最近はすこし少なくなったが、XXシステム工学科を呼称する学科が流行った時代はそう昔ではない。
システム工学を呼称するからには、様々な分野を網羅しそれなりの深さも必要だ。きれいごとではうまくいかない。授業時間が限られているので、往々にして総花的なカリキュラムとなり、基礎学力が足らない卒業生が多いような気がする。
時間のかかる高校物理を学ぶことなく、工学部へ入学する学生無数に存在する。受験戦略としてはよいかも知れないが、入ったほうも受け入れる大学双方に問題を残すのではないか?高校物理は電気・電子工学や機械系、物理系学科の基本を成す筈である。
それを、中学理科のレベルから大学卒レベルにどのような仕組みで引き上げるのか。
それに対する答えは大学側から未だ示されていないような気がする。並みの時間数では補いがつかないと考えるアナログエンジニアである。
欠落した物理知識は自然科学の根源のひとつである「計測」に対する感性に繋がらない。測定結果が妥当か否かの判断もほとんどないケースもある。
基礎学力があれば、そして専門分野のピークが高ければ、経験とともに裾が自然に広がる。ピークトップ能力が低ければ、システムへの浅薄な理解と役に立たない評論技術者が育つのみではないか。杞憂であればいよいのだが・・・・。
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