約束とは、自分の未来の行動を宣言するものだ。このタイトルのように「未来の」という形容詞をふつうつける必要はない。
基本的には「未来の約束」の言葉は、重ね言葉になっているので、未来の約束とは将来に約束することを約束する意味に近くなる。
契約とは、約束を文書にしたためたものだ。場合によっては過去の自分の行動に対しても制約を受けることがある。
約束と契約は私にとって、同じ意味をもつ。
独立エンジニアとしての活動が始動している今、私は過去の自分よりも高度なレベルでの約束を守る必要が生じてきている。約束は、自分が守ることの出来ることを約束するべきだ。
まともなエンジニアなら守れないと判っている約束はするべきではない。エンジニアは技術的近未来を予測することが生業であるから、予測未来に相反する約束は不誠実だ。空約束をすれば、結果は不幸になる。自分を賭けても、出来ないもの、出来ない見通しのある物事をYesということは容易い。多くの管理者は当面のYesを求めたがる。
簡単に約束しない人は厄介者扱いされるのがふつうだ。見通せないことを引受けるときには、一言、やってみよう、と言えば良い。
人生最大の約束は男と女の契りだ。数10年に亘ってこの女(男)とともに歩むことが出来るのか。
伴侶となるからには、十分すぎる時間が存在する。時間を急ぐ必要はないのだ。重要なことは二人がともに人生を歩むことが出来るか否か。それだけだ。30年かけて、いまは妻と何でも話すことが出来ていると思っている。子供が巣立った今、若者のように日々出会う人生の出来事をあたかも自分が経験したかのごとく交換し合っている。
経験することのない2つの人生を共有して生きることが出来るのだ。 この思いは独りよがりの幻だろうか・・・・。
ラフカディオハーン/小泉八雲の小説に重陽の節句にまつわる話がある。9月9日に会う約束をした男が、魂となって時空を越えて約束を果たす物語だ。このような約束もあれば、破ることを前提にした口約束存在する。
しかし、私は酒の場での口約束でも必ず実行してきた。私の5513のハンドルネームはピンポイントシューティングを行う劇画のスナイパーのコードネームにちなんだものであり、アナログエンジニアとしてのピンポイント技術解決の美学である。
もうひとつの側面は、約束を守る人間同士の美学に惹かれたためである。
日本最長の劇画、ゴルゴ13の作者さいとうたかを氏は著作権に対し強い敬意を払うとともに、自己の著作に対しても厳密に考えると思われる。劇画の世界を自分で実践しているのだ。賛美歌13番、歌詞を記述するときには必ず引用許諾の文が入っている。
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「酒の場での口約束でも必ず実行してきた」
5513様は本当に誠実な方なんだなぁと思うと共に、自分の身を振り返ると「必ず」とはいえないなぁと、恥ずかしくなりました。
守れなかった約束や忘れてしまった約束。
そういうものって、自分で自分への信頼感をなくしてしまいますよね・・・★
投稿: sachi | 2007年3月26日 (月) 00時13分