960(昭和35)年。「野球殿堂」入りをした。当の河野は既に1946(昭和21)年、61歳で没していた。

▼「プロ野球の生みの親」の称号が与えられた「河野安通志」は、1884年(明治17年3月31日)に加賀市大聖寺町で、大聖寺藩士河野通理の子息で誕生した。河野家は二代藩主利明から仕える儒学学者の家系ではないかと推察されるが、明治30年。一家は横浜へ転居し、野球に親しむようになった。

▼「河野安通志」が大聖寺出身だと知ったのは、2年前の「ふるさと人物講座」だった。「日本プロ野球界の生みの親」という肩書きにも驚いたが、そんな人物がいたことも知らなかった。地元の歴史的人物を公開したこの講座の効果が、この秋に加賀市が「集客」につながるイベントを開催することに、行政が動き出すのではないかと思う。

12桁の「マイナンバー制度」が、いまだにわからない。各個人に郵送された個人番号は、希望者には「運転免許書」のような写真付きのカードを、役所は無料で作ってくれるという。だが、いまいち、判らない部分がある。どんな時に必要なのかということである。

▼常に所持する運転免許書やキャッシュカードに健康保険証と、カードが増えるばかりである。いたるところで、発行されたカード専用財布を別に用意するほどになっている。そして、カードごとには暗証番号がある。覚えきれないから、安易に生年月日を番号にすると、ATMで現金引き出しの画面には、「注意」の警告が現れる。

▼覚えていなければいけない、番号が身の回りには結構ある。11桁の携帯電話、7桁の郵便番号、カードごとに違う4桁のキャッシュカードの暗証番号。そのうち、6桁もある西暦の生年月日「行く世にいい(1942・1・1)」さえも、うろ覚えの時が訪れるかもしれない。

▼「備えあれば憂いなし」。数年前から、数字を覚えることに楽しくトライしている。日本語の持つ数字には、いろんな読み方ができる。すれ違う車のナンバーを瞬時に覚える訓練をしていると、白い車が「9616(黒色)」だったり、真ん中を走っている車の番号が「4540(横寄れ)」だったことがあった。

▼以前覚えた「円周率」の3・14・・・から始まる無限の数字を100桁まで暗記するために、自作の語呂で記憶中である。「3・14159 26535 89793 23846 26433 83279 50288 41971」。

▼「妻子異国 風呂混み後 焼くな草 兄さん走る 降るよザーザー 闇に泣く これに母 良い句ない」。ここまでの40桁は暗唱できるが、残りの60桁をいま特訓中である。

▼これらの数字に、どんな語呂を考えて覚えるかで四苦八苦している。「69399 37510 58209 74944 59230 78164 06286 20899 86280 34825 34211 70679」。

高卒後ふるさとを離れ、東京で劇作家として華々しくデビューし、そして、今回の芥川賞を受賞した一児の若い母が石川県出身だった。「本谷有希子」36歳。そんな方面には詳しくないが、今回の受賞ニュースには驚いた。

▼わが国では、文学界への登竜門である著名な文学賞が数々あるが、中でも純文学の「芥川賞」や大衆文学の「直木賞」は極めて有名な文学賞である。特に新人賞としては、「芥川賞」の他に「野間文芸新人賞」、「三島由紀夫賞」の「純文学三冠」がある。その三冠とも受賞している本谷さんは、日本で3人目。そのなかでも一番若いという。

▼文学を志す人には、苦節何十年の貧乏暮らしから、やっと、飯を食えた人もたくさんいる。私の身内にもいるが。数年前に日本経済新聞社「第1回小説大賞特別賞」を受賞したが、1冊の受賞作を発刊しただけで、続刊されていない。今は、苦節中であるが、そのうち夢が実現できらいいなと遠くから祈っている。

▼主役の登場人物「新庄央(しんじょなかば)」は、「大聖寺警察署」に元勤務した推理作家と東京で開設した私立探偵事務所で活躍する。「謎の都市伝説」殺人事件を解決した「ケータイ小説」である。ストーリーには、「大聖寺」や加賀温泉郷の地名が出てくる。

▼処女作には、「ふるさとが舞台になる」という定説がある。前述の本谷さんも、地元新聞社の対談で「故郷大好き!」と言っている姿は、すぐ想像できると言う。対談の記事は、「文学とは、若き日のふるさとへの愛増記ではなかろうか」、と閉めていた。

▼小生も若いころ、「花の都・東京」での青春時代があった。そこでの挫折がもとで、故郷へ帰ったひとりでもある。現在でも、そんな若い人が花の都でがんばっている。だが、帰る故郷があるから、頑張れる。

▼「いつの日」か、どんより曇って寒いこの時期をおもいだして、帰ってくる人がいるはずである。発展するのは都会だけでいい。故郷には、思い出の場所を残しておくべきだと、つくづく思う。

古代から天下の難所だった「碓氷峠」。関東と中部を分ける標高千メートルにも満たない分水嶺。近代になって、北陸から関東方面へ行く汽車の旅では、碓氷峠はトンネルの中だった。車で峠を通過したことがないから、その辺のことは全く分からない。今回のバス事故で、報道が伝える自然環境が厳しい峠であることが少し飲み込めた。

▼いつもながら、「明日はわが身」。一寸先の命の保証はない。暖冬の今年に起きた事故だった。いつもなら峠は雪で、スキー客を乗せたバスは、迂回して別の安全な道路へ進んでいたかも知れない。

▼安全運行管理に厳しい業界だったのに、事故が起きてみれば、管理状況がいい加減だった。そんな小規模の貸切りバス会社が100社以上もあるという。俗にいう「下請けシステム」が、人件費の削減や利益を出すために、無理を承知で営業している実態も明るみになった。

▼そして、大きな事故があっても、しばらくするとまた忘れてゆく。こんな繰り返しをしながら人類は、多くの心の痛みを踏み越えて今日まで来ている。「抜本対策」を講じるという便利なコトバを使って、その場をしのいで来た歴史でもある。

▼待っていた?雪が降った日。福井との県境「熊坂峠」の国道は、長い車列の渋滞だったという。いつもながらの雪の峠の弱点でもある。関西方面からの大型トラックには、冬用のタイヤを履いていない車もあるという。積雪時の高速道路には、着用車以外進入できないから、そんなトラックは下道の一般道路を走行する。

▼運賃競争がある下請け業界の経費節減で、冬用タイヤを履けない厳しい事情があるという。そんな競争している運送業界にも、通信販売品を宅配している業界のサービスが進化しているという。「元日宅配」という。「年賀はがき」だけだった元日に、注文した650円のフライパンが届いた話を聞いた。同じ運送業界の中でも、この宅配業界には、吹雪で視野が見えなくなる「ホワイト・アウト」という現象がないのかもしれない。

↑このページのトップヘ

traq

AltStyle によって変換されたページ (->オリジナル) /