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師走の大聖寺観光案内所は、29日から正月3日までクローズになる。28日の天候は雪なしの晴れ間も見えている穏やかな土曜日になった。年末年始の休暇に、大聖寺を選んで来る人がいる。そんな観光客に出会えることを楽しみにしながら、今年、最後の当番をしていた。

▼案内所のドアを開けたのは、3組だった。お昼頃に、「そば屋」を教えてほしいと、県外車ナンバーから見えた中年男性に、200メートル先の蕎麦屋が見える、交差点まで同行して指差しながら教えた。ついでに「わたしの口に合う蕎麦です」とも付け加えた。蕎麦屋で修行したことから、身に付いた「うまい蕎麦」でなく、「口に合う蕎麦」と言うようにしている。

▼次に訪れたのは、リタイヤした独り旅の男性。リュックサックを背負い、防寒服に身を包んで電車から降りてきた人だった。大聖寺には20年ぶりだと言って、お勧めの観光場所は何処かと言う。仕事で一回来たことがあり、そのころの大聖寺駅はもっと賑わっていたが、何故かと聞かれた。「加賀温泉駅」になった経緯を伝える。町村合併でむかしからの地名が消えて、そのころを知っている者からすれば、不便になってしまった同世代同士の意見が一致してしまった。

▼「青春キップ」を使って、気ままに出歩くカメラ趣味。兵庫県から来たという。豊岡市のことを逆に尋ねた。すると、先日の「赤瓦の景観の里」セミナーで知った「城崎・出石・豊岡・但東・竹野」を、詳しく観光案内をしてもらった。

▼3組目は、神戸からの若いカップル、彼女は留学生?。ちかくの温泉に来たらしい。初めて大聖寺駅で降り、時間つぶしの、観光地を教えてほしい。「九谷焼・芭蕉・百名山」を説明してもよく分からない感じだった。パンフレットを渡し、予定時間まで、迷いながら小さな城下町を散策するようにと言って送り出した。
▼若い旅人を送り出して、大事なことを宣伝すること忘れてしまった。「日本で初めて、量産していた鉛筆会社が大聖寺の町にあったことを・・・」。来春から、案内所当番のときには、忘れないで宣伝したい。「江沼神社」の対岸にあった「加州松島社」跡地に、来春には「エンピツ」のモニュメント?が出来るニュースを、今朝、知った。

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