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大聖寺観光案内所の当番日。肌寒い風が、駅前通りに街路樹の大きな落葉を走らせている。大聖寺の街中によく見られる。カナダ国旗に描かれている「デザイン(サトウカエデ)」のような葉をつけた大きな街路樹が、同間隔?に道路の両側に植樹されている。

▼この葉に似た「プラタナスの樹」が、柴山潟を見下ろすホテルの駐車場にあった。ちょうど木の実が落ちていたから、拾って我が家のテレビの上に置いていた事を思い出した。いつのまにか無くなった。何年前か忘れてしまったが、実が落ちていたから秋のころだった。

×ばつヨコ30センチの手の格好をした大きさだから、「さくら」の落葉を箒(ほうき)で掃くようなわけには行かない。街路樹を前にした家の人が手づかみで片付けているのを見かけている。

▼遠い?粟津温泉から見えた御夫婦が川船に乗りたいという一件のみの訪問者だった。そんな時に、外が見えるガラス越しに街路樹の大きな落葉が道路をコロコロと走るのを見ていた。まもなくやって来る寒々とした風で、もっとたくさんの落葉の舞う季節が来る。と、柄にも無くセンチメンタルな季節の風景を描いてしまった。

▼案内所の創設者でもある瀬戸さんが、陣中見舞いのかたちで、時々、当番の暇な空間をにぎやかにしてくれる。彼、特有の「世間話し」で、気配りが感じられる。先日、彼が当番だった日に、名古屋から来た夫婦連れが、駅から最初に訪れた案内所で、見どころガイドを聞いて、大聖寺の町並みを見てまわった。アドバイスのお礼にと帰りに立ち寄った。

▼「遠くから見えた大聖寺の感想を聞きたい」と、話のついでに振った返答に、「天の啓示」を受けたような盲点を突かれたと、いう。帰る電車の時刻に合わせて、町中を巡っていたが、帰る方向の「大聖寺駅」への道案内板が一つもないのに困った。

▼彼の行動の早さには定評がある。すぐ、市役所の「観光交流課」へ電話した。名古屋から来た夫婦連れの目の前で。「費用はこっちで持つから、すぐに看板を掲示する場所と、人員の手配をしてくだい」。100枚以上にもなるであろう、看板設置の手配をしてしまった。驚いたのは、「盲点」を突かれた方ではなく、目の前で、「つぶやきが」が実現できる、大聖寺の実態を見た。名古屋の人だった。

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