「イスラム国」の行方?
「人命は地球より重い」と言って身代金を払った。ダッカ日航機ハイジャック事件。当時の福田首相が決断した時の言葉。仮称「イスラム国」に捕まって、身代金が日本国に提示された金額は、2億ドルという法外な金額が提示された。安倍さんは全力で守るという。身勝手に危険なところへ行った二人を助けるという。
▼今の時間。1月24日12時には具体的なニュースが伝わっていない。多分、交渉相手とコンタクトをもつ仲介者を通じて、解決策をやりとりしているのだろう。タイムリミットの72時間の日時はすでに過ぎている。
▼にわかに「降って沸いた」事件と言うより、予測されていた事件でもある。イスラム教は、世界の3大宗教に一つだ。ユダヤ教から枝分かれしたキリスト教と兄弟的な関係でもある。預言者ムハマンドに帰依する16億人。そんな中の「原理主義」と言われる、古い時代の思想にこだわったグループが、「イスラム国」を作ろうとしている。
▼「神の名」を後ろ盾に、なりふり構わず理想国家をつくる。殺人、強盗、拉致・・・を含め大量殺人の自爆行為。聞いてあきれるが、これが現実である。繰り返される歴史は宗教戦争で彩られていると言っても過言でない。
▼人間と宗教は切っても切れない相関関係にある。特に親子の縁は切れても、「イスラムの神」から見捨てられないようにという信奉者が多いという。
▼「聖書コーラン」を唱和したことがないが、聞いたところによると、「旧約聖書」のようになっているという。そして、「殺人は死刑」、泥棒も強盗も厳罰という。そんな「厳しい掟」もあるというから驚きだ。進化の流れの中で、現れては消える「歴史の1ページ」かもしれない。