前期高齢者も走る、年末。
残りは、あと10日。「初雪に 指折っている 誕生日」。今年も、年齢を意識しないように暮らして来た。そして、健康だからこそ「お声掛け」に出掛けた年末だった。
▼今月に入っての「忘年会」は、金沢での前職OB会から始まって、山代温泉で奉仕活動の仲間。一週間前には、大聖寺観光ガイドメンバーとの昼食会。その翌日には、加賀商工会議所主催の「ふるさと加賀検定」で、合格上位者に贈られる表彰式に招かれていた。
▼いずれの会合での、参加者の年齢を確認したら、まもなく74歳は長老格の方だった。しかし、誰もが年長者として労わってくれなかった。喜んでいいのか、年寄り扱いしない「薄情」な会合でもあった。すこし、「ひがみ根性」もでてきたかな。
▼「長寿社会」は、平和のシルシ。だが、若い後継者の少ない時代だから、両手を挙げて喜べない社会でもある。「高齢者」の線引きが、曖昧だったが、最近やっと板に付いてきた感じでもある。74歳は、まだ「前期高齢者」という。教育制度で例えるなら「小学生」だ。75歳から、90歳を「中学生」。高校生は、100歳まで。それ以上が「大学生」と呼ばれ「尊敬」されている。
▼「後期」の他に「皇紀(こうき)何年」の表記方法もあった。明治5年に制定された日本独自の日本紀元。来年は、「皇紀二六七六年」になるという。神武天皇が即位してからの年号方法だった。昭和15年の「皇紀二千六百年」には、国威掲揚で盛大な祝賀式が行われたと聴いていた。
▼最近、古代史の読み物で学んでいると、開国当時には、三百歳まで生きた天皇が、多くいたと歴史は物語っている。「歴史は作られ、訂正されていく」と、歴史学に精通する仲間の話にも傾聴している。
▼数十年前まで、物知り長老は尊敬されていたが、今、物忘れした長老は、社会の「厄介者」。運転免許書の自主的返還を求めているニュースを知るたびに、買い物場所が近くにない過疎地には、必需品になってきている移動手段。ますます、「鼻垂れ小僧」の小学生にはコンガラがって来た。